2020/21 セリエA第23節クロトーネ戦はロナウド選手のドッピエッタなどでユベントスが 3-0 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-4-2] |
FC Crotone [3-5-2] |
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GK | 77: ブッフォン | 1: コルダーツ |
DF | 13: ダニーロ 4: デ・リフト 28: デミラル 12: アレックス・サンドロ |
6: マガジャン 5: ゴレミッチ 13: ルペルト |
MF | 22: キエーザ 14: マッケニー 30: ベンタンクール 8: ラムジー |
32: ペレイラ 30: メシアス 17: モリーナ 77: ビリッチ 69: レツァ |
FW | 44: クルゼフスキ 7: ロナウド |
7: ウナス 54: ディ・カルミネ |
ユベントスのピルロ監督は 4-4-2 を選択。戦前に予想された選手が先発に名を連ね、前線はクルゼフスキ選手とロナウド選手が2トップを組んで試合に臨みます。
対するクロトーネのストロッパ監督は 3-5-2 を選択。こちらはウナス選手とディ・カルミネ選手が2トップを組み、ペレイラ選手が1列下がることで 4-4-2 に移行できる可変システムで試合を迎えます。
最初にチャンスを得たのはクロトーネ。6分にメシアスがクロスを入れると、ダニーロのスリップでフリーになっていたレツァがボレーで狙うもシュートは枠の左。
一方のユベントスはサイドで際立った突破力を見せるキエーザのクロスからチャンスを得るが、シュートが決まらない。28分には GK コルダーツが触れて軌道が変わったことでロナウドのシュートは枠外に飛び、36分のラムジーのシュートはクロスバーに嫌われてしまう。
それでも38分に右 CK からA・サンドロが回収してクロスを入れると、これをロナウドがヘディングで合わせてユベントスが均衡を破る。
すると前半アディショナルタイムの46分にロナウドが左サイドから切れ込んでミドルシュート。これは GK コルダーツがセーブするが、こぼれ球を回収したラムジーのクロスにロナウドが頭で合わせて2点目を奪取。ユベントスは2点のリードを持って前半を折り返す。
後半は精神的な落ち着きを取り戻したユベントスが危なげない試合運びで時計を進める。
ユベントスは62分にマッケニーのスルーパスに反応したロナウドが左足でシュートを放つも、マガジャンが巧みに手を使ってロナウドの体勢を崩してシュートを枠内には飛ばさせない。
それでも64分にキエーザのパスに反応したロナウドに決定機が訪れたが、これは GK コルダーツが右足で CK に逃れてトリプレッタとはならず。しかし、この CK からデ・リフトが頭で折り返したボールをマッケニーが蹴り込んで3点目。
ロナウドは75分のカウンターでキエーザから絶好のラストパスを受けるも、自らシュートに持ち込むことはできず。ルーズボールを拾ったラムジーのシュートはコルダーツに阻まれて4点目を奪うことはできない。
しかし、後半はクロトーネの攻撃時にブッフォンがセーブを強いられる場面をほぼ作られることなく終了。試合は 3-0 で終了し、ユベントスは勝点3を積み重ねることに成功した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
25分に受けたカウンターでウナスのクロスをキャッチした場面が最大の見せ場。ピンチの数が少なく、傍観者だった。
DF: ダニーロ 6.5
立ち上がりにスリップで肝を冷やしたが、安定したプレーを披露。タイミング良く攻め上がって攻撃に厚みを加えていた。
DF: デ・リフト 6.0
中央のスペースを封鎖。クロトーネの攻撃陣にトラブルを起こさせずに手堅いプレーに終始した。
DF: デミラル 6.0
デ・リフトと同様に中央のスペースを封鎖。両 CB ともに最低限の仕事をしたと言うべきだろう。
DF: アレックス・サンドロ 6.5
ラムジーが開けた前方のスペースを上手く活用し、攻撃に厚みをもたらしていた。守備に追われなければ良い貢献ができている。
MF: キエーザ 7.0
持ち前の加速力でサイドを突破し、得点を感じさせるクロスを供給。リードを得てからは中央のスペースも活用してロナウドに3点目の機会を提供したことも評価される必要がある。
MF: マッケニー 6.5
ボックス・トゥ・ボックスの MF として広範囲をカバー。セットプレーではチーム3点目を奪取し、レジスタ的なプレーも試験運用するなど実りの大きい試合だった。
MF: ベンタンクール 6.0
中盤で手堅いプレーを披露。ただ、実力のあるチームにハイプレスで狙い撃ちにされた場合の危なさは漂わせたままだった。
MF: ラムジー 6.0
ファイナルサードで変化を付けるために必要な場面で顔を出すセンスの良さは相変わらずも、一瞬の判断という点では試合勘の欠如を感じさせた内容でもあった。今後は稼働率が問われるだろう。
FW: クルゼフスキ 6.0
フィジカルの強さを上手く発揮した試合ではあるが、相手チームの実力を考えると物足りないことも事実。相手に張り付かれた際にどれだけ消えずに存在感を発揮できるかが課題だろう。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.5
重苦しいムードを払拭する2得点を決め、エースとして存在感を見せ付ける。トリプレッタを決められる機会を十分に手にしていただけにそこだけが反省点だ。
【交代選手など】
MF: ファジョーリ 6.0
70分にベンタンクールとの交代で出場。安全圏である3点リードに守られてレジスタとして冷静にプレー。守備が求められる場面では身体を張れることを示し、良いアピールができていた。
MF: ベルナルデスキ ー
76分にラムジーとの交代で出場。
FW: モラタ ー
クルゼフスキとの交代で76分から出場する。
DF: フラボッタ ー
86分にA・サンドロとの交代で出場。
DF: ディ・パルド ー
キエーザに代わり、86分から出場する。
ピルロ監督 6.0
勝利は最低限のノルマであり、勝利しただけではプレス評価とはならない。クリーンシートとBチームの選手を使えたことがプラス要素だろう。相手に引いて中央のスペースを消された際の崩しなど問題解決の糸口は見えずに厳しいままだ。
マリーニ主審 6.0
判定に関しては安定していたが、VAR の助言で試合が止まった際のジェスチャーがなくピッチ上の選手が困惑していた。この部分が改善されれば、セリエAでの担当も増えることだろう。