2021/22 カンピオナート・プリマベーラ第3節が行われ、ナポリをホームに迎えたユベントスは後半アディショナルタイムに決勝ゴールを許し、試合は 1-2 で敗れました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: センコ |
DF | 2: サボナ 5: エンゾアンゴ(→ 39' st. 28: ストリドンク) 6: ムハレモビッチ 14: ムラッツィ |
MF | 7: ハサ(→ 39' st. 29: マレッサ) 23: レドン(→ 31' st. 6: チティ) 4: オミッチ (C) 26: セクララツ(→ 18' st. 25: ムバングラ) |
FW | 18: トゥルコ(→ 18' st. 27: ガランテ) 17: キボツォ |
ボナッティ監督は 4-4-2 を選択。ユースリーグ第1節マルメ戦からは4選手を入れ替え、 GK にセンコ選手や右 SB にサボナ選手が先発する布陣で試合に臨みます。
試合が動いたのは10分。ユベントスはゴール正面で FK を得るとオミッチ選手が直接狙う。このシュートはナポリの GK イドシエク選手のセーブされたが、こぼれ球をサボナ選手が折り返したところをキボツォ選手が合わせてユベントスが先制する。
対するナポリは21分にダゴスティーノ選手の縦パスを受けたアンブロジーノ選手が反転シュート。だが、このシュートは GK センコ選手がキャッチする。
ナポリは26分にヒサイ選手がエンゾアンゴ選手のフィードをブロックすると、こぼれ球をダゴスティーノ選手が回収して中央にクロス。完全にフリーだったアンブロジーノ選手が右足で豪快なシュートを蹴り込み、1-1 の同点に追い付くことに成功する。
ユベントスは34分にボールを持つ相手 GK にプレッシングを仕掛けに行ったキボツォ選手がコスタンツォ選手を背後から蹴ったと判定され一発退場。ユベントスは1人少ない状況で残り時間の戦いを強いられてしまう。
それでもユベントスは速攻を主体に勝ち越し点を狙い続ける。50分にサボナ選手からのクロスに中央でフリーで待っていたトゥルコ選手がヘディングで狙うもシュートは枠を捕らえず。
53分のオミッチ選手のミドルシュートはクロスバーを叩き、ゴールという結果を手にすることはできない。
一方のナポリは67分過ぎから立て続けに勝ち越し機を得たが、ムハレモビッチ選手と GK センコ選手の好守に阻まれてしまう。すると78分に中央でカウンターを仕掛けたオミッチ選手を背後から引っ張ったトゥれ選手が2枚目のイエローで退場。ナポリも10人になってしまう。
このまま試合終了かと思われた95分にナポリはスローインからアンブロジーノ選手が右サイドを突破して入れ替わるとそのまま独走して GK センコ選手との1対1を制して決勝点の奪取に成功。試合はこのまま 1-2 で終了し、ナポリが土壇場で勝点3を獲得した。
なお、試合後にボナッティ監督は次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「サッカーで疑いの余地がない唯一のものは結果です。したがって私達は成果を苦々しく受け止めています。試合の中で私達が表現した回数は上回っており、これはポジティブな点です。
私達は試合に上手く留まりましたし、バランスと成熟度を持ってプレーを続け、リードを奪う機会を繰り返し手にしていました。
数的同数に戻った後は急ぎ過ぎました。2度のチャンスを逸し、最終的には試合に敗れました。述べたように後悔はあります。直面した試合はすべて勝つことに挑戦しなければならないですし、私達を際立たせる精神だからです」
決定機と得点の数が見合わない試合となってしまいました。キボツォ選手の一発レッドはかなり厳しい判定でしたし、数的不利に陥った状況でも勝ち越し点を狙い続けた積極的な試合は高く評価されるべきでしょう。
一方で「試合の締め方」は反省しなければなりません。後半アディショナルタイムにナポリのカウンターで大ピンチを2度も許し、2回目の抜け出しで決勝点を許す結果となったからです。
プリマベーラの年代は全体として「成長」に重きを置く必要はありますが、同時に「勝敗への執念」も育まなければなりません。『後半アディショナルタイム』という限られた時間帯だけは後者に重きを置くなどバランスを取ることも大事と言えるでしょう。
プリマベーラの次戦は9月25日(土)に予定されているカンピオナート第4節インテル戦です。育成年代で安定した強さを持つチームであり、今節での反省を活かした試合をすることができるかがポイントでしょう。プリマベーラの選手たちがどのようなプレーを見せるのかに注目です。