2022/23 セリエA第30節が行われ、アウェイでサッスオーロと対戦したユベントスはデフレル選手に決勝ゴールを許し、1-0 で敗れてリーグ戦2連敗となりました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
US Sassuolo [4-3-3] |
Juventus FC [3-5-2] |
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GK | 47: コンシーリ (C) | 36: ペリン |
DF | 22: トリアン 28: エルリッチ 44: トレッソルディ 6: ロジェリオ |
15: ガッティ 3: ブレメル 6: ダニーロ (C) |
MF | 16: フラッテージ 7: M・エンヒキ 27: M・ロペス |
42: バルビエリ 44: ファジョーリ 32: パレデス 25: ラビオ 17: コスティッチ |
FW | 20: バイラミ 9: ピナモンティ 45: ロリエンテ |
14: ミリク 9: ヴラホヴィッチ |
サッスオーロのディオニージ監督は 4-3-3 を選択。主将のベラルディ選手は予想どおりに欠場し、ブラヒム選手が代役を担当。ピナモンティ選手とロリエンテ選手との3トップで試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。右 WB にはBチームのバルビエリ選手が入り、レジスタではパレデス選手が先発出場。前線はミリク選手とヴラホヴィッチ選手の2トップで試合に臨みます。
静かな立ち上がりとなった試合で先に惜しい場面を作ったのはサッスオーロ。20分にロリエンテが持ち上がってM・ロペスに託すと、最後は右サイドのバイラミが強烈なシュート。しかし、GK ペリンの好守に阻まれてしまう。
26分には右 CK をショートコーナーで再開すると、フラッテージが縦に持ち出して右足でシュート。このシュートはサイドネットでゴールとはならず。
対するユベントスは33分にコスティッチが入れた CK をブレメルが狙ったシーンが前半最大の見せ場となるほど攻撃の形を全く作ることはできず。
ただ、それでも前半を 0-0 で折り返すことには成功。選手交代を駆使して勝ち越すことができれば計算どおりという状況を作り出す。
しかし、55分にはM・ロペスの左45度からの巻いたシュートを GK ペリンが CK に逃れる好セーブ。この右 CK からデフレルと競ったガッティのヘディングがあわやオウンゴールになりかけるなどリズムを掴めない。
ユベントスは58分にコスティッチからの戻しを受けたダニーロのミドルシュートが枠を捉えたが、これは GK コンシーリがブロック。
試合が動いたのは65分。サッスオーロは右 CK がニアで触れられたことがボールが流れたが、ファジョーリのクリアがミスキックとなってデフレルにボールが渡る。この絶好機にデフレルが左足を素早く振り抜き、サッスオーロが1点を先制する。
ユベントスは73分にディ・マリアの右 CK にラビオがニアで合わせたが、枠を捉えたヘディングシュートは GK コンシーリが横っ飛びセーブでクリア。1点が重くのしかかる。
その後は前がかりになって攻めるユベントスとカウンターで2点目を狙うサッスオーロの構図で決定機は訪れたが互いにシュートを枠に飛ばすことはできずに試合終了のホイッスル。サッスオーロが 1-0 で勝利した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ペリン 6.5
緊急出場となったスポルティング戦からの好調さを維持。モチベーションも高く、良好なパフォーマンスを示していた。
DF: ガッティ 5.5
いるべきポジションを先取りできていたが、クリアの方向が悪かった。ペリンと左ポストにオウンゴールを1度ずつ救われた。
DF: ブレメル 5.5
歯を食いしばって相手の波状攻撃を耐え続けていた。左ひざや体調のことを考慮すると休養を与えれなかったチーム状況は苦しい。
DF: ダニーロ 6.0
最終ラインを統率し、攻撃陣が攻めあぐねていると自らの攻撃参加で枠内シュートでチームを鼓舞。必要な仕事は果たしていた。
WB: バルビエリ 6.0
20分にロリエンテをスライディングタックルで止めようとした判断は若さが原因のミスだろう。しかし、プレー全体は良いもので期待された仕事は十二分に果たしていた。トップチームでの出場機会は再び巡ってくるはずだ。
MF: ファジョーリ 5.0
中盤 MF 陣を中心としたハーモニーを奏でることはできず。右足アウトサイドで試みたクリアが足の中央部に当たってデフレルに決定機をプレゼントしてしまうミスはあまりに痛かった。
MF: パレデス 5.0
久しぶりの先発出場だったが、M・ロペスにフリーパスを与えた状態で攻め続けられる状況に変化を加えることができなかった。攻撃面で得点機を演出できなかったこともマイナス。
MF: ラビオ 6.0
ディ・マリアの CK に合わせた同点ゴールは相手 GK コンシーリのスーパーセーブで幻に終わる。動きの重いチームを強引に牽引することはできなかった。
WB: コスティッチ 5.5
持ち味の1つである縦への仕掛けが影を潜めたままなのが気がかりだ。パフォーマンスが少しずつ良くなっていると言っても不満が残る水準であることに変わりはない。
FW: ミリク 5.0
周囲と息が合わずに孤立。単騎で輝くことができるタイプではないため、相手のとっての脅威ではなかった。
FW: ヴラホヴィッチ 5.0
最前線での打開を試みるも相手 CB を背負うだけで終わってしまった。ミレッティやスーレにライン間でボールを引き出させ、自らは裏抜けを狙い続ければ状況は変わるかもしれない。
【交代選手など】
WB: クアドラード 5.5
57分にバルビエリとの交代で出場。攻撃力を高めるために投入され、本人も最善を尽くしたが結果には結び付かなかった。
FW: ディ・マリア 5.5
ミリクとの交代で57分から出場する。流れの中でチャンスメイクはできず。ラビオへの右 CK とキエーザの折り返しから放ったシュートがハイライトで救世主にはなれなかった。
MF: ミレッティ 5.5
ファジョーリに代わり、76分から出場機会を得る。
FW: キエーザ 6.0
76分からコスティッチとの交代で出場する。左サイドを持ち前の突破力で縦に前進し、チャンスメイクで右ひざのコンディションが良好であることをアピールしていた。
MF: ポグバ ー
パレデスとの交代で83分から出場。
アッレグリ監督 5.0
前半の内容が芳しくないことも、0-0 で折り返したことも許容範囲内だから問題ではない。しかし、それを後半も続けてしまったことに問題がある。試合運びの面で不安を残すことになってしまった。去就問題が再燃することは避けられない。
ラプアーノ主審 5.5
ファールで相手の攻撃を止めるサッスオーロにカードを1枚も提示しなかった判定基準には疑問が残る。ユベントスの決定機を作る能力が全く機能しておらず、判定への不満は負け犬の遠吠えと見なされるだろう。