『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、交換トレードを悪用した粉飾決済疑惑があるユベントスのクラブオフィスに検察が立ち入り調査を行われたことが当局から発表されたとのことです。
捜査理由などは以下のとおりです。
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- 容疑: 2018/19 〜 2020/21 シーズンまでの虚偽会計
- 内容: 交換トレードを用いた疑わしいキャピタルゲイン
- 捜索: トリノとミラノにあるユベントスのクラブオフィス
- 容疑者: アニェッリ会長、ネドベド副会長、パラティーチ氏など6名
パラティーチ CFO 時代に採られていた『拡大路線』での “歪み” にメスが入ることとなりました。
捜査の理由は「上場企業(であるユベントス・フットボールクラブ株式会社)が虚偽の報告をしていた疑い」ですから、金融犯罪を取り締まる当局が動くことは必然です。そのため、捜査自体は大きな問題にはならないでしょう。
問題は「キャピタルゲインの使用は不適切との明確な線引きが難しいこと」です。
サッカー選手の『市場評価額』と『移籍に関係したクラブの評価額』が違うのは当たり前です。これは「土地や企業の売買」でも起こり得る一般的な出来事です。
したがって、問題がエスカレートして手に負えなくなる前に防ぐことが目的と考えられます。現状では「キャピタルゲインで会計操作に関与した容疑者への罰金刑」が有力と思われます。
結末が出るのは先のことですが、捜査の行方に注目です。