2021/22 セリエA第16節ジェノア戦はクアドラード選手とディバラ選手のゴールでユベントスが 2-0 の勝利を手にしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [4-2-3-1] |
Genoa CFC [3-5-2] |
|
---|---|---|
GK | 1: シュチェスニー | 57: シリグ |
DF | 11: クアドラード 4: デ・リフト 3: キエッリーニ (C) 17: ペッレグリーニ |
14: ビラスキ 13: バーニ 15: バスケス |
MF | 30: ベンタンクール 27: ロカテッリ 44: クルゼフスキ 10: ディバラ 20: ベルナルデスキ |
18: ギリオーネ 94: A・トゥレ 11: ベーラミ (C) 33: エルナニ 50: カンビアーゾ |
FW | 9: モラタ | 20: エクバン 24: ビアンキ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。キエッリーニ選手が2試合連続で先発に名を連ね、ペッレグリーニ選手とモラタ選手が新たに先発した他はサレルニターナ戦と同じスタメンで試合に臨みます。
対するジェノアのシェフチェンコ監督は 3-5-2 を選択。中盤 MF の主力選手が負傷などで総入れ替え状態となり、前線はエクバン選手とビアンキ選手の2トップに託す布陣で試合を迎えます。
試合は意外な展開で動く。9分にユベントスはクアドラードが入れた左 CK がファーサイドのネット上部にそのまま突き刺さって先制に成功する。
ユベントスは15分に縦パスを受けたモラタが出したスルーパスに反応したベルナルデスキが抜け出して右足でシュート。だが、GK シリグが身体に当てて防ぐ。
対するジェノアは20分にエクバンが個人技で持ち上がって決定機を迎えるが、シュートを放つ前にシュチェスニーの飛び出しで阻まれてしまう。
追加点を狙うユベントスはデ・リフトが26分と37分にセットプレーからヘディングで狙うも、シュートはどちらも GK シリグに阻まれてゴールとはならず。それでもユベントスは1点のリードを持って前半を折り返す。
後半も試合はユベントスが押し込む。53分にモラタがボール奪取からフィニッシュに持ち込んだが、これも GK シリグが横っ飛びセーブでゴールを死守。
追加点を奪って安全圏に脱したいユベントスだったが、60分すぎからの波状攻撃で得点を奪えない。65分にはベンタンクールのボール奪取から数的優位の局面を作り出し、モラタのラストパスからディバラが狙ったものの GK シリグに阻まれる。
嫌な雰囲気が漂う中でスコアを動かしたのはユベントス。82分にベルナルデスキのスルーパスに反応して左サイドのハーフスペースに侵入したディバラがゴール右下にシュートを流し込み、ユベントスのリードを2点に拡大する。
この後はジェノアに決定機を許さずに試合を締めくくることに成功。ユベントスは 2-0 で勝利し、勝点3を獲得した。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
難しいシュートストップを要求される場面はなく、ビルドアップに参加することが最大の仕事だった。
DF: クアドラード 7.0
先制点となる CK を始め、キックの精度でチームに貢献。攻撃参加で枠内シュートを放つなど攻守両面で効いていた。
DF: デ・リフト 6.5
守備でトラブルに見舞われることはなく力強さを発揮した。セットプレーでヘディングシュートを決めることができていれば理想的だった。
DF: キエッリーニ 6.0
連戦での先発フル出場となったが安定したパフォーマンスを披露。
DF: ペッレグリーニ 6.0
左サイドで縦へのスピードで違いを作り出して存在感を発揮する。前半だけで退くことになったが、酷い内容ではなかった。
MF: ベンタンクール 6.5
攻撃時に縦関係となるダブルボランチで堅実なプレーを見せる。守備では効果的なボール奪取を見せるなど復調を感じさせた。
MF: ロカテッリ 6.5
最終ラインでビルドアップに参加し、中盤ではボールを配球する役割を遂行。チームに落ち着きをもたらした。
MF: クルゼフスキ 6.0
持ち前とフィジカルとフリーランニングでチームを押し上げることに貢献。ファイナルサードでの正確さを加えられるかが今後の課題となるだろう。
MF: ディバラ 7.0
決定機に関わり続け、最後には追加点を奪取。早い時間帯に決め切るチャンスが複数回訪れていただけに今後は決定力を示し続けられるかが求められることになる。
MF: ベルナルデスキ 6.5
モラタとの役割を入れ替えて最前線に顔を出すなど様々な役目を担って持ち味を発揮する。追加点のアシストを決めるなど存在感を示した。
FW: モラタ 5.5
ファイナルサード手前でのポストプレーは堅実だったが、決定機を逸し続けたことが大きなマイナス。
【交代選手など】
DF: アレックス・サンドロ 5.5
後半開始直後の46分からペッレグリーニに代わって出場する。ペッレグリーニのパフォーマンスと比較するとインパクトは薄かった。
FW: ケーン 5.5
73分にモラタとの交代で出場。相手の最終ラインを釘付けにしたが、決定機を得るまでには至らず。
不完全燃焼だった。
MF: ラビオ ー
ベルナルデスキとの交代で84分から出場する。
FW: カイオ・ジョルジ ー
88分からディバラに代わって出場。
アッレグリ監督 6.5
決定機を数多く作り出し、相手の決定機を作らせなかったチームとしてのパフォーマンスは評価される必要がある。一方で先発した FW 陣の決定力不足は懸念点だろう。現状維持が許されるのは今週末のベネチア戦までの2試合だ。
キッフィ主審 6.0
試合を荒れ模様にすることなく上手くコントロールした。審判団として良い仕事をしたと評価されるべきだろう。