UEFA は公式サイト上で 2021/22 シーズンから主催する全コンペティションでアウェイゴールを廃止すると発表いたしました。育成年代が参加するユースリーグも対象となります。
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UEFA が主催する大会では『アウェイゴール制度』が導入されており、この制度が状況によっては物議を醸していました。
- 2チーム以上で順位を決する必要がある際に採用
- 勝点(=勝敗数)と得失点差が同数の場合に発動
- 発動時はアウェイで決めた得点を2倍として換算
物議を醸すのは「決勝トーナメントが入った後」でしょう。具体的には『決勝トーナメントでホーム&アウェイの2試合を終えて延長戦に突入した際のアウェイゴール』です。
2試合180分の戦いでは公平であるものの、その後の延長戦では「一方のチームだけがアウェイゴールが認められる条件下で30分間戦える」という不公平な状況にあったからです。
したがって、ルールの改正が行われるのは自然な流れと言えるでしょう。
ちなみに、UEFA が採れる改善策として考えらえるのは以下のものです。
- アウェイゴール制度の廃止
- アウェイゴール制度の部分撤廃
- 決勝トーナメントで180分を戦った後の延長戦は適応対象外とする
- アウェイゴール制度の存続
- 決勝トーナメントで180分を戦った後の延長戦は両チームが前後半どちらかでアウェイゴールが認められる
ルールの『改正』では「改正の周知」に手間がかかるため、『撤廃』を選択したのでしょう。アウェイゴールの導入当時と比較すればアウェイ戦の難易度は下がっており、制度が完全撤廃されたとしても影響は限定的と考えられます。
「2試合を通しての戦い方」に変化が生じるルール変更であるため、各チームがどのように戦術を微調整するのかに注目です。