ユベントスは公式サイト上でプレシーズンの恒例イベントである “ヴィッラール・ペローザ” に相当するイベントを「アリアンツ・スタジアム」で行うと発表いたしました。変革を意味する出来事だと言えるでしょう。
![2022年のヴィッラール・ペローザ](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/abyssus/20230720/20230720171251.jpg)
ユベントスはプレシーズンの最後にトリノの南西 40km に位置するヴィッラール・ペローザで(トップチーム対プリマヴェーラの)紅白戦を行うことが伝統行事になっていました。
フィアットの創業者であるジョヴァンニ・アニェッリが当地で生を受けたことが開催の理由です。
ユベントスは『アニェッリ家がユベントスのオーナーになって100周年』を機に変革を決断。現地ヴィッラール・ペローザでの紅白戦ではなく、「8月9日にアリアンツ・スタジアムの一般開放」をアナウンスしました。
詳細は後日発表とされているものの、クラブが変革に動き出していることは事実でしょう。
ちなみに、ユベントスがヴィッラール・ペローザのイベント開催を断念に踏み切る理由として以下のものが考えられます。
- トリノからの往復移動に要する時間
- 紅白戦が60分弱で観客乱入によって打ち切りになる
『新シーズンに向けたお披露目イベント』となっているのであれば、アリアンツ・スタジアムで開催した方が合理的です。“お披露目イベントに設置した配信機材” をシーズン中にも活用できるからです。
また、“チケットを持たない観客” が大挙して押し寄せることに地元自治体は難色を示していますし、本家の家族関係(= 特にジョン・エルカン会長と母マルゲリータ)が冷え込んでいて「チームを出迎えていた別荘を使いにくい」という事情もあります。
これらの複合的要素を勘案して「変更」となったと思われます。
伝統行事の変更を決断したユベントスが『新たな成功のサイクル』を上手く築き上げることができるのかに注目です。