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【採点】 2020/21 セリエA第28節 ユベントス対ベネベント

 2020/21 セリエA第28節ベネベント戦はアルトゥール選手のミスを突いてボール奪取に成功したガイチ選手のゴールでアウェイのベネベントが 0-1 で勝利を手にしました。

画像:ミスに顔を覆うアルトゥール

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2020/21 セリエA第28節 ユベントス対ベネベント
表1:先発メンバー(2020/21 セリエA第28節 ベネベント戦)
  Juventus
[4-4-2]
Benevento Calcio
[3-5-2]
GK 1: シュチェスニー 1: モンティポ
DF 13: ダニーロ
19: ボヌッチ 画像:キャプテン
4: デ・リフト
33: ベルナルデスキ
13: トゥーイア
5: カルディローラ
93: バルバ
MF 5: アルトゥール
25: ラビオ
44: クルゼフスキ
9: モラタ
22: キエーザ
16: インプロータ
56: ヘテマイ
10: ヴィオラ 画像:キャプテン
29: ヨニツァ
18: フロン
FW 7: ロナウド 9: ラパドゥーラ
7: ガイチ

 ユベントスのピルロ監督は 4-2-3-1 を選択。ベルナルデスキ選手が左 SB 兼 WB を担当し、ロナウド選手とモラタ選手の縦関係の立ち位置が流動的になる布陣で試合に臨みます。

 対するベネベントのインザーギ監督は 3-5-2 を選択。ラパドゥーラ選手とガイチ選手が2トップを組んでカウンターを狙う陣容で試合を迎えます。

 

 立ち上がりにチャンスを得たのはユベントス。3分に右サイドから仕掛けたロナウドが決定的なシュートを放つもボールは枠のわずかに左へと外れる。

 ベネベントの守備ブロックに手を焼き続けるユベントスだったが、22分に右サイドに展開したロナウドのクロスがカットされたところをダニーロがシュート。しかし、これはトゥーイアのブロックに阻まれてしまう。

 33分にはドリブルで仕掛けたモラタの左足シュートが枠を捕らえたが、これは GK モンティポがストップ。35分に右 CK からクルゼフスキが入れたクロスがハンドを誘発して PK との判定が降ったものの VAR でノーファールの判定。

 この判定で得た左 CK をデ・リフトが強烈なヘディングシュート。だが、これも GK モンティポがストップし、こぼれ球を狙ったモラタのシュートは枠を捕らえず。前半は 0-0 で終了する。

 後半も攻め立てるのはユベントス。58分にダニーロからの縦パスを受けたクルゼフスキが縦に持ち出して右足で狙うも、シュートは枠の左。

 67分にはガイチのシュートがブロックされて跳ね返ったところをキエーザが回収し、ロングカウンターを発動。クルゼフスキのクロスが相手 DF に当たってあわやオウンゴールになりかけるが、GK モンティポが辛くも CK に逃れてベネベントは難を逃れる。

 すると69分に試合は動く。ユベントスはベルナルデスキが自陣深くのスローインをアルトゥールに付けるとアルトゥールはサイドチェンジを選択。だが、これをガイチに奪取されてゴール左下にシュートを突き刺され、ベネベントが先制する。

 リードを許したユベントスは71分に右サイドから仕掛けたキエーザがフロンと縺れて倒れるが PK の笛は鳴らず。76分のベルナルデスキのシュートは枠を大きく外れる。

 エースのロナウドは強引な突破から角度がない中で確実にシュートを枠内に飛ばすものの、GK モンティポが好セーブで都度応戦し牙城を破ることはできず。結局、試合はこのまま 0-1 で終了。ユベントスは逆転でのスクデットが遠のく結果となった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
 ベネベントのハイプレスにも焦ることなく冷静に対処。ガイチのシュートは止めようがなかった。

DF: ダニーロ 5.0
 ゴール前に顔を出して決定的なシュートを前後半で1度ずつ放ったが肝心の決定力が備わっていなかった。

DF: ボヌッチ 5.5
 ベネベントが攻撃の形を作れなかったため本職での出番はほとんどなく、引いた相手に効果的なロングフィードを送る展開にもならず。ピッチ上に立っていただけだった。

DF: デ・リフト 5.5
 ボヌッチと同様に流れの中でベネベントの2トップに睨みを効かせていたがそれ以上の仕事は何もしていなかった。

DF: ベルナルデスキ 5.0
 持ち前の推進力が期待されたが、相手 DF の視野に捕らえられ続けたことで威力は半減。76分のボレーで枠を大きく外した後はロナウドから指導をもらう有様だった。

MF: アルトゥール 4.0
 戦犯。得意の身のこなしとボールキープはベネベントの守備ブロックの前では何の役にも立たなかった。

MF: ラビオ 5.0
 リズムを出す存在として期待されていたはずだが試合から消えていた。ダブルボランチが何もできないならチームが失態をさらすのは必然と言わざるを得ないだろう。

MF: クルゼフスキ 5.5
 改善点である右足の精度が決定機で露呈しゴールを決めれなったのは事実。だが、チャンスメイクでの貢献はできており、最低限の役割は果たしていた。

MF: モラタ 5.0
 ロナウドと縦関係の2トップとなってサポート役に比重を置いたことで攻撃の基準点が消失。ポジションが流動的で脅威が消える皮肉すぎる結果になってしまった。

MF: キエーザ 5.0
 フィオレンティーナ時代に見せていた悪癖であるシミュレーション癖が顔を見せていた。劣勢の状況で足を残して倒れると露骨すぎて PK はもらえない。かわしてボールに触れようとしたが相手に当たって倒されたと印象づけるべきだった。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 5.5
 最重要の要注意人物としてマークされる中でオープニングシュートを皮切りに得点機ではシュートは確実に枠内に飛ばしていた。ただ、今日は相手 GK モンティポの日だった。

 

【交代選手など】

MF: ベンタンクール ー
 73分にアルトゥールとの交代で出場。中盤でのリスク管理を担当し、新型コロナから回復したことをアピールした。

MF: マッケニー ー
 ラビオに代わり73分から出場する。ゴール前で身体を張る役割も担ったが、勝負強さを発揮する局面には恵まれなかった。

 

ピルロ監督 5.0
 試合前に予想された展開に手を焼き、唖然とするミスで先制を許して敗戦する醜態をさらした。進退伺いを出すべきだろう。パラティーチとネドベドも同罪だ。

アビッソ主審 5.5
 35分にクルゼフスキのクロスがフロンの左手に当たったとの誤審で PK を与えるようでは力量が問題視されても止むを得ない。VAR で修正されたのは幸いだった。一方でキエーザが倒れた場面では議論が起きるだろうが、スクデットの行方に関する影響度は軽微なものだ。