2021/22 セリエC第36節が行われ、ホームにレナーテを迎えたユベントス・Bチーム(= U-23)はブリヘンティ選手とズエッリ選手のゴールで 2-1 の勝利を手にしました。
なお、この勝利で今季レギュラー・シーズンでの10位以内が確定してため、セリエB昇格を懸けたプレーオフ出場権を獲得しています。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: イスラエル |
DF | 5: デ・ウィンター 4: リッチオ 13: ポーリ 6: アンツォリン |
MF | 17: ズェッリ 8: レオネ 16: セルサンティ 10: スーレ(→ 28' st. 7: セクロフ) |
FW | 11: ブリヘンティ (C)(→ 28' st. 14: コンパニョン) 27: クドリッジ(→ 21' st. 26: バルビエリ) |
ザウリ監督は 4-3-1-2 を選択。ミッドウィークに開催された第34節フィオレンツオーラ戦からは6選手の入れ替えを実施し、前線はブリヘンティ選手とクドリッジ選手の2トップで試合に臨みます。
試合はユベントスが先にネットを揺らす。8分に右 CK がクリアされたところをエリア内に弾き返したボールに反応したクドリッジが折り返し、これを中央でポーリが押し込む。しかし、クドリッジのポジションがオフサイドでゴールは認められず。
膠着したことで時間だけが経過する中、ユベントスは28分にスーレのスルーパスに反応したセルサンティが追い付いて左サイドから折り返そうとするが、角度がなくなってボールはゴールラインを割ってしまう。
一方のレナーテは直後の29分に右サイドで得た FK からゴール前にボールを送り、最後はチッコーニが左足でミドルシュート。だが、上手くミートせず、力のないシュートがゴール右へと外れる。
試合が動いたのは36分。ユベントスはデ・ウィンターが FK をゴール前に送ると、クドリッジが相手 DF と競り合って生じたルーズボールをブリヘンティが回収。そこから左に持ち出してゴール右下にシュートを決め、ユベントスが1点をリードして前半を折り返すことに成功する。
だが、ハーフタイムの活用に成功したのはアウェイのレナーテ。
48分に右 CK を獲得すると、チッコーニが入れたボールに走り込んだロセッティが右足ボレーで合わせて 1-1 の同点に追い付く。
追い付かれたユベントスは5分後の53分に自陣でのクドリッジのポストプレーからスーレが相手 DF ラインの裏にスルーパスを供給。これに追い付いたズエッリが右サイドから中に切れ込んで右足でニアを射抜き、2-1 と勝ち越しに成功する。
スコアを再び振り出しに戻したいレナーテだったが、攻撃に勢いは生まれず。78分にはボールのないゴール前での陣取り合戦でリッチオにラフプレーを働いていたロセッティが副審からの助言で一発レッド。1人少ない状態でのプレーを強いられてしまう。
結局、その後は両チームに決定機は生まれず試合終了のホイッスル。2-1 で勝利したユベントスがセリエB昇格を懸けたプレーオフ出場権を手にした。
なお、ザウリ監督は試合後に次のようにコメントしています。
ランベルト・ザウリ監督:
「直近5試合で勝点1からのスタートでしたが、後悔はほとんど勝点を回収できなかったことぐらいです。難しい相手と良い試合ができていたことが理由です。
今日は偉大なチームを相手に上手く戦いました。プレーオフ出場権を手にしたことを祝いましょう。残り2試合でもすべてを出さなければなりません。
この勝利が選手たちのブースターになることを期待しています。私達に偉大なことができるとの自信を持たせ、より勝点を獲得させる要素になって欲しいからです。
このリーグは成長を大きく手助けしてくれます。特に今日のような日はです。グループにはクオリティーがあり、キャリアで偉大なことを成し遂げたい若手選手たちの欲求があります。そして何よりグループを構築したがっているのです。監督として喜ばしいことです。
どこまで辿り着けるか?カンピオナートではどの相手ともプレーできると教えてくれますが、少しの運も必要です。しかし、偉大なことを成し遂げるクオリティーはあります。私達と対戦する相手はどこも敬意を示してくれるでしょう」
チームのシーズン目標である「プレーオフ出場権獲得(=トップハーフでのフィニッシュ)」を獲得することができた試合でした。終盤戦に足踏みをしたものの、結果を手にしたことは評価されるべきでしょう。
チーム名 | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 勝点 | 得失 | |
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1 | ズートチロル | 36 | 26 | 8 | 2 | 86 | +38 |
2 | パドバ | 36 | 25 | 9 | 2 | 84 | +35 |
5 | レッコ | 36 | 16 | 6 | 14 | 54 | +10 |
6 | トリエスティーナ | 36 | 15 | 9 | 12 | 54 | +2 |
7 | ベルチェッリ | 36 | 13 | 13 | 10 | 52 | +3 |
8 | ユーヴェB | 36 | 14 | 8 | 14 | 50 | -1 |
9 | ピアチェンツァ | 36 | 12 | 13 | 11 | 49 | 0 |
10 | フィオレンツオーラ | 36 | 11 | 10 | 15 | 43 | -12 |
11 | アルビーノレッフェ | 36 | 9 | 15 | 12 | 42 | -1 |
昨季にBチームが獲得した勝点は52でした。今季は残り2試合の時点で勝点50ですから、チーム史上の最高勝点を記録できるかが注目点になります。
なお、今節レナーテ戦は先発起用されたクドリッジ選手のポストプレーが効いた試合でした。先制点となる競り合いや縦パスをスーレ選手に預けたポストプレーなど記録には残らないものの、“攻撃の起点” になっていたからです。
Bチームの次戦は4月16日(土)に予定されているセリエC第37節トレント戦です。アウェイで行われる試合から勝利を持ち帰り、プレーオフに向けて弾みを付けることができるのかに注目です。