2020/21 カンピオナート・プリマベーラ第26節が行われ、首位インテルをホームに迎えたユベントスは先制されるも前半の内にイリング選手のゴールで追い付き、試合は 1-1 の引き分けに終わりました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: ガロファニ |
DF | 2: ムラッツィ 5: デ・ウィンター (C) 6: エンゾアンゴ 3: エンテンダ |
MF | 8: トゥリッキア(→ 43' st. 19: セクララツ) 4: ミレッティ 11: イリング(→ 30' st. 14: ボネッティ) 10: スーレ(→ 25' st. 15: オミッチ) |
FW | 9: チェッリ(→ 25' st. 17: キボツォ) 7: セクロフ |
ボナッティ監督は 4-3-1-2 を選択。CB でエンゾアンゴ選手が先発し、トゥリッキア選手をボランチ気味に配置。前線はチェッリ選手とセクロフ選手の2トップで試合に臨みます。
最初にチャンスを得たのはユベントス。6分に細かいパスワークからセクロフ選手が左サイドに展開し、待っていたイリング選手が中に切れ込んで左足でシュート。だが、インテル守備陣のブロックで防がれてしまう。
試合が動いたのは13分。インテルは左サイドからディ・マルコ選手がアーリークロスを入れると、エンゾアンゴ選手の背後に抜群のタイミングで走り込んだカサデイ選手がヘディングで合わせ、アウェイのインテルが先制する。
対するユベントスは18分に右サイドから仕掛けたスーレ選手が逆サイドに展開すると、ボールを受けたイリング選手がカットインから右足でシュート。これがゴールネットに突き刺さり、ユベントスが即座に同点に追い付くことに成功する。
しかし、この後は打ち合いを避けたい両チームの守備が機能。どちらも決定的な場面を作り出せず、前半は 1-1 のタイスコアで折り返すこととなる。
後半はユベントスが51分にミレッティ選手がボックス内での細かいタッチから抜け出して決定的なシュートを放つが、これは枠を捕らえず。54分のスーレ選手のミドルシュートは GK スタンコビッチ選手に正面でキャッチされてしまう。
スーレ選手は63分にやや距離のある位置からの FK を枠内に飛ばしたが、今度は GK スタンコビッチ選手の横っ飛びセーブに阻まれて勝ち越しゴールを奪えず。
ユベントスは73分に右サイドの崩しからミレッティ選手が、74分には右サイドに開いたイリング選手のクロスにトゥリッキア選手が飛び込むもシュートは枠を捕らえずまでには至らない。
インテルは76分にキンコウエ選手が身体能力を活かしたジャンピングボレーで狙ったがシュートは枠の上。87分のオリスタニーオ選手のシュートも GK ガロファニ選手の左足に防がれて試合はこのまま 1-1 で終了。
両チームが勝点1を分け合う結果となった。
なお、ボナッティ監督は試合後に次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督:
「解釈が異なる2チームによる拮抗した試合でした。インテルはソリッドなチームであり、失点はほとんどありません。私達はボールを上手く管理してペースを保ち、プレーを強いることはありませんでした。
特に後半は私達は非常に上手く行っていたチームを相手に何度もチャンスを作り出していました。
フィニッシュは逃しましたが、ポジティブな結果は手にしました。なぜなら、絶え間ない成長の道筋の一部だからです。ピッチには2003年生まれ以降の7選手が立っていましたし、全員がベストを尽くしました。
チームは団結していますし、ここからシーズンの最後までこの数ヶ月でのすべての仕事を統合する考えです」
ピンポイントクロスを完璧な形で活かされて先制を許したものの、直後にイリング選手のゴールで同点に追い付くことに成功。後半は決定機を数多く作り出し、逆転勝利に値する内容を見せ付けていました。
勝利という結果を手にすることはできませんでしたが、シーズン残り4試合に向けたポジティブな兆候と言えるでしょう。
ボナッティ監督が述べている2003年生まれの選手はムラッツィ、エンゾアンゴ、ミレッティ、イリング、スーレの5選手がインテル戦で先発。途中交代で投入された4選手は全員が今年18歳の誕生日を迎える2003年生まれです。
Bチーム(= U-23)を発足した目的に「プリマベーラ(= U-19)でプレーする選手の年齢を引き下げる」も入っていましたから、狙いどおりの効果を手にすることができています。これはポジティブに評価されるべきでしょう。
プリマベーラの次戦は6月4日(金)に予定されているカンピオナート第27節フィオレンティーナ戦です。インテル戦では惜しくも逃した勝利を手にすることができるのかに注目です。