2021/22 セリエA第20節ナポリ戦はメルテンス選手のゴールで先制されるもキエーザ選手ので追い付き、試合は 1-1 の引き分けで終わりました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

Juventus FC [4-3-3] |
SSC Napoli [4-2-3-1] |
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GK | 1: シュチェスニー | 25: オスピナ |
DF | 11: クアドラード (C) 4: デ・リフト 24: ルガーニ 12: A・サンドロ |
22: ディ・ロレンツォ 13: ラフマニ 5: ジェズス 31: グラム |
MF | 14: マッケニー 27: ロカテッリ 25: ラビオ |
68: ロボトカ 4: デンメ 21: ポリターノ 20: ジーリンスキ 24: インシーニェ (C) |
FW | 20: ベルナルデスキ 9: モラタ 22: キエーザ |
14: メルテンス |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。モラタ選手を1トップで起用し、ベルナルデスキ選手とキエーザ選手が両翼に入る布陣で試合に臨みます。
対するナポリのドメニキーニ監督代行は 4-2-3-1 を選択。こちらはメルテンス選手を1トップで起用。2列目にはポリターノ、ジーリンスキ、インシーニェの3選手を配置する陣容で試合を迎えます。
試合は4分にモラタの横パスを受けたキエーザが狙うもディ・ロレンツォのブロックで CK に逃れる。このプレーで得た左 CK にマッケニーがヘディングシュートで合わせたが、ボールは枠のわずかに左。
ユベントスは16分に左サイドでボールを引き出したキエーザがドリブルで持ち込んで強烈なミドルシュートを放つが、このシュートも枠のわずかに左を通過する。
試合が動いたのは23分。インシーニェのサイドチェンジをポリターノが落とすと、これを回収したメルテンスのシュートが DF と GK の間をすり抜けてナポリが先制に成功する。
ユベントスは26分にベルナルデスキのパスに反応したキエーザが狙うもラフマニがブロック。一方のナポリも38分にインシーニェのキープからジーリンスキがミドルを放ったが、シュチェスニーが好セーブで応戦。
前半はアウェイのナポリが1点のリードで折り返す。
ユベントスは54分にマッケニーが右サイドの深い位置から折り返すと、モラタとラフマニの競り合いでルーズボールが発生。これに反応したキエーザが左足シュートを決めて同点に追い付く。
61分にはクアドラードのクロスが流れたところにキエーザが詰めたが、シュートはオスピナの正面。対するナポリは64分に仕掛けたインシーニェがシュートまで持ち込むも、こちらはシュチェスニーに阻まれる。
逆転を狙うユベントスは82分に左サイドを抜け出したディバラが中央にクロスを送るもケーンに届く寸前で相手 DF にカット。ケーンは94分にクアドラードのクロスに飛び込んだがラフマニのマークで枠には飛ばせず。
結局、試合は 1-1 で終了。両チームが勝点1を分け合う結果となった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督への採点は以下のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
失点の場面ではボールに触れて軌道が変わったことでデ・リフトのカバーリングが無駄になってしまったが、シュートストップやビルドアップではクオリティーの高さを示していた。
DF: クアドラード 6.0
インシーニェとのバトルを遂行。両選手ともに攻撃で持ち味を示したが、相手に決定的な仕事だけはさせなかった。
DF: デ・リフト 6.5
最終ラインの統率者として君臨。ビルドアップの起点としても機能し、DF に求められる攻守両面での役割を高いレベルで遂行していた。
DF: ルガーニ 6.5
危なっかしいプレーはなく、デ・リフトとのコンビで安定感があった。チームとして結果が伴えば評価も変わってくるだろう。
DF: アレックス・サンドロ 5.5
インシーニェのサイドチェンジをポリターノに自身の背後で引き出され、失点を招く要因になった。狙われているだけに対処策を講じる必要がある。
MF: マッケニー 6.5
ボックス・トゥ・ボックスの役割を遂行。ピッチの広範囲をカバーし、持ち味をアピール。それだけに最初の決定機ではヘディングシュートを枠に飛ばしたかったところだ。
MF: ロカテッリ 6.0
両 CB とともに3バックを形成し、ナポリのハイプレスを回避。自陣の深い位置でもチームに落ち着きをもたらしていた。相手陣内に侵入した付近から決定的な縦パスを供給できるかが後半戦のポイントだろう。
MF: ラビオ 5.5
中盤のバランサーとしてプレー。キエーザの突破力を活かすための黒子役に回ったため、ボールを持った際の怖さを相手に与えるまでには至らなかった。
FW: ベルナルデスキ 5.5
右サイドのハーフスペースでボールを引き出し、ファイナルサードでの攻撃に変化を加える。ただ、ラビオと同様にナポリ守備陣を悩ませるほどの存在ではなかった。
FW: モラタ 6.0
ボールを引き出すために下がり過ぎず、裏を狙うキエーザと役割分担をした上で連携面でも機能した。
FW: キエーザ 6.5
スペースを活用したドリブル、決定機を嗅ぎつける嗅覚、チャンスを決め切る勝負強さを示した。この能力をどれだけ活かせるかがチームに課せられた後半戦のテーマだ。
【交代選手など】
MF: ベンタンクール 6.0
66分にラビオとの交代で出場。ダブルブランチの一角として手堅いプレーを披露した。
FW: ディバラ 6.0
ベルナルデスキに代わって66分から出場する。DF ラインの背後にあるスペースを活用したボールの持ち運びを見せ、攻撃面で計算ができる存在であることを示した。
DF: デ・シリオ ー
75分にA・サンドロとの交代で出場。
FW: ケーン ー
モラタとの交代で75分から出場する。
FW: クルゼフスキ ー
81分にキエーザとの交代で出場機会を得る。
アッレグリ監督 6.0
前線からプレスをかけ、ビルドアップ時には裏のスペースへのロングフィードを織り交ぜるなどの “修正” を見せた。カウンターで先に失点をしたことは要反省だが、攻め続ける姿勢で最初の1分から最後の1分まで臨んだことは評価されるべきだろう。この戦略が今後も継続されるのかが注目点だ。
ソッザ主審 6.5
前後半を終了するタイミングには疑問が残ったが判定は上々だった。ディ・ロレンツォはデ・リフトにボール奪取された後に足を出して弾き飛ばされたのだから PK と判定されるのは無理があるだろう。