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プリマベーラ: リバプールを 2-0 で下し、ユースリーグ準決勝に駒を進める

 2021/22 UEFA ユースリーグ準々決勝が行われ、ホームにリバプールを迎えたユベントスはミレッティ選手とキボツォ選手のゴールで 2-0 の勝利を手にし、準決勝に駒を進めました。

画像:準決勝進出を引き寄せる2点目を決めたキボツォ

 試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。

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表1:出場選手一覧(2021/22 UEFA YL 準々決勝 リバプール戦)
  選手名
GK 1: センコ
DF 2: サボナ
5: エンゾアンゴ(→ 36' st. 19: フィウマーノ)
13: ムハレモビッチ
3: トゥリッキア
MF 32: ミレッティ(→ 46' st. 16: ローヒ)
10: ボネッティ (C)
14: ムラッツィ
33: スーレ(→ 36' st. 7: ハサ)
11: イリング
FW 17: キボツォ(→ 41' st. 9: チェッリ)

 ボナッティ監督は 4-2-3-1 を選択。Bチーム(= U-23)を主戦場にし、現在はトップチームに帯同するミレッティ選手とスーレ選手を中盤の中央で先発起用する布陣で試合に臨みます。

 

 最初に決定機を作ったのはユベントス。3分にムラッツィ選手がヒールパスで残したボールを回収したスーレ選手が中に切れ込んでシュート。しかし、GK ムロジェク選手に阻まれてしまう。

 対するリバプールは16分にロングボールに反応して抜け出したマバヤ選手がシュートを放つが、これは枠の右を通過。

 リバプールは24分に GK ムロジェク選手が負傷交代を強いられるアクシデントに見舞われたものの、交代出場をした GK ヒューイットソン選手が31分にスーレ選手の枠内 FK をストップ。上手く試合に入ることに成功する。

 ユベントスは45分にスーレ選手のスルーパスに反応したキボツォ選手が相手 DF との競り合いを制してシュートを放つが、これは GK ヒューイットソン選手が身体に当ててゴールを死守。

 前半は互いに譲らず 0-0 で折り返すこととなる。

 試合が動いたのは66分。ユベントスは左サイドでボールを引き出したイリング選手がスーレ選手に預け、スーレ選手はヒールパスを選択。これをミレッティ選手がミドルシュートでニアを射抜き、ユベントスが先制に成功する。

 先行したユベントスは69分にミレッティ選手のボール奪取から右サイドに展開。ムラッツィ選手が粘りに粘ってグラウンダーのクロスを送ると、これをキボツォ選手がゴール右下にシュートを決めてユベントスのリードは2点に拡大する。

 残り20分で2点が必要となったリバプールだが、74分にモートン選手がゴールに迫った他はチャンスらしいチャンスを作り出せずに試合終了のホイッスル。

 試合は 2-0 で終了し、ユベントスがユースリーグ準決勝に駒を進めた。

 

 なお、ボナッティ監督は試合後に次のようにコメントしています。

アンドレア・ボナッティ監督:
「勝利を一言で表すと?成熟です。私達は本当に(準決勝以降の試合が行われる)ニヨンに行きたかったですし、そのポテンシャルがあることは分かっていました。

 満足しています。ハードワーク、自己犠牲、そして関与したいとの欲求をポジティブな手本として示せたからです。ユース部門から来た若い選手たちに偉大な結果を成し遂げられると示すことができました。

 私達は偉大なパフォーマンスをし、優位性を保ち、勝利に値しました。特別な試合でしたし、パフォーマンスは特別なものでした。また、クラブに名誉ある結果をもたらすことができました。

 これは月日をかけたハートワークと汗によって成し遂げられたものです。私自身が厳しい監督であることは分かっています。しかし、選手たちは成長曲線を描いていますし、クラブを代表してベストを尽くしてくれています」

 




 

 勝利に値する内容の試合をし、クラブ史上初となるユースリーグ準決勝進出を決めたことは高く評価されるべきでしょう。イタリア勢では 2014/15 シーズンのローマに続く2チーム目の快挙です。

 ユベントスがユースリーグで躍進できた要因は「Bチーム(= U-23)の発足」と言わざるを得ません。

 ユースリーグの決勝トーナメントの常連になっているプレミア勢・リーガの2強・ポルトガル勢はBチームを運営しており、ユベントスではスーレ選手とミレッティ選手の2人が “違い” を生み出す存在となっていたからです。

 したがって、今後は “Bチームで育成された現代サッカーの申し子” が輝くスタイルをサッカーをトップチームで採り入れることができるかがポイントになるでしょう。

 

 プリマベーラの次戦は3月20日(日)に予定されているカンピオナート第25節ジェノア戦です。ユースリーグで得た良い流れをカンピオナートでも継続することができるのかに注目です。