2020/21 セリエC第28節が行われ、ホームにノバーラを迎えたユベントス・Bチーム(= U-23)は後半アディショナルタイムのアケ選手のゴールで 2-1 の勝利を手にしました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 1: ノッキ |
DF | 18: ディ・パルド 33: デッリ・カッリ 13: アルチビアーデ (C) 24: デ・マリノ |
MF | 23: アケ 6: ペーテルス 8: ラノッキア(→ 26' st. 20: レオネ) 17: F・コレイア |
FW | 11: ブリヘンティ(→ 22' st. 19: ラフィア) 9: A・マルケス |
ザウリ監督は 4-4-2 を選択。トップチームに帯同していたディ・パルド選手やペーテルス選手をスタメンに起用し、ブリヘンティ選手とA・マルケス選手の2トップが攻撃を牽引する布陣で試合に臨みます。
最初にチャンスを得たのはノバーラ。2分にズンノが左サイドを抜け出してシュートを放つが、GK ノッキのセーブに阻まれる。11分にはデッリ・カッリのフィードを身体に当てたゴンザレスが GK ノッキとの1対1を迎えるが決め切れない。
対するユベントスは20分にブリヘンティのドリブルから右サイドを並走したA・マルケスに展開。クロスにブリヘンティが飛び込んだが、届く寸前に GK ランニが触れて軌道が変わったためシュートを放つことはできず。
それでもユベントスは24分にラノッキアが入れた右 CK にアルチビアーデが頭で合わせて生じた混戦から最後はブリヘンティが押し込み、先制に成功する。
一方のノバーラは40分に左サイドから入れたクロスはクリアされて弾き返されるが、カニャーノがヘディングで前線に送ったボールがユベントスの DF ラインを通過したことに反応したズンノが右足アウトで押し込み、前半は 1-1 で折り返すことになる。
すると、後半の立ち上がり51分にノバーラはA・マルケスの抜け出しを倒して止めてしまったボヴェが2枚目のイエローで退場となり、残り時間を10人で戦うことを余儀なくされてしまう。
しかし、ノバーラは72分に左サイドからのクロスを上手くトラップしたピニコが枠内シュートを飛ばすも GK ノッキがセーブ。ユベントスも84分にラフィアが FK から直接狙ったが GK ランニが横っ飛びセーブで防ぐ。
引き分け濃厚となった試合は92分にF・コレイアのクロスが跳ね返されたところを回収したアルチビアーデがボレーで狙うも相手 DF にブロックされたためアケに託す。これをアケが左足で豪快なミドルを決め、ユベントスが土壇場で勝ち越しに成功する。
試合はこのままのスコアで終了。ユベントスは後半アディショナルタイムの劇的ゴールで勝点3を獲得した。
なお、ザウリ監督は試合後に次のようにコメントしています。
ランベルト・ザウリ監督:
「偉大なクオリティーを持ったチームとのハードな試合でした。退場によって条件が付き、ノバーラは自陣に籠城しました。リスクを背負いましたが勝ちたかったのです。
選手たちは非常によかったですし、アルチビアーデもブラボーな出来でした。90分に渡って明快でしたし、勝ち越しゴールを決めたアケもそうです。
彼はクオリティーがあり、私達は彼に感謝しています。ウィンガーとセカンドトップの双方ができますし、ボールコントロールが良くて決定力もあります。トップチームで頻繁にトレーニングしていますし、私達はハッピーです。
改善する必要はありますが、彼はそれをする頭脳を持っています。知的ですし、重要なことです。
敗戦からの反応?強いチームに敗れましたし、トレーニングの継続性を見つけるのは簡単ではありません。しかし、これはセカンドチームの宿命です。重要なことは選手たちを成長させることであり、敗戦を受け入れない事実は良い兆候です。なぜなら、土壇場のゴールに関係なくアプローチは的確なものだったからです。
私は最も経験を持つオーバーエイジの選手の貢献が非常に重要であると言わなければなりません。アルチビアーデは偉大な試合をプレーしましたが、彼らの一般的な日常生活での貢献が基本となっています。
ディ・パルドのパフォーマンスにも満足しています。昨日はトップチームで数分プレーし、今日の試合では謙虚さと正しいメンタリティーで試合に入っていました」
ベルチェッリやレッコなど上位勢との対戦では無得点で敗れるなど3試合連続で勝利から遠ざかっていたため、後半アディショナルタイムで勝利を引き寄せられたことは大きいと言えるでしょう。
試合内容に関してはザウリ監督がコメントで触れていますし、評価はいずれも妥当なものだと考えられます。
Bチームの次戦は3月7日(日)に予定されているセリエC第29節グロッセート戦です。アウェイ戦となりますが、ノバーラ戦で得た好感触を上手く活かすことができるのかに注目です。