2020/21 セリエA第17節サッスオーロ戦はラムジー選手の決勝点などでユベントスが 3-1 で勝利しました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

Juventus [4-4-2] |
US Sassuolo [4-2-3-1] |
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GK | 1: シュチェスニー | 47: コンシーリ |
DF | 13: ダニーロ 19: ボヌッチ ![]() 28: デミラル 38: フラボッタ |
17: ミュルドゥル 21: キリケシュ 31: フェッラーリ 77: キリアコプロス |
MF | 22: キエーザ 5: アルトゥール 30: ベンタンクール 14: マッケニー |
14: オビアング 73: ロカテッリ ![]() 92: デフレル 10: ジュリチッチ 23: トラオレ |
FW | 10: ディバラ 7: ロナウド |
9: カプート |
ユベントスのピルロ監督は 4-4-2 を選択。デミラル選手が欠場するデ・リフト選手の代役を務め、アルトゥール選手が中盤でレジスタ役。前線はディバラ選手とロナウド選手のツートップで試合に臨みます。
対するサッスオーロのデ・ゼルビ監督は 4-2-3-1 を選択。カプート選手が1トップに入り、2列目にはデフレル、ジュリチッチ、トラオレの3選手が入る陣容で試合を迎えます。
試合は両チームがポゼッションを重視し、攻守がはっきりした形で幕を開ける。最初に惜しい場面を手にしたのはユベントス。11分にマッケニーの落としからフラボッタが狙うも、これはコンシーリが CK に逃れる。
しかし、19分にユベントスはマッケニーがラムジーとの交代するアクシデント。さらに42分にはディバラが左ひざを痛めて2人目の負傷交代となってしまう。
負傷で流れが切れる試合は44分にオビアングがキエーザに足裏を見せたタックルで VAR によって一発退場。残り時間を10人で戦うことになる。
前半アディショナルタイムにユベントスは CK の流れからデミラルが右足で合わせるもコンシーリが触れて好セーブ。クルゼフスキからの展開で得たチャンスはラムジーからのリターンが遅れてシュートは枠の上。前半は 0-0 で終了する。
双方がハプニングに見舞われた中で先にスコアを動かしたのはユベントス。50分にラビオのラストパスがカットされるも、これをダニーロがダイレクトで地を這うロングシュートを決めてユベントスが先制する。
対するサッスオーロは58分にトラオレからのパスを CB の間で引き出したデフレルが持ち出して右足シュートを決め、1人少ない状況で同点に追い付く。
このままでは勝点を取りこぼすことになるユベントスは67分にクルゼフスキのパスを受けたキエーザが左足で狙うもポストに阻まれる。74分にはクルゼフスキの落としからフリーのロナウドが狙うも、シュートはコンシーリがキャッチ。
膠着した試合が動いたのは82分。ユベントスは左サイドでボールを受けたフラボッタが GK と DF ラインの間に入れたクロスがゴール前を通過。逆サイドに詰めたラムジーがこれに合わせ、試合終盤にユベントスが勝ち越しに成功する。
サッスオーロは84分にオデイが個人技で右サイドから突破してシュートを放つも、シュチェスニーがストップ。ユベントスは後半アディショナルタイムに最終ラインからのロングフィードに反応したロナウドが決定的な3点目を奪取。
負傷者を出して満身創痍になりながらもユベントスはサッスオーロに 3-1 で勝利。勝点3を積み重ねた。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
セーブの機会は少なかったが、着実に対処した。失点の場面で GK ができることは少ないだろう。
DF: ダニーロ 7.0
フル稼働による疲労が気がかりだが、好調を維持している。試合の均衡を破る先制ゴールに加え、トラオレやボガに決定的な仕事を許さなかった。
DF: ボヌッチ 5.0
カプートを捕まえ切れず、デフレルも離してしまうなど低調な出来だった。
DF: デミラル 6.0
先発フル出場だったことが最大の収穫。同点ゴールの場面ではデフレルに背後を取られたが、これは守備戦術の問題でデミラル側の選手が咎められることではない。
DF: フラボッタ 6.5
途中出場のオデイの対処には手を焼いたものの、全体的には好パフォーマンスだった。勝ち越しゴールをアシストしたクロスによる貢献も高い。
MF: キエーザ 6.5
サイドを持ち前のスピードを活かしてチャンスを拡大。67分にはポストを叩く惜しいシュートを放つなど状態の良さを維持していた。
MF: ベンタンクール 6.0
中盤でバランスを取り、ピンチの芽を摘み取ることに奔走。ビルドアップではアルトゥールとの役割分担がやや不明瞭で重なる場面があったりと手探り状態な部分が改善点。
MF: アルトゥール 6.0
足元の技術は流石だが、中距離のパスが相手にカットされては意味がない。フリーの状態でパスを呼び込む信用を得る必要がある。また、守備時の司令塔として振る舞うための学習も必須だ。
MF: マッケニー ー
持ち前の運動量でサッスオーロの守備陣をかき乱していたものの19分に負傷交代。
FW: ディバラ 6.0
ボールを持った際に状態の良さを示すプレーを随所で見せていただけに前半で退く結果になったことが悔やまれる。左ひざの負傷度合いが気がかりだ。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 6.5
74分の決定機を逃すなど本調子とは言えず。それでもサイドに流れたり、下がり目でチャンスメイクをするなどチームのために汗を流す。最後にはチーム3点目を決め、エースとしての仕事を果たした。
【交代選手など】
MF: ラムジー 6.5
19分にマッケニーとの交代で急遽出場。左サイドから中央に絞り、ペナルティーエリア手前で攻撃に変化を付ける役割を担当。貴重な決勝点を奪取し、チームに勝点3を呼び込んだ。
MF: クルゼフスキ 7.0
42分に負傷したディバラに代わって急遽出場する。アシストにはならなかったが、キエーザやロナウドの決定機をお膳立て。ゴール中央に侵入することに遠慮がちだったが、無人の場合はそのスペースを陣取るだけの能力はある。
MF: ラビオ 6.0
46分からベンタンクールとの交代で出場する。インサイドハーフ的な仕事を担当し、高い位置でのボール回収や効果的なパスの供給を担う。1点目と2点目の起点になったことは評価されるべき。
FW: モラタ ー
86分にラムジーとの交代で出場。
MF: ベルナルデスキ ー
86分にキエーザとの交代で出場。
ピルロ監督 6.5
前半に負傷で2選手の交代を強いられるアクシデントに見舞われたが、ハーフタイムで上手く修正して勝利を手にした。ただ、1人少ない相手に守備陣が集中力を欠いたことは反省点だろう。勝って兜の緒を締めることができるかが問われている。
マッサ主審 6.0
オビアングの退場はクアドラードがフィオレンティーナ戦でしたものと同じプレーだから判断は妥当。ただ、試合が荒れ過ぎており、介入のタイミングが遅かった。判定基準は一定だったが負傷のリスクを考えると支持はできない。