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【採点】 2022/23 セリエA第22節 ユベントス対フィオレンティーナ

 2022/23 セリエA第22節が行われ、ホームにフィオレンティーナを迎えたユベントスはラビオ選手のゴールを守り抜き、1-0 で勝利しました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2022/23 セリエA第22節 フィオレンティーナ戦)
  Juventus FC
[3-4-3]
ACF Fiorentina
[4-3-3]
GK 1: シュチェスニー 1: テラッチアーノ
DF 6: ダニーロ (C)
3: ブレメル
12: A・サンドロ
2: ドド
4: ミレンコヴィッチ
16: ラニエリ
3: ビラーギ (C)
MF 2: デ・シリオ
5: ロカテッリ
25: ラビオ
17: コスティッチ
32: ダンカン
34: アムラバト
5: ボナヴェントゥーラ
FW 22: ディ・マリア
9: ヴラホヴィッチ
7: キエーザ
22: N・ゴンサレス
99: クアメ
11: イコネ

 ユベントスのアッレグリ監督は 3-4-3 を選択。ディ・マリア、ヴラホヴィッチ、キエーザの3選手を同時起用し、右 WB にはデ・シリオ選手を配置する布陣で試合に臨みます。

 対するフィオレンティーナのイタリアーノ監督は 4-3-3 を選択。こちらはクアメ選手を CF に配置し、N・ゴンサレス選手とイコネ選手が両翼で幅を取る形で試合を迎えます。

 

 最初にチャンスが訪れたのはユベントス。12分に相手からのプレゼントパスを受けたヴラホヴィッチが持ち上がって右サイドのディ・マリアに展開。ディ・マリアのシュートは相手 DF に当たるも、跳ね返りをコスティッチがボレーで狙ったがシュートは枠のわずかに右。

 23分には右サイドを突破したキエーザからのクロスがゴール前を通過するが、逆サイドから顔を出したコスティッチが今度はシュートを枠に飛ばす。しかし、これは GK テラッチャーノが好セーブで応戦してゴールとはならず。

 一方のフィオレンティーナは27分にビラーギのインターセプトからカウンターを発動。最後はイコネがロングシュートを放ったが、GK シュチェスニーが正面でストップする。

 試合が動いたのは34分。デ・シリオがペナルティーエリア内の深い位置から折り返したボールを回収したディ・マリアが逆サイドに浮き球のクロスを供給。これをラビオがヘディングで合わせ、ユベントスが先制に成功する。

 前半を1点のリードで折り返したユベントスは59分にコスティッチのスルーパスに反応して抜け出したヴラホヴィッチが GK との 1対1 を制してゴールネットを揺らしたが、オフサイドでゴールは取り消されてしまう。

 それでも67分にコスティッチがハイプレスでドドのボールロストを誘発すると、こぼれ球に素早く反応したケーンがシュート。しかし、これも GK テラッチャーノの好セーブに得点を阻まれてしまう。

 フィオレンティーナは82分に右サイドからのクロスに途中出場のヨヴィッチがヘディングのフリックシュートで合わせたが、ボールは枠のわずかに左を通過。1点が遠い試合展開が続く。

 それでも88分にサポナーラが左サイドから入れたクロスがクリアされた所をカストロヴィッリが強烈なミドルシュートを叩き込んで 1-1 の同点に追い付くも、オフサイドポジションにいたラニエリがロカテッリのクリアを妨げたと VAR で判定されてゴールは取り消し。

 結局、後半は両チームともに得点することができず試合終了のホイッスル。ラビオの1点を守り抜いたユベントスが 1-0 で勝利し、勝点3を獲得した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
  枠内シュートを処理する機会そのものが少なかった。カストロヴィッリのシュートは止めようがなかったが、ノーカウントで救われた。

DF: ダニーロ 6.5
  安定感のあるパフォーマンスで自身のセリエA出場100試合に花を添える。リーダーとしての偉大さも見せていた。

DF: ブレメル 6.5
  良い時と悪い時の差が目立っているが、今日は良い時のブレメルだった。相手 CF が決定的な仕事をできなかった事実がそれを物語っている。次節出場停止を良い形で活用したいところだ。

DF: アレックス・サンドロ 6.0
  軽率に映るプレーはあったものの何とか耐え切った。厳しい立場であることに変わりはない。

WB: デ・シリオ 6.0
  ヨーロッパリーグでの起用と思われたが先発起用に応える堅実なパフォーマンスを披露。先制点の場面ではクリアボールの回収から波状攻撃のスイッチを入れ、チームの勝利に貢献した。

MF: ロカテッリ 6.5
  ダブルボランチで中盤を構成した方が活きるようだ。ラビオと遜色のない貢献を攻守両面で示しており、来季以降のチーム作りそのものを見直しても良いかもしれない。

MF: ラビオ 7.0
  開花した決定力でチームに勝利をもたらす。累積警告が通算4枚でリーチとなってしまっただけに大一番での不在は避けて欲しいところだ。

WB: コスティッチ 6.5
  WB と言うより WG としてゴール前の決定機に顔を出し続けた。プレッシングにおいても献身的で存在感を発揮した試合だった。

FW: ディ・マリア 6.5
  先制点をアシストしたクロスの精度が好調さを物語っている。ディ・マリアが相手ペナルティーエリア付近で攻撃にアクセントを付ける役割を遂行するプレー時間をチームとして増やすべきだろう。これが勝利への近道だ。

FW: ヴラホヴィッチ 6.0
  古巣を相手に気負いすぎて空回りすることなく、貪欲にゴールを狙い続けたことが収穫点。良い抜け出しでゴールネットを揺らしたが数センチのオフサイドで得点を取り消されたことが残念だった。

FW: キエーザ 5.5
  空回り感のやや強い試合だった。カンピナートではゴールから遠ざかっているのでフラストレーションが溜まるのは理解できる。それでプレーが雑になっては元も子もない。

 

【交代選手など】

FW: ケーン 6.0
  65分にヴラホヴィッチとの交代で出場。CF として献身的に汗をかく。出場直後の決定機で追加点を奪えていれば理想的だったと言えるだろう。

MF: ファジョーリ 6.0
  ディ・マリアとの交代で76分から出場する。中盤の枚数を増やすことで守備を安定させる役割を遂行するために奔走した。

MF: パレデス ー
  83分にキエーザに代わって出場機会を得る。

 

アッレグリ監督 6.0
  攻撃重視のトリデンテを採用して勝利という結果を手にしたことが何よりの評価ポイント。トリデンテを擁して攻勢に出ていた時は良かったが、試合終盤のチーム全体が下がったことで生じた “重さ” をどうするのかが今後の課題となるだろう。

ファッブリ主審 6.5
  後半に両チームのゴールを VAR で取り消すなど公平さが見られた。ただ、ラニエリの場合は「オフサイド」よりも「ロカテッリを倒したこと」を理由にファールとすべきだった。