『スカイ・イタリア』によりますと、セリエA昇格組のフロジノーネがユベントスからスーレ選手とカイオ・ジョルジ選手の獲得を目指しているとのことです。
ただ、両選手ともにセリエAの他クラブから関心を示されているため、フロジノーネへの期限付き移籍がスムーズに決まるとは限らないでしょう。
スーレ選手は2003年4月生まれの20歳。アルゼンチン出身の右 WG を本職とする左利きの選手でユベントスのクラブ内育成選手でもあります。
ただ、3-5-2 を採用する今季(2023/24 シーズン)のユベントスでは「右 WB やトップ下で序列2番手を伺う」という立場です。これが期限付き移籍の報道が止まらない最大の要因でしょう。
昇格組のフロジノーネはディ・フランチェスコ監督が 4-3-3 を採用しているため、右 WG のポジションが存在します。スーレ選手が「ユベントスに残留した場合よりも多くの出場時間を確保できる可能性」をどう評価するかが鍵です。
スーレ選手には 3-4-2-1 を採用するパウロ・ソウザ監督のサレルニターナも関心を示しています。サレルニターナでもユベントスよりは出場時間を確保できると思われるため、スーレ選手の意向次第と言えるでしょう。
また、カイオ・ジョルジ選手もフロジノーネから関心が寄せられています。
ブラジル出身のカイオ・ジョルジ選手は2001年1月生まれの21歳。左サイドを主戦場とする攻撃的な選手で右ひざの負傷で長期離脱を強いられていました。
今季はプレシーズンの “ヴィッラール・ペローザ” で復活を印象付けており、左 WG としての起用を考えているフロジノーネが獲得に力を入れているのでしょう。
フロジノーネ以外でカイオ・ジョルジ選手に関心を示しているのはウディネーゼ。
ウディネーゼは「サマルジッチ選手がいる右サイドが攻撃の中心」であり、“左サイドからの攻撃に厚みを持たせられる選手” として獲得候補になっていると思われます。
スーレ選手とカイオ・ジョルジ選手は「主力格の選手が長期離脱をしない限り今季の出場時間は500分前後」との立場でしょう。1000分超の出場時間を得るには期限付き移籍をした方が可能性は高いため、若手有望株の決断に注目です。