『トゥット・スポルト』がボヌッチ選手に「2023年夏でのユベントス退団」が選択肢として浮上したと報じています。選択肢として存在はするものの、ユベントスを退団する可能性は低いでしょう。
ボヌッチ選手を取り巻く状況を整理すると以下のようになるからです。
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- ボヌッチ:
- "UEFA EURO 2024" でヨーロッパでの選手キャリアに幕を下ろしたい
- ユベントスとの現行契約は2024年夏まで
- イタリア代表(≒ マンチーニ監督):
- 主将(≠ 戦力)としてボヌッチに期待
- ユベントス:
- ボヌッチの推定年俸650万ユーロは今季のパフォーマンスですら費用対効果が見合わず
簡単に言うと、ボヌッチ選手とイタリア代表(のマンチーニ監督)の利害は一致します。ユベントスを「コンディション調整の場」として最大限利用ができるからです。
しかし、ユベントスとボヌッチ選手の利害は “現時点では” 一致しません。これが退団説の出る理由でしょう。
ボヌッチ選手が 2023/24 シーズンにピッチ上で計算できる貢献度は「第2GK のペリン選手と同等」であり、ペリン選手の推定年俸を超過した分(≒ 500万ユーロ弱)への風当たりが強くなることは避けられません。
チャンピオンズリーグ出場権を逸したユベントスは「事業費の削減」が喫緊の課題ですし、2023/24 シーズンは「翌シーズンに向けた再建」がテーマになるからです。
“36歳で高給取りのボヌッチ選手” はどちらの要件も満たさないため、ユベントスでは逆風に見舞われる 2023/24 シーズンになるでしょう。
ボヌッチ選手が占有している年俸額が解放されない限り、即戦力の CB を獲得することはできません。また、“費用対効果の乏しい高給取り選手” がチームに残るほど「シーズンチケット代も高値で据え置き」にせざるを得ないのです。
何を優先するかで移籍市場に動きが出るでしょう。どのような結末が待っているのかに注目です。