スタディオ・アルテミオ・フランキで行われた 2022/23 セリエA第5節フィオレンティーナ戦に 1-1 で引き分けたユベントスの監督・選手による試合後コメントを紹介いたします。

マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「ディ・マリアが下がった後半は心身両面での落ち込みがありました。何人かの選手はベストコンディションではなく、状況をひっくり返すには至りませんでした。
一方で前半は上手くプレーしていました。もちろん残念な場面もありました。状況をもっと上手く管理することができたからです。それによってフィオレンティーナが試合に戻って来たからです。
しかし、フィレンツェから良い結果を持ち帰れたことは重要です。後は新加入選手や負傷明け直後の選手のコンディションを整えることが肝心です。これからの1ヶ月半は歯を食いしばらなければなりません。
私達はしなければならないことを理解しています。すでに何度か起きていますし、相手に噛み付けるのであれば噛み付かなければならないのです。
今は PSG 戦のことが頭にあります。試合に向けた良い準備をしなければなりません。予選突破を争う相手がマッカビ・ハイファやベンフィカがあったとしても同様です」
フィリップ・コスティッチ選手:
「難しい試合でしたが、重要なことは敗けなかったことです。初アシストを記録しましたし、数多くのアシストを決めたいと思います。
ミリクは素晴らしい FW です。彼やドゥシャンとプレーすることは喜びです。彼らはチームにとって非常に重要ですし、ゴールを決めなければなりませんし、最善を尽くさなければなりません。
セリエAがブンデスリーガよりも難しいことは最初の数試合で認識しています。それにより戦術的です。しかし、試合ごとに自分が成長していると感じています。上手くプレーすることを望んでいます。
PSG 戦に向けた時間はあまり残っていませんが、プレーをするために向かいます。私達ができることを示すつもりです」
失点したことで開き直ったフィオレンティーナの勢いに飲み込まれて何もできなくなってしまったことがチームとしての反省点になるでしょう。
チームとして設定した「ボール奪取の狙い所」は見当たらず、相手の波状攻撃を受け続けました。また、「味方に時間を与えるポゼッション」で一息を入れることもできませんでした。
“単発の攻撃” で運良く取った1点を守り切る『第1期アッレグリ政権のゲームプラン』が通用しないことは昨季に現実として突き付けられています。一方でチームとしての “波状攻撃” を繰り出したフィオレンティーナは勝利に値する試合内容でした。
ほとんどのクラブが「ゴール前に敷かれた守備ブロックを崩すための波状攻撃」を準備しているのですから、アプローチを見直すことは不可避でしょう。そうしないと昨季と同程度の成績で終わってしまう可能性が高いからです。
アッレグリ監督が昨季からの成長を結果や試合内容で示すことができるのかにも注目です。