セリエCを運営するレガ・プロは公式サイト上で「総会で 2019/20 シーズンの打ち切りが可決された」と発表いたしました。
イタリア・サッカー連盟(FIGC)の承認が必要ではあるものの、「再審議はしない」との立場が支持されており、実質的な決定事項と言えるでしょう。
総会後の7日にレガ・プロのフランチェスコ・ジレッリ会長がコメントで以下の内容が可決したと言及しています。
- リーグ戦は打ち切り(賛成多数)
- セリエDへの降格なし(賛成多数)
- 再審議なし(賛成多数)
- セリエBへは各組首位の3チームが昇格(賛成多数)
- スポーツ面での利点が大きい1チームもセリエBに昇格
これらは “レガ・プロの総会” で可決されただけですから、まだ正式決定ではありません。「FIGC の評議会での承認」が必須であり、それを得た後に決定するという流れです。
(2019/20 シーズンは20チームで争われている)セリエBの事情もありますから、最終的に落ち着くのは少し先のことになるでしょう。
ユベントス・Bチーム(= U-23)はグループAの10位ですから、レギュラーシーズンの打ち切りによって被る成績上の影響はほとんどありません。一方で昇格に現実味のあったクラブからは決定事項に文句が出ています。
- グループA
- モンツァ: 61 pts
- カッラレーゼ: 45 pts
- レナーテ: 43 pts
- グループB
- ビチェンツァ: 61 pts
- レッジャーナ: 55 pts
- カルピ: 53 pts
- グループC
- レッジーナ: 69 pts
- バーリ: 60 pts
- モノポーリ: 57 pts
どの組も首位チームが「2位を引き離して首位固めに成功」しているため、3チームの自動昇格に対する文句は出ないでしょう。ただ、4チーム目が「スポーツ面での利点を考慮する」となっており、その資格を得るのはカルピが有力と目されています。
カルピが周囲を黙らせるだけの勝点を獲得していれば良いのですが、現状は勝点53でグループBの3位。だから、勝点60を持つグループCのバーリなどが文句を言っているのです。
とは言え、セリエBが「セリエCに降格させるチームはない」と決議して徹底抗戦に出てれば、『セリエCからBへの昇格』は暗礁に乗り上げてしまいます。ですから、FIGC の(評議会による)決定が下されるまでは正式な決定ではないことに留意すべきでしょう。
確実なのは「2019/20 シーズンのセリエC(のレギュラーラウンド)は打ち切りになった」ということです。U-23 の選手たちのプレー機会が消滅したことは残念ですが、来季に今季の分もまとめた成長をすることが期待されます。
そのための良い準備が行われるのかに注目です。