2021/22 セリエA第3節ナポリ戦はクリバリ選手の決勝ゴールでナポリが 2-1 で逆転勝利を手にしました。

試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

SSC Napoli [4-2-3-1] |
Juventus FC [4-4-2] |
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GK | 25: オスピナ | 1: シュチェスニー |
DF | 22: ディ・ロレンツォ 44: マノラス 26: クリバリ 6: マリオ・ルイ |
2: デ・シリオ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ (C) 17: ペッレグリーニ |
MF | 8: F・ルイス 99: アンギサ 21: ポリターノ 7: エルマス 24: インシーニェ (C) |
20: ベルナルデスキ 14: マッケニー 27: ロカテッリ 25: ラビオ |
FW | 9: オシムヘン | 9: モラタ 44: クルゼフスキ |
ナポリのスパレッティ監督は 4-2-3-1 を選択。オシムヘン選手を1トップに配置し、2列目の両翼をポリターノ選手とインシーニェ選手が担う予想された陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-4-2 を選択。ベルナルデスキ選手とラビオ選手が両サイドをスタートポジションとし、ペッレグリーニ選手が1列前に上がることで 3-5-2 にスライドする布陣で試合に臨みます。
試合は開始直後にインシーニェのクロスにポリターノがフリックで狙うもシュートは枠のわずかに上を通過する。
ナポリがポゼッションをして押し込む展開で試合が進む中、先手を取ったのはユベントス。10分にスローインからマノラスにプレッシャーをかけたモラタがボール奪取に成功すると、そのまま持ち上がってシュートを決めてユベントスが先制する。
押し続けるナポリは37分にディ・ロレンツォのフィードに反応したエルマスがヘディングで狙うが、これはシュチェスニーがストップ。
一方のユベントスは43分にインシーニェの戻しに反応したクルゼフスキが押し込もうとするもオスピナの飛び出しで追加点とはならず。それでもユベントスは前半を1点のリードで折り返す。
後半もボールを保持したナポリは57分にインシーニェがファーを狙った巻いたシュートを放つとキャッチを狙ったシュチェスニーがボールを抑え切れずルーズボールが発生。これをポリターノが押し込み、ナポリが同点に追い付く。
対するユベントスは59分にクルゼフスキのパスカットからマッケニーがミドルで狙うも、シュートは枠のわずかに左。67分にはデ・シリオからのラストパスを受けたクルゼフスキが反転シュートを放つが、これは利き足とは逆の右足で狙ったために枠を捕らえない。
耐え続けていたユベントスだったが85分に左 CK をケーンが味方ゴールにボールを飛ばしてしまうミスが発生。これはシュチェスニーが何とか掻き出したが、そのボールをクリバリが難なく押し込んでナポリが逆転に成功する。
ユベントスは残された時間で同点ゴールを狙うも、局面を変えられる控え選手が不在で状況は変わらずに試合終了のホイッスル。試合は 2-1 で終了し、ユベントスはリーグ戦2連敗となった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 5.0
1失点目は自身の判断ミス。キャッチを選択したならキャッチしなければならない。CK に逃れるとの選択をして実行をしていても文句は出なかった。開幕節に続き、勝点を落とす原因となってしまった。
DF: デ・シリオ 6.0
マリオ・ルイの攻撃参加にはやや苦労したが決定的な仕事は許さず、インシーニェの仕掛けも封じる仕事を遂行。上々の仕事ぶりだった。
DF: ボヌッチ 6.0
最終ラインを上手く統率。ロカテッリ(やラムジー)を上手く活用し、最後尾からのビルドアップでも相手のハイプレスを回避する将来性を示した。
DF: キエッリーニ 6.5
スピード勝負では分が悪いオシムヘンを相手に決定的な仕事を許さず。ナポリ攻撃陣に最後の最後で自由を与えなかった。
DF: ペッレグリーニ 6.0
プレシーズンとは見違えるほど相手の仕掛けに対して強固だった。このパフォーマンスを継続できるなら、出場機会は必然的に増えるだろう。それだけに途中交代を余儀なくされたことが痛手だった。
MF: ベルナルデスキ 5.5
右サイドで陣取り、周囲との連携でボールを前進させる。チームのために走り続けたことは評価されるべきではあるが、時間の経過とともに技術クオリティーが低下してボールロストを頻発してしまったことが課題。
MF: マッケニー 5.5
ハーフスペースへのランニングや DF ライン前での盾としてチームに貢献。決定的な場面に顔を出すことはできなかったものの託された役割を着実に遂行する仕事人として機能していた。
MF: ロカテッリ 6.0
ナポリがハイプレスを諦めたことがレジスタとしての実力を物語っている。守備に対しても献身的で攻守両面において欠かせない存在であることを示した。
MF: ラビオ 6.0
ボールに触れたがる選手であるが、ロカテッリとのコンビで持ち味が発揮される形になっていた。期待値を昨季よりも高めて良さそうだ。
FW: モラタ 6.5
クリバリのマークで試合から消え続けていたことは事実。ただ、相手のスローイン時にマノラスにプレッシングを仕掛けてボール奪取から先制点を決めたことで役割は十分に果たしていた。
FW: クルゼフスキ 6.0
持ち前のフィジカルを活かし、ボール奪取やラストパスなど前線で良い存在感を発揮。勝負強さを発揮することができればマンジュキッチのように称えられるだろう。
【交代選手など】
DF: デ・リフト 6.0
58分にペッレグリーニとの交代で出場。右 SB 兼 CB としてプレーする。予想よりも早期投入の形となったが、上手く試合に入りチームのために汗をかき続けた。
MF: ラムジー 6.0
マッケニーに代わり72分から出場する。復帰がもう少し先との予想があっただけに驚きと言えるだろう。相手のライン間でボールを受けることを苦にせず、起用方法に期待が持てるパフォーマンスだった。
FW: ケーン 5.0
82分にモラタとの交代で出場。ポストプレーではモラタよりも期待感を持たせたが、セットプレーでの守備では致命的な判断ミスで勝点を失う原因となる。過密日程のため、名誉挽回の機会は必ず訪れる。それを活かせるか次第だ。
アッレグリ監督 6.0
起用可能な選手が1.5
軍の状態で上手く戦っていたと評されるべきだ。失点はいずれも個々の選手によるミスが原因で監督の用意した戦術の欠陥が突かれたものではない。どのタイミングでペリンにチャンスを与えるかが注目点だろう。
イッラーティ主審 6.0
難しい判定を強いられる場面もなく上手く試合を裁いていた。前半にクロスでオシムヘンとキエッリーニが縺れた場面ぐらいだろう。両チームがファールで相手を仕掛けを止める展開で選手がエキサイトしないようにコントロールがされていた。