2022/23 UEFA チャンピオンズリーグ第2節ベンフィカ戦はミリク選手のゴールでユベントスが先制するも逆転され、試合は 1-2 でベンフィカに軍配が上がりました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [3-5-2] |
SL Benfica [4-2-3-1] |
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GK | 36: ペリン | 99: ヴラホディモス |
DF | 3: ブレメル 19: ボヌッチ (C) 6: ダニーロ |
6: バー 66: A・シウヴァ 30: オタメンディ (C) 3: グリマルド |
MF | 11: クアドラード 8: マッケニー 32: パレデス 20: ミレッティ 17: コスティッチ |
61: フロレンティーノ 13: フェルナンデス 7: ネレス 27: R・シウヴァ 20: J・マリオ |
FW | 14: ミリク 9: ヴラホヴィッチ |
88: ゴンサロ・ラモス |
ユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。ラビオ選手に代わってマッケニー選手が先発した他は第1節の PSG 戦と同じメンバーが名を連ねる布陣で試合に臨みます。
対するベンフィカのシュミット監督は 4-2-3-1 を選択。こちらは CF にゴンサロ・ラモス選手が入り、2列目でR・シウヴァ選手やJ・マリオ選手がサポートする予想された陣容で試合を迎えます。
先行したのはユベントス。4分に右サイドで得た FK からクアドラードがクロスを入れるとニアでミリクがヘディングで合わせて先制に成功する。
ユベントスは10分にクアドラードのクロスにコスティッチがボレーで合わせるもシュートは枠のわずかに右。19分にはミレッティがヴラホヴィッチとのコンビネーションでクロスを送るもミリクに届く寸前で相手に阻まれてしまう。
耐えていたベンフィカは27分にネレスのクロスにゴンサロ・ラモスが合わせたが、シュートは GK ペリンの正面。39分にはカウンターからR・シウヴァが狙うもシュートは右ポストを叩いてしまう。
だが、押し込み続けたベンフィカは40分にゴンサロ・ラモスがペナルティーエリア内でミレッティに足を踏まれていたことが VAR で確認されて PK を獲得。これをJ・マリオをゴール左上に決めて 1-1 の同点に戻して前半を折り返すことに成功する。
前半終了時の勢いを継続したベンフィカは55分にエンツォ・フェルナンデスの強引な突破からR・シウヴァが強烈なシュート。これはペリンが反応したが、こぼれ球をネレスが押し込んでベンフィカが逆転する。
得点が必要になったユベントスは中盤 MF が前に出たが63分にはR・シルヴァ、68分にはネレスに強烈な枠内シュートを浴びるなどベンフィカのショートカウンターの餌食となる。
ユベントスは途中出場のケーンが71分に左サイドから仕掛けて放ったシュートが右ポストを叩くもゴールとはならず。83分にはコスティッチのクロスにヴラホヴィッチが飛び込んだが、コスティッチがディ・マリアからのパスを受けた時点でオフサイドでゴールは認められない。
87分にはブレメルがディ・マリアのクロスに反応してペナルティーエリア内に飛び込んだが、トラップからのダイレクトシュートを枠内に飛ばすことはできず。
試合は 1-2 で終了し、ユベントスはチャンピオンズリーグ2連敗となった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: ペリン 6.5
素晴らしいシュートストップを何度も見せ、最後まで勝敗を分からなくする素晴らしいパフォーマンスを披露した。
DF: ブレメル 6.0
マッチアップしたベンフィカの攻撃陣を制限。壁として機能した数少ない守備側の選手だった。
DF: ボヌッチ 5.0
27分の場面でゴンサロ・ラモスにマークを簡単に外されると対人守備力の低さを狙い撃たれてチームの守備が瓦解。散々なパフォーマンスだった。
DF: ダニーロ 5.5
手堅いプレーを選択していたが、任された守備エリアが広すぎたことで守り切ることは困難だった。采配の被害者と言えるだろう。
WB: クアドラード 5.5
序盤は右サイドから良質なクロスやボール奪取からカウンターでチャンスを創出。だが、チームのパフォーマンスが落ちた前半30分すぎからは消えることが多かった。
MF: マッケニー 5.0
インサイドハーフで期待されたが、守備面での貢献が皆無に乏しくフィルター役としての機能はほとんど果たせていなかった。
MF: パレデス 5.5
レジスタとポジションに陣取っていたものの貢献度は微妙だった。ゴール前にスプリントで戻る遅さを見るとボヌッチをレジスタ起用しても大差はないだろう。
MF: ミレッティ 5.0
相手陣内では絶大な存在感を発揮していたが、自陣ペナルティーエリア周辺の守備では改善点が多く手痛い代償を支払うことになってしまった。
WB: コスティッチ 6.0
左サイドのスペースを活用し、クロスで決定機を演出。持ち味を存分に発揮していた。
FW: ミリク 6.5
立ち上がりにクアドラードの FK を完璧なタイミングで合わせて好調を維持していることを示す。その後はポストプレーで奮闘するなど戦い続けていた。
FW: ヴラホヴィッチ 5.0
ミリクが結果を残していることに焦ってプレーが雑になり空回りが生じている。周囲の味方との連携も合っておらず、厳しい状況が改善する兆しは見られない。
【交代選手など】
DF: デ・シリオ 5.5
58分にクアドラードとの交代で出場。4バックにスイッチしたことで右 SB を務めたがショートカウンターを浴び続ける1人になっただけだった。
FW: ディ・マリア 6.0
ミレッティに代わって58分から出場する。ベンフィカの厳しいマークで潰され続けるも決定機に繋がるクロスを供給し、存在感を示していた。
FW: ケーン 6.0
70分にコスティッチとの交代で出場機会を得る。左サイドから仕掛けてポスト直撃のシュートを放ち、フィジカルを活かしたボール奪取に挑むなど良い面を発揮していた。
MF: ファジョーリ 5.5
ミリクとの交代で70分から出場する。選手個人の判断で好きにプレーして良い状況になっていたため、ボールタッチなどは限定的だった。
アッレグリ監督 5.0
試合への入りは素晴らしく前半25分すぎまでは良い場面しかなかったが、ボヌッチがゴンサロ・ラモスとのデュエルで劣勢と看破された後は防戦一方で抗うことすらできなかった。ユベントスの監督としてのキャリアは風前の灯と言わざるを得ない。
ツバイヤー主審 6.0
ミレッティはゴンサロ・ラモスの足を踏みつけていたので PK の判定は妥当。ヴラホヴィッチの同点ゴールもアシストをしたコスティッチがオフサイドだったので取り消したことも正しい。審判団として的確な仕事をしていた。