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【採点】 2020/21 セリエA第22節 ナポリ対ユベントス

 2020/21 セリエA第22節ナポリ戦はインシーニェ選手に許した PK により 1-0 で敗れました。

画像:ナポリに敗れたユベントス

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2020/21 セリエA第22節 ナポリ対ユベントス
表1:先発メンバー(2020/21 セリエA第22節 ナポリ戦)
  SSC Napoli
[4-2-3-1]
Juventus
[4-4-2]
GK 1: メレト 1: シュチェスニー
DF 22: ディ・ロレンツォ
33: ラフマニ
19: マクシモビッチ
6: マリオ・ルイ
16: クアドラード
4: デ・リフト
3: キエッリーニ 画像:キャプテン
13: ダニーロ
MF 20: ジエリンスキ
5: バカヨコ
21: ポリターノ
24: インシーニェ 画像:キャプテン
11: ロサーノ
33: ベルナルデスキ
30: ベンタンクール
25: ラビオ
22: キエーザ
FW 9: オシムヘン 9: モラタ
7: ロナウド

 ナポリのガットゥーゾ監督は 4-2-3-1 を選択。GK はオスピナ選手が試合前のアップで負傷したため、メレト選手が先発。オシムヘン選手を1トップにポリターノ、インシーニェ、ロサーノの3選手が2列目でサポートする陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのピルロ監督は 4-4-2 を選択。デ・リフト選手とキエッリーニ選手がコンビを組み、ベルナルデスキ選手が右アタッキングハーフで先発する布陣で試合に臨みます。

 

 良い入りを見せたのはアウェイのユベントス。11分にクアドラードの折り返しにモラタが合わせるも、シュートはロナウドに当たってしまいチャンスを逸してしまう。

 それでも14分にモラタのドリブルから最後はロナウドのシュート機会を奪ったベルナルデスキが左足で狙うが、このシュートは枠を捕らえない。

 ロングカウンターでチャンスを伺っていたナポリは28分に左サイドで FK を獲得すると、このセットプレーの競り合いでラフマニがキエッリーニから張り手を食らっていたことが判明。VAR で PK がナポリに与えられ、これをインシーニェがゴール左上に蹴り込み、ナポリが先制する。

 追い付いてハーフタイムを迎えたいユベントスだったが、中央を固めて守るナポリの守備網をこじ開けることはできず。前半は 1-0 とナポリが1点のリードをして折り返す。

 後半はクアドラードの負傷交代でシステム変更を強いられたユベントスが攻勢を強め、立て続けにチャンスを得る。

 48分にボール奪取したダニーロのロングシュートで CK を得ると、この CK のこぼれ球にロナウドが素早く反応するもメレトが身体に当ててブロック。56分にはキエーザのシュートが枠を捕らえたがこれもメレトが好セーブで防ぐ。

 一方のナポリは耐え続け74分にカウンターからシュートにまで持ち込むがユベントス守備陣のブロックに遭ってカウンターを受けてしまう。だが、最後はメレトが左足でロナウドのシュートをストップし、辛くもリードを守る。

 ユベントスは試合終了間際に左サイドからのクロスを起点にモラタとロナウドに決定機が訪れるも、メレトの守る牙城を最後まで崩すことはできずに試合は 1-0 のままで終了。インシーニェのゴールを守り切ったナポリに軍配が上がった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
 ゴール左上に蹴り込まれた PK を止めるは不可能。それ以外の対応に問題はなかった。

DF: クアドラード 6.0
 右サイドで攻撃時に横幅を取ったり、敵陣の深い位置まで侵入するなど堅実なパフォーマンスを見せていた。交代の原因となった問題の程度が気になるところだ。

DF: デ・リフト 5.5
 オシムヘンを封じることはできていたが、トップ下から左サイドに流れるインシーニェには手を焼かされ続ける。チームのパフォーマンスとリンクした試合内容だった。

DF: キエッリーニ 5.0
 3バックの中央からのパスがクアドラードへの一択に近い状態でロサーノにカットされるなど低調な出来だった。また、ラフマニに食らわせた張り手の代償も重く、チームの足を引っ張っていた。

DF: ダニーロ 6.5
 前後半で左右のポジションを入れ替えたが、安定した内容だった。特に後半のインターセプトやシュートなど積極的な守備は光るものが多かった。

MF: キエーザ 6.0
 前半は封じられてストレスを溜め込んだが、後半は別人のような突破力を披露。試合全体としての帳尻は合わせたもののチームに勝点をもたらすことはできなかった。

MF: ベンタンクール 5.5
 カウンターを受けた際の戻りと堅実なプレーには良いものがあった。自陣内でのビルドアップにミスもなく上々だった。ただ、撤退した相手に守備ブロックを崩すアイデアやビジョンを見せれなかったことは改善点と言えるだろう。

MF: ラビオ 5.5
 ベンタンクールと同様に手堅いプレーを見せた。守備に重きを置く試合展開なら素晴らしい内容だが、点が必要な展開では勝負を仕掛けなければならない立場にある。その積極性が不足していたことは否めない。

MF: ベルナルデスキ 5.0
 積極的にシュートを狙う姿勢は評価の対象だが、枠に飛ばせないなら問題外だ。アッレグリ時代から評価が燻ったままなのが凝縮されたパフォーマンスを見せた1日だった。

FW: モラタ 5.5
 献身的にポストプレーを行い、ロナウドへのラストパスを供給するなど汗をかき続けた。自らにも訪れた決定機を活かせていればエースの称号を手繰り寄せることもできただろう。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 6.0
 前半はシュート機会が FK の1本だけだったが、後半は決定機に顔を出し続けて貪欲にゴールを狙い続ける。しかし、相手 GK メレトの大活躍に阻まれてしまった。オスピナの負傷が不運を招く結果となったと言わざるを得ない。

 

【交代選手など】

DF: アレックス・サンドロ 6.0
 46分にクアドラードとの交代で出場。左 SB 兼 WB を担当し、キエーザなどの連携で左サイドの攻撃を活性化させる。結果論ではあるが、先発で起用されていれば違った試合結果になっていただろう。

MF: マッケニー 5.5
 63分にベルナルデスキとの交代で出場する。カウンターの際にゴール前にフルスプリントで詰めるなど最大の持ち味である走力で貢献。ただ、チームにゴールを勝点を呼び込むことはできなかった。

MF: クルゼフスキ 5.0
 ベンタンクールに代わり72分から出場。右サイドを基本ポジションにプレーしたものの、前半のキエーザと同様に不完全燃焼状態に陥ってしまい持ち味を発揮するまでには至らなかった。

 

ピルロ監督 5.5
 前節ローマ戦ではしたたかな試合運びを見せたが、今節はスロースタートが仇となり挽回できずに勝点を取りこぼす結果となってしまった。ただ、ミランがスペツィアに足をすくわれただけに運はまだ残っている。ポルト戦で立て直し、連勝街道を直走れるかが鍵だ。

ドベリ主審 6.5
 上手く試合をジャッジしていた。キエッリーニのプレーは『手の不正使用(illegal use of hands)』に該当するし、PK の判断は妥当だ。競り合いで相手を手で押すことはあっても、190cm もある選手の顔面に手が入ることはないのだから。