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【採点】 2022/23 セリエA第27節 インテル対ユベントス

 2022/23 セリエA第27節が行われ、アウェイでインテルと対戦したユベントスはコスティッチ選手の先制点を守り切ったユベントスが 0-1 で勝利しました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2022/23 セリエA第27節 インテル戦)
  FC Internazionale
[3-5-2]
Juventus FC
[3-5-1-1]
GK 24: オナナ 1: シュチェスニー
DF 36: ダルミアン
6: デ・フライ
15: アチェルビ
15: ガッティ
3: ブレメル
6: ダニーロ (C)
MF 2: ダンフリース
23: バレッラ
77: ブロゾヴィッチ (C)
20: チャルハノール
33: ディマルコ
2: デ・シリオ
44: ファジョーリ
5: ロカテッリ
25: ラビオ
17: コスティッチ
FW 90: ルカク
10: ラウタロ (C)
30: スーレ
9: ヴラホヴィッチ

 インテルのインザーギ監督は 3-5-2 を選択。ルカク選手とラウタロ・マルティネス選手が2トップを組む予想どおりの布陣で試合を迎えます。

 対するユベントスのアッレグリ監督は 3-5-1-1 を選択。こちらも試合前に予想されたヴラホヴィッチ選手とスーレ選手が縦の2トップを形成する陣容で試合に臨みます。

 

 良い入りを見せたのはホームのインテル。2分にバレッラのミドルシュートが枠を捕らえたが、GK シュチェスニーが好セーブで CK に逃れる。

 両チームが守備の意識を強くしたことで決定機が生まれにくかったが、それでもインテルは18分にバレッラがルカクとのワンツーから突破してシュート。だが、シュートは GK シュチェスニーの正面を突いてしまう。

 対するユベントスは23分にラビオがヴラホヴィッチとのワンツーから左サイドに展開。1人余った状態だったコスティッチがゴール右下にシュートを決め切り、最初の決定機を活かしたユベントスが先制する。

 再び両チームが慎重になったことでチャンスの数が減ったが、ユベントスは40分にファジョーリが右サイドに開いてからデ・シリオが狙いすましたクロスを供給。しかし、ヴラホヴィッチとコスティッチにはわずかに合わず。

 それでもユベントスは1点のリードを持って前半を折り返す。

 後半は開始と同時にインテルが攻勢を強めるが、48分のディマルコと57分のチャルハノールの決定機はユベントス守備陣の身体を張ったブロックに阻まれてしまう。

 一方のユベントスは59分にダニーロの縦パスを受けたヴラホヴィッチがロングシュートもボールに上手く力が伝わらず。その直後の60分にはロカテッリがコントロールシュートも GK オナナが正面で処理をする。

 インテルは76分に縦に持ち出したダンフリースがゴール前にクロスを送るが、ルカクに届く寸前でガッティがブロック。シュート機会すら阻まれるようになってしまう。

 ユベントスは直後の78分にロカテッリのボール奪取からキエーザがロングカウンターを完結させるもシュートは GK オナナが触れてゴールとはならず。このプレーで右ひざに不安を覚えたキエーザはパレデスとの交代となる。

 アクシデントに見舞われたもののユベントスの守備陣は最後まで集中力を切らさず。試合は 0-1 のままで終了し、ユベントスがイタリア・ダービーを制した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.5
  前半の好セーブで最終ラインに安心感を与える。後半は守備陣が身体を張ったブロックでピンチの芽を摘み取り続けたためセーブをする機会は限られていた。

DF: ガッティ 7.0
  出足の良さでラウタロに持ち味を出させず、馬力を活かしてゴール前の空中戦で存在感を発揮。成長の跡を伺えるパフォーマンスを示していた。

DF: ブレメル 7.0
  歯を食いしばってゴール前のスペースを封鎖。国際Aマッチデー期間での中断期間で左ひざに蓄積した疲労を抜き取れるかが注目点だろう。

DF: ダニーロ 6.5
  ラビオとの良いコンビネーションでマイボール時には全体を押し上げる役割を遂行。守備面でも相手の勢いを良い形で止めていた。

WB: デ・シリオ 6.0
  離すと厄介なディマルコの動きを上手く制限。先制点となる前線へのフィードを供給するなど堅実性と意外性が同居していた。

MF: ファジョーリ 7.0
  シーズン前半戦のイタリア・ダービーに続き、今回も中盤で攻守において存在感を発揮していた。素晴らしい成長曲線を描いている。

MF: ロカテッリ 7.0
  ファジョーリとラビオを加えた3人で中盤に君臨。自陣ペナルティーエリア内でのシュートブロックから中盤でのボール奪取に加えて自らシュートを放つなどピッチ全体で重要な仕事を遂行していた。

MF: ラビオ 7.0
  フィジカルを活かしてマイボールを守り、相手を引きつけた状態でフリーのコスティッチに展開する嫌らしさを示していた。バレッラの自由を制限する守備も素晴らしかった。

WB: コスティッチ 7.0
  左サイドのライン側でボールを巧みに操りつつ、訪れた決定機を確実に活かし切る仕事人ぶりを見せつけた。上手く休養を取って残りシーズンをフル稼働できるかが鍵だろう。

FW: スーレ 6.0
  追いかけすぎたことでブロゾヴィッチのマークを外してしまったが、試合が経過するごとに落ち着いたプレーができていた。持ち場以外のポジションでどれだけ基本に忠実なプレーができるかが今後の課題。

FW: ヴラホヴィッチ 6.0
  手にした決定機は少なかったが、決定機を少しでも得るために献身的に働き続けた。ユニフォームを思いっきり引っ張られてもファールを取られないなど同情されるべき点は大いに存在する。

 

【交代選手など】

FW: キエーザ 6.0
  67分にスーレとの交代で出場する。縦への推進力を活かして相手ゴールを脅かしたが、78分の決定機の後に自ら交代を要求。大事に至っていないことを願うばかりだ。

WB: クアドラード 6.0
  デ・シリオとの交代で75分から出場。右 WB としての役割を引き継ぎ、逃げ切り勝利に貢献した。

MF: パレデス ー
  83分からキエーザに代わって出場。試合終了後にダンブロージオとのいざこざによる退場劇を繰り広げていた。

 

アッレグリ監督 6.5
  後半勝負を念頭に置いた選手起用は妥当であり、個の能力によって前半をリードして折り返せたことは嬉しい誤算だったと思われる。そうした状況でも浮つかず、チームとして任務を遂行した指揮官の働きぶりは高く評価されるだろう。

キッフィ主審 6.0
  先制点の起点となったラビオとヴラホヴィッチによるポストプレー時にラビオのハンドがあったとの批判がインテル側から出るはずだが、ピッチ上の判定を覆すには “ラビオの左腕に当たっていたという決定的な映像か画像” が必要不可欠。それがなければ判定は妥当となる。