スタディオ・サン・パオロで行われた 2021/22 セリエA第3節ナポリ戦に 2-1 で敗れたユベントスのアッレグリ監督とキエッリーニ選手による試合後コメントを紹介いたします。

マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「私達は正しい守備フェーズに基づくプレーをしました。ウディネーゼ戦やエンポリ戦とは異なり、私がチームを咎めることは何もありません。
ミスやエピソードによって条件付けられることになりましたが、技術的にも改善しなければなりません。不正確な部分が多かったですし、前半の間に2点目を決め切るべきでした。ナポリを称えなければならないものの私達は特徴のある試合をしました。
今は正しい方法でチャンピオンズリーグを始め、勝つことに挑戦しましょう。勝利することで物事が違ってくるからです。今はすべての過ちに対して代償を支払っています。
私達は仕事を続けています。今夜の試合は良かったですし、1歩前進しました。もちろん、敗れた時に話すことはほとんどありません。
カンピオナートは長丁場です。勝ち始めなければなりませんし、そこに留まり集中しなければなりません」
ジョルジョ・キエッリーニ選手:
「チームは試合を通してコンパクトでした。また、直面していた困難を踏まえるとピッチ上で提示されたものに満足しなければなりません。
私達は結果を手にするに値しました。しかし、言葉はほとんどありません。日々の仕事を継続して改善しなければならないのです。
客観的な困難を抱えていることは知っていましたし、このようなスタートになることは考えていませんでした。しかし、サッカーの一部です。私達は冷静さと今日抱いている願望を保つ必要があります。
また、チームになる必要もあります。今日は起動面での成長を目撃しました。ゆっくりと成長して行きます。最終的な試合結果に怒りを覚え、失望していることは明らかです。しかし、私達は冷静さとバランスを持って前進しなければなりません」
アッレグリ監督が2期目で構築を目指すチームの骨格が見えた試合だと言えるでしょう。具体的には『シメオネ監督のアトレティコ+α』という形になると予想されます。
- 4-4-2 でゴール正面を固める守備に絶対的な自信
- 低い位置でボール奪取した場合はロカテッリ選手を中心にプレスを回避
- 攻撃は「縦への速攻」が第1選択肢
- 「逆サイドで浮いている選手へのサイドチェンジからの仕掛け」が第2選択肢
マッケニー選手やクルゼフスキ選手が「サイドバックとセンターバックの間に存在するハーフスペースへの走り込み」を繰り返していましたし、チームとしての狙いは統一されていたと見受けられます。
ただ、シュートの正確性など各ポジションが改善点を抱えていることは否定できない事実です。したがって、過密日程の中で選手たちがクオリティーを上げられるかがポイントと言えるでしょう。
今節ナポリ戦ではアッレグリ監督が準備した戦術は適切なものでした。主要メディアによる採点が物語っていますし、失点はピッチ上に立っていた選手個人のミスです。判断ミスは選手個人による部分が大きいため、それを理由に監督が咎められることはありません。
ミスをした選手に挽回のチャンスを与えたり、現状は控えに甘んじている選手にポジション奪取の機会を与える判断が監督の仕事でしょう。内容を向上させ、結果も出るように工夫を凝らすことができるのかに注目です。