2022年夏のプレシーズン・マッチ3試合目はベンゼマ選手とアセンシオ選手のゴールでレアル・マドリードが 2-0 の勝利を手にしました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

Real Madrid CF [4-3-3] |
Juventus FC [4-3-3] |
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GK | 1: クルトワ | 36: ペリン |
DF | 2: カルバハル 3: ミリトン 4: アラバ 23: メンディ |
6: ダニーロ 19: ボヌッチ (C) 3: ブレメル 12: A・サンドロ |
MF | 10: モドリッチ 14: カゼミーロ 8: クロース |
28: ザカリア 27: ロカテッリ 44: ファジョーリ |
FW | 15: バルベルデ 9: ベンゼマ (C) 20: ヴィニシウス |
22: ディ・マリア 9: ヴラホヴィッチ 18: ケーン |
レアル・マドリードのアンチェロッティ監督は 4-3-3 を選択。右 WG のバルベルデ選手が下がることで 4-4-2 にシフトする昨季からの定番で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督も 4-3-3 を選択。前戦のバルセロナ戦からは中盤 MF でファジョーリ選手が先発し、ヴラホヴィッチ選手がプレシーズン初先発となる顔ぶれで試合に臨みます。
試合はキックオフ直後にレアル・マドリードの4選手が裏抜けを狙ってベンゼマがネットを揺らしたが、これはオフサイドでゴールは認められず。それでも積極的な姿勢をユベントスを自陣内に封じ込めようとする。
一方のユベントスは12分にファジョーリが倒されて FK を獲得するとボヌッチが狙う。だが、シュートはクロスバーに阻まれてしまう。
試合が動いたのは17分。ユベントスはヴラホヴィッチからのバックパスをダニーロが逸らし、こぼれ球を拾ったヴィニシウスがエリア内でダニーロに倒されて PK を獲得。これをベンゼマがゴール左に決めてレアル・マドリードが先制する。
ユベントスは27分にメンディのバックパスを狙ったディ・マリアがミリトンに倒されるも笛は鳴らず。
前半終了間際の42分にレアル・マドリードはヴィニシウスがカウンターからシュートを放つもサイドネット。ユベントスは45分にディ・マリアの左 CK からブレメルが頭で合わせるもケーンに当たってノーゴール。
前半はレアル・マドリードが1点のリードで折り返す。
後半もレアル・マドリードが主導権を握る展開は変わらない。54分にメンディが抜け出してクロスを送るもバルベルデに届く寸前でロカテッリが辛くもクリアに成功する。
59分には抜け出したカルバハルが決定的なシュートは GK ペリンが好守で応戦。62分のベンゼマの左足での巻いたシュートも GK ペリンが阻む。
スコアが動いたのは69分。ユベントスはアケが負傷で痛んで1人少ない状況で攻め立てられると左サイドのバジェホからのクロスにアセンシオが合わせ、レアル・マドリードのリードは2点に広がる。
ユベントスは72分に左 CK から最後はスーレが狙うもシュートはサイドネット。86分には攻撃参加したバルビエリからのクロスにクドリッジが飛び込んだが相手 DF に阻まれてゴールとはならず。
結局、試合は 2-0 で終了。前後半に1点ずつを決めたレアル・マドリードに軍配が上がった。
「課題が浮き彫りになった試合」と言えるでしょう。内容が芳しくなかった理由は「元レアルの2選手(ダニーロとディ・マリア)が空回りで機能しなかった」からです。
ファイナルサードでアクセントを付けることが期待されたディ・マリア選手はレアルの中盤 MF とのデュエルでボールロストを連発。相性の悪さが残る結果となりました。
レアル・マドリードのプレスに苦しんだ理由は以下に列挙する「受け手側の不調」です。
- ポグバの不在
- ヴラホヴィッチの調整遅れ
- ディ・マリアの沈黙
縦パスのズレもありましたが、縦パスを出しにくいチーム状況では密集地からボールを逃すことに迷いが生じる要因となります。「ポグバ選手の不在」は長期になる恐れがあるため、中盤 MF 陣の役割を精査する必要があるでしょう。
レアル・マドリードとの今回のプレシーズン・マッチが良い教訓になってくれることに期待です。