2021/22 セリエA第10節サッスオーロ戦は後半アディショナルタイムのM・ロペス選手のゴールにより 1-2 でサッスオーロが勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [4-4-2] |
US Sassuolo [4-2-3-1] |
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GK | 36: ペリン | 47: コンシーリ |
DF | 6: ダニーロ 19: ボヌッチ 4: デ・リフト 2: デ・シリオ |
17: ミュルドゥル 5: アイハン 31: フェッラーリ (C) 6: ロジェリオ |
MF | 22: キエーザ 14: マッケニー 27: ロカテッリ 25: ラビオ |
8: M・ロペス 6: フラッテージ 25: ベラルディ 18: ラスパドーリ 23: トラオレ |
FW | 10: ディバラ (C) 9: モラタ |
92: デフレル |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-4-2 を選択。ラビオ選手が先発に復帰し、攻撃陣はディバラ選手とモラタ選手の2トップにキエーザ選手が加わる布陣で試合に臨みます。
対するサッスオーロのディオニージ監督は 4-2-3-1 を選択。デフレル選手を CF に起用し、2列目はベラルディ、ラスパドーリ、トラオレの3選手が入る陣容で試合を迎えます。
試合は立ち上がりからユベントスが仕掛ける。1分に右サイドからキエーザが入れた FK にボヌッチが左足ボレーで合わせるが枠を捕らえず。3分にはハイプレスからボール奪取に成功し、キエーザがシュートを放つも相手 DF のブロックに阻まれる。
するとユベントスにアクシデント。11分にフラッテージとの接触で左ひざを痛めたデ・シリオがプレー続行不能となり、A・サンドロとの交代を余儀なくされてしまう。
一方のサッスオーロは18分にマッケニーのボールロストから最後はベラルディがミドルシュート。しかし、GK ペリンが好セーブで CK に逃れる。35分にはボヌッチのスリップからラスパドーリに決定機が訪れたが、これはダニーロがブロック。
ユベントスは37分にロカテッリとのコンビで抜け出したディバラがミドルを放つも右ポストを直撃。41分にはディバラの落としをキエーザが狙うもシュートは枠の上。
試合が動いたのは44分。右サイドに開いたミュルドゥルが横パスを入れるとデフレルがワンタッチでスルーパス。これに反応したフラッテージが右足でシュートを流し込み、サッスオーロが1点を先制して前半を折り返すことに成功する。
ユベントスは55分にディバラの FK にA・サンドロが頭で合わせるもシュートは枠に飛ばず。対するサッスオーロは57分にベラルディのスルーパスに反応したラスパドーリが狙うもこちらも枠の外。
その直後の58分にユベントスはA・サンドロのクロスを逆サイドで回収したクアドラードが強烈なミドルもアイハンがゴールライン手前でクリア。59分にはA・サンドロの折り返しをディバラが狙うが、GK コンシーリの好セーブに阻まれてしまう。
攻め続けたユベントスは76分に左サイドでディバラが入れた FK に飛び込んだマッケニーが頭で合わせ、スコアを 1-1 の同点に戻す。
逆転を狙ってさらに前がかりになったユベントスだったがゴールは生まれず。逆に95分にベラルディからのサイドチェンジを受けたM・ロペスに決められて土壇場で勝ち越しを許してしまう。結局、このゴールが決勝点となり、サッスオーロに軍配が上がった。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ペリン 6.0
2失点を喫したがどちらも防ぐのは難しい失点だった。18分のベラルディのミドルは CK に逃れる好セーブを見せており、内容は良かった。
DF: ダニーロ 6.0
卒なくプレー。トラオレなどサッスオーロの左サイドからの攻撃を沈黙させていたことは評価されるべきであり、ラスパドーリの決定機をブロックで防ぐなど身体を張ったプレーは光っていた。
DF: ボヌッチ 5.0
スリップによるパスミスでピンチを作り、スカマッカのポストプレーを制限できないなど低調なパフォーマンスだった。
DF: デ・リフト 5.5
最終ラインでの守備では奮闘したものの圧倒するまでには至らず。A・サンドロが空けたスペースへのケアが不十分で同じ形から失点を許すことになってしまった。
DF: デ・シリオ ー
ベラルディを上手く制限する試合への良い入りを見せていたが(おそらく左ひざの)負傷で11分に交代を強いられる。その後、左サイドが決壊したのだからターニングポイントになってしまった。
MF: キエーザ 5.0
マッケニーへの縦パス供給などお膳立てのプレーは良かったが、自らがペナルティーエリア内で行ったプレーには正確性を欠く。この内容ではベンチスタートでも文句は言えなかっただろう。
MF: マッケニー 6.0
ボックス・トゥ・ボックスの中盤 MF として内容と結果を示した。ケディラの後継者になれる才能を示した試合だった。
MF: ロカテッリ 4.5
古巣が相手で選択するであろうプレーが読まれていたことで沈黙。サッスオーロの守備陣が混乱せずに対処できていたことが今節のパフォーマンスを物語っている。
MF: ラビオ 5.0
コンディションが整い切っていない止むを得ない事情があったにせよ、持ち味を活かしてチームに推進力や活力を与えるまでには至らず。
FW: ディバラ 6.0
ゴールを予感させるシュートは2本、同点ゴールのアシストをするなど結果を残した。決定機のお膳立てができていれば理想的なパフォーマンスと言えるだろう。
FW: モラタ 4.5
序盤にスルーパスに何度か反応したものの試合のほとんどで消えていた。
【交代選手など】
DF: アレックス・サンドロ 4.5
13分にデ・シリオとの交代で出場。クロスで決定機に貢献したが守備があまりに杜撰でマイナス要素が大きすぎた。最後はガス欠を起こしており、ベンチスタートとしたアッレグリの判断は正しかった。
MF: クアドラード 5.5
ラビオとの交代で46分から出場する。右サイドのライン際で幅を取り、クロス供給などでチャンスメイク。守備にも汗をかき、期待された役割を遂行した。
FW: カイオ・ジョルジ 6.0
63分にモラタに代わり出場。相手 DF を背負った状態でボールを呼び、クロスには中央で身体を張るなど CF として献身的に働き続けた。
MF: アルトゥール 6.0
80分からロカテッリとの交代で出場。自身のテクニックを活用して中盤でボールを持ち、縦パスの機会を伺う状況を作り出す。守備時のカバーリングの範囲も広かった。
FW: クルゼフスキ ー
ダニーロとの交代で80分から出場機会を得る。投入された右サイドが渋滞を起こしており、不完全燃焼に終わった。
アッレグリ監督 5.0
デ・シリオの負傷交代は想定外であり、ゲームプランが狂ったことは否定できない。ただ、チームの動きは重たい状態だったがテコ入れ策を施せず、右サイドに流れがちなディバラとポジションが重複する選手を投入した采配は問題視されるべきだろう。明らかな敗け試合だった。
サッキ主審 6.0
上手く試合を裁くことができていた。微妙なジャッジはカイオ・ジョルジがボックス内での接触プレーで倒れた場面ぐらいだろう。審判団にスポットが当たらずに黒子に徹していた。