『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、フィオレンティーナからヴラホビッチ選手の加入が迫っていることがクルゼフスキ選手のユベントス退団を後押しする要因になっているとのことです。
出場機会が少ないため、起こり得ると言えるでしょう。
クルゼフスキ選手は2000年4月生まれの21歳。アタランタから期限付き移籍をしていたパルマで頭角を現し、2020年夏にユベントスに加入したウィンガーです。
ピルロ前監督の時は重宝されていたものの、アッレグリ監督下ではそうとは言えず。今季(= 2021/22 シーズン)は27試合で先発出場は7試合。972分のプレー時間で2得点3アシストの成績に留まっています。
ユベントスは今冬にヴラホビッチ選手の獲得が現実味を帯びており、放出される FW がいなければクルゼフスキ選手の序列が今よりも下がることは自明です。そのため、新天地を模索することは必然と言えるでしょう。
そもそも、ユベントスは『攻撃的なウィンガーで右サイドを得意とする選手』が飽和しています。クアドラード、キエーザ、ベルナルデスキの3選手が代表例です。
クルゼフスキ選手(とケーン選手)は割って入る必要があるため、現状の起用方針では退団へと傾くのは仕方ありません。
無理な引き止めに合理性は見出せないでしょう。おそらくですが、クルゼフスキ選手の去就は「ベルナルデスキ選手との契約延長交渉の結果次第」になると思われます。
なお、クルゼフスキ選手へはエバートンからの関心が報じられているものの選手側は乗り気ではなかったとのこと。キエーザ選手がシーズン終了でベルナルデスキ選手がコンディション不良で休養を挟む必要があることを踏まえると「今季は残留」は妥当と言えます。
シーズン後半戦で相応の出場機会が得られなかった場合は「今夏の移籍市場で新天地に旅立つ」が選手のキャリアにとって理想的と言えるでしょう。クルゼフスキ選手の去就にも注目です。