『トゥット・スポルト』によりますと、フィオレンティーナへの期限付き移籍が交渉中のアルトゥール選手がユベントスとの現行契約を1年延長する可能性があるとのことです。これは減価償却が関係しての動きと言えるでしょう。
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アルトゥール選手は1996年8月生まれの26歳。ユベントスとの現行契約は2025年夏までとなっています。
ユベントスがアルトゥール選手との契約を1年延長しようとしている理由は「減価償却費(≒ 540万ユーロ)を圧縮できるから」でしょう。
- 2023年6月30日時点の残存簿価: 約3260万ユーロ
- 現行の減価償却費:年間1630万ユーロ
- 契約を1年延長した場合:年間1087万ユーロ
ユベントスの 2023/24 シーズンの決算にとってはプラス材料となるからです。
その一方で問題もあります。それは「残存簿価が残ってしまうこと」です。
- 2024年6月30日時点の残存簿価:
- 現行契約:約1630万ユーロ
- 契約を1年延長した場合:約2160万ユーロ
フィオレンティーナは “ユベントスはアルトゥール選手との契約を延長しない前提” で獲得交渉をするため、完全移籍時の買取額は「1700〜1800万ユーロで妥結可能」との認識でしょう。
対するユベントスは “アルトゥール選手との契約延長が前提” の認識と思われるため、売却時に損失とならない「完全移籍時の買取額は2000万ユーロ超を希望」するはずです。
したがって、アルトゥール選手の代理人であるパストレッロ氏が落とし所を見つけられるかが鍵になるでしょう。
ユベントスでは 2023/24 シーズンにプレー機会を得られる可能性がほとんどないアルトゥール選手の新天地がスームズに決定するのかに注目です。