ユベントスのアリバベーネ CEO が12月21日(火)に行われたセリエA第19節カリアリ戦の試合前に DAZN からの取材に応じていましたので発言の概要を紹介いたします。
マウリツィオ・アリバベーネ CEO:
「私ははっきり言うことに慣れています。今は選手たちのユニフォームへの忠誠心は代理人へのそれよりも少ないです。
とは言え、ディバラはユベントスの10番ですし、デ・リフトは偉大な DF です。彼らは彼らの仕事をしなければなりませんし、私達は私達の仕事をしなければなりません。
時期が来れば私達は話をしますが、関係は落ち着いています。ユニフォームへの愛情を語ることは簡単です。ピッチ上でそれを見せることはより難しいですし、私達はそれを見せて欲しいと思っています。
様々なスポーツの間で数多くの違いがあります。しかし、私達は会社の管理についての話をしているのです。
重要なことは目標を達成するための決意を固めることです。繰り返し言及していますが、クラブには持続可能な会計という目標がありますし、監督にも彼のチームの目標があることは分かっています。
今日の試合(=カリアリ戦)でのことを見ましょう。上手くできるよう挑戦するはずです。
この点で私はティフォージに感謝しなければなりません。彼らはクラブにとって重要ですし、ボローニャでは風と寒さの中でチームをサポートしてくれました。
ユベンティーニでいることは特に困難な時に寄り添う意味もあるのです。幸せな時に飛び付くことは簡単ですから。
増資?私達は会計の持続性とチームの競争力のために取り組んでいるのです。ですから私達は後向きになるのではなく、前向きになからなければなりません」
(デ・リフト選手の代理人を務める)ライオラ氏や(ディバラ選手の代理人を務める)アントゥン氏などへの “警告” が発せられた取材だったと言えるでしょう。
アリバベーネ CEO の前職は F1 スクーデリア・フェラーリのチーム代表ですから、外部からの “雑音” への対処力は十分にあります。代理人の揺さぶりを封じることができる実務者はクラブにとって有益な存在となることが期待されます。
移籍市場は “一部の例外的なクラブ” を除き、移籍金を払って選手を獲得することは困難な状況が続くはずです。
代理人が争奪戦を引き起こそうとしても「現実的に買い手となるクラブが見当たらない」ため、選手の年俸額はひとまず頭打ちとなるでしょう。再建モードのユベントスは「この状況下で上手く立ち回ること」が求められているのです。
現フロント陣がクラブをどのようなアプローチで再建していくのかに注目です。