スタディオ・オリンピコで行われた 2022/23 セリエA第25節ローマ戦に 1-0 で敗れたユベントスの監督および選手による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「難しい試合になることは分かっていました。ローマはそういうチームです。ほとんどの選手が終盤に足を攣っていましたし、前半終了間際の時点でライン際にまで撤退していました。
ゴールキックの場面に関してはもっと上手く守れたでしょう。手にしたチャンスももっと上手く活かせたと思います。
失点後に35分残っていました。秩序が必要だったのです。ダニーロのラストチャンスまで良いプレーをしました。これがカルチョです。ローマは良いカンピオナートを送っています。
良い試合をプレーしましたが、もっと良い試合をできたでしょう。25m の距離からゴールを許したことは事実ですが、マンチーニに対してもっと早くプレッシャーをかけるべきでした。
ケーン?彼は間違いをしました。謝罪しましたが、チームを困難に陥れたのです。入力に対して出力がありますが、彼は間違った反応をしたのです。罰金処分となるでしょう。責任は負わなければなりません。
選手たちは落ち着かなければなりません。ピッチ上で勝点50を得ているのです。私達は強くなければならないですし、再スタートを切らなければなりません。選手たちは重要なことをしているのです。
今年のユーヴェのようなことはサッカーの歴史で存在しなかったと私は思います」
アドリアン・ラビオ選手:
「前半のチャンスをまだ見れていないのですが GK が良かったのでしょう。ボールに反応し、ポストにも救われたからです。私達はアンラッキーな部分もありましたが相手 GK が素晴らしかったです。
敗戦は悔しいですし、失望しています。ただ、多くのチャンスを逸して敗れるのはサッカーでは普通のことです。今夜はローマより良いプレーをしたと思いますが、ゴールが決まりませんでした。
良い内容は維持しなければなりません。木曜日にも試合があるからです。私達に強さがあることは知っていますし、今日はキエーザやポグバなどクオリティーのある選手たちが手を差し伸べるためにピッチに入ってくれました。
契約更新?ニュースはありませんが落ち着いています。ピッチで上手くやることだけを考えています。いずれにしても話し合いは必要ですし、そうなることでしょう」
「ピッチ上で獲得した勝点50が(制裁によって)勝点35しか反映されていない影響が出た試合」と言えるでしょう。
反映後の勝点で上位に位置するローマは「引き分けでも可」であるため、守備に人数をかけてワンチャンスに賭けるプランを採用。“勝利が必要なユベントス” は『攻撃を重視する積極的な姿勢』が結実しませんでした。
消極的な姿勢で攻撃を満足に繰り出せずに 1-0 で敗れたのではありません。「勝ち続けるしかない」と割り切れる状況に変わりないですし、敗戦のショックは限定的と思われます。
アッレグリ監督は「(決勝点をミドルシュートで決めた)マンチーニへのプレスをもっと早く行けていたら」と悔やんでいますが、“DF ラインを下げたがるボヌッチ選手” にラインコントロールを託したのです。
「ミドルシュートを狙い打たれるだけの時間を与えてしまうこと」は必要経費として割り切らなければならないでしょう。それが嫌うのであれば、ボヌッチ選手以外の CB を(A・サンドロ選手の代わりに)投入すべきでした。
今のユベントスが『ピッチ上で勝点50を獲得できる力を有していること』は事実ですし、それをマスコミの前で繰り返し言及するのは選手たちの自信やチームとしての方向性が揺らがないようにする狙いがあると思われます。
敗戦のショックを引きずらずに上手く切り替えることができるのかに注目です。