アリアンツ・スタジアムで行われた 2022/23 セリエA第22節フィオレンティーナ戦に 1-0 で勝利したユベントスの監督・選手による試合後コメントを紹介いたします。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「フィオレンティーナは同点に追い付けましたし、私達は 2-0 にするチャンスがありましたがそうはなりませんでした。試合終盤は大きな注意力を要しますし、選手たちは上手く守りました。
ハードな試合でしたが選手たちのプレーに満足していますし、感謝しかありません。簡単な時期ではありませんが7位との勝点差が1になったのは良い兆候です。
前線は良かったですし、コスティッチにもチャンスがありました。一方でフィオレンティーナは私達のクリアミスが絡んでの決定機でした。
キエーザはもう少し中でプレーする必要があります。状態は上がっていますし、ディ・マリアと同様に献身性を示してくれました。トリデンテを今後も用いるかはバランスの問題です。
勝点と順位を混同してはなりません。現時点で勝点44は2位です。そうでなければ選手たちの実績が蔑まれるだけです。今はウディネーゼを追い越すことが目標です。
ティフォージを怒鳴り付けた件?ケーン、デ・シリオ、パレデスらがプレーの良し悪しに関係なくブーイングが浴びせられているのです。彼らはユベントスの選手であり、この瞬間は誰もが必要なのです。
選手に対して失礼なことだと考えています。敗けた時にブーイングされるのは間違っていないと思いますよ」
ヴォイチェフ・シュチェスニー選手:
「90分に相手の同点弾が取り消されての 1-0 ですから興奮しています。状況を考えると非常に重要な勝点3です。私はファールだと思いましたが、判定はラニエリのオフサイドでした。
少しの幸運にも恵まれた勝利を楽しみましょう。
前半は良かったですし、数多くの決定機も作りました。最後の20分に関してはコンパクトさが必要ですし、謙虚に守ることも必要です。少し雑でしたが、勝利を持ち帰れたことが重要です。
勝点の剥奪への反応は人それぞれです。私は数日間はナーバスでした。ボトムハームに位置して戦うことが稀ですし、ピッチ上でできることを見据えて目を覚ましています。
アタランタ戦では状況と関係のないところでミスをしてしまいました。ベストな状態で臨めるようメンタルバランスも考えています。それで良いのです」
ディ・マリア、ヴラホヴィッチ、キエーザの3選手を同時起用する “トリデンテ” は上手く機能したと評されることでしょう。
システム上の表記は 3-4-3 ですが、ボール保持時には 3-4-2-1 の4列を基本形でビルドアップ。その後は右 MF キエーザ、左 MF コスティッチの 4-2-3-1 による攻撃で攻め立てていました。
首位をひた走るナポリは「相手チームの最終ラインからのビルドアップに 4-2-3-1 の形を基本にしてハイプレスをかける仕組み」を有しているため、その戦術を導入できればトリデンテは今後も有効なシステムになると思われます。
今節では特定の選手を罵るファンに対し、アッレグリ監督が「黙れ!何を言ってるんだ!ここに来い!」と応戦する “場外乱闘” がありました。
結果が伴わないことへの批判は止むを得ませんが、誹謗中傷と変わらない限度を越えた理不尽な批判には毅然とした態度を示すべきでしょう。リーグ戦2連勝と復調傾向にある状態をヨーロッパリーグにも活かせるのかに注目です。