2020/21 プリマベーラ・プレーオフ1回戦が行われ、エンポリを迎えたユベントスは 1-2 で敗れて敗退となりました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
| 選手名 | |
|---|---|
| GK | 1: ガロファニ |
| DF | 2: レオ 5: デ・ウィンター (C) 15: エンゾアンゴ 14: ムラッツィ |
| MF | 16: トゥリッキア（→ 30' st. 20: ボネッティ） 26: オミッチ（→ 25' st. 17: キボツォ） 10: スーレ（→ 39' st. 9: ダ・グラサ） 8: ミレッティ 11: イリング（→ 39' st. 24: チェッリ） |
| FW | 7: セクロフ（→ 39' st. 21: セクララツ） |
ボナッティ監督は 4-2-3-1 を選択。ムラッツィ選手が左 SB に回り、中盤の空いた1枠にはイリング選手が入る布陣でエンポリとの一発勝負に臨みます。
立ち上がりに惜しいチャンスを作ったのはエンポリ。6分に右サイドからの柔らかい浮き球クロスに走り込んだファッツィーニ選手が合わせるも、シュートは枠のわずかに左。
ファッツィーニ選手は21分にも左サイドから仕掛けて枠内シュートを放つも、これは GK ガロファニ選手が好セーブで防ぐ。
均衡が破れたのは直後の22分。エンポリは右 CK を入れると、生じた浮き球にタイミングよく走り込んだシニエガ選手が強烈なヘディングシュート。これは GK ガロファニ選手が弾いたが、クロスバーの跳ね返りをエコング選手が押し込んでエンポリが先制する。
一方のユベントスは24分に左サイドから仕掛けたムラッツィ選手が GK の手を弾く形でゴール右下にシュートを決め切り、スコアを即座に 1-1 のイーブンに戻す。
その後ユベントスはイリング選手・ミレッティ選手・セクロフ選手のシュートが枠を捕らえたものの、エンポリの GK ハバリッチ選手の好守に阻まれて逆転とはならず。前半は互いに譲らず、1-1 で折り返すこととなる。
後半も両チームが互いに相手を攻め立てる。エンポリは47分にアスラティーニ選手が強烈なミドルシュートを放つが、これはクロスバーを直撃。
対するユベントスは60分にペナルティーエリア手前での細かいパス交換から最後は左サイドに開いたセクロフ選手が狙うも、シュートは完全には巻き切らず逆転ゴールとはならず。
試合が動いたのは68分。エンポリは右サイドからの折り返しを受けたボジャナイ選手がデ・ウィンター選手に寄せられる中でシュートをゴール左下に決め、勝ち越しに成功する。
1点が必要になったユベントスは79分に左サイドから仕掛けたイリング選手のシュートが枠に飛んだが、 GK ハバリッチ選手が好セーブ。ユベントスは交代策を活用した活性化を狙うも、スコアは動かずに 1-2 で終了。ユベントスはプレーオフ敗退となった。
なお、試合後にボナッティ監督は次のようにコメントしています。
アンドレア・ボナッティ監督：
「今日は非常に拮抗した試合でディテールが違いを作りました。少しの苦味があります。私達の得点の喜びが否定されたのですし、これらはスポーツとサッカーの一部です。
エンポリがラウンドを突破したことを祝福します。私達はハードワークを伴って野心的な結果を示すことができたと確信しています。
ユベントスには真面目で野心的なプロジェクトがありますし、今日の試合ででも選手たちは成長を遂げたと思います。私達はプレーした今シーズンを誇りに思わなければなりません」
プレーオフで敗退したことにより、プリマベーラの 2020/21 シーズンは終了となりました。
試合内容としては「リーグ戦で勝点を取りこぼした試合」と似た形であり、悔やまれる結果になったと言えるでしょう。一方で一発勝負の舞台ででも守備に意識が働きすぎず、能動的なアクションでチャンスを作り出していたことが収穫点です。
今季以上の結果を残すためには「作り出したチャンスを活かす決定力」が課題となりますが、これは来季以降の宿題となるはずです。今シーズンにチームに根付いた攻撃的な姿勢をチームのアイデンティティーとして根付かせられるかが注目点になります。
プリマベーラがＢチーム（= U-23）への良質な供給源として来シーズン以降も機能することができるのかに注目です。
