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【採点】 2019/20 コッパ・イタリア準々決勝 ユベントス対ローマ

 2019/20 コッパ・イタリア準々決勝ローマ戦はロナウド選手のゴールを皮切りに前半で3得点を上げたユベントスが 3-1 で勝利し、準決勝に駒を進めました。

画像:チーム2点目を決めるベンタンクール

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2019/20 コッパ・イタリア準々決勝 ユベントス対ローマ
表1:先発メンバー(2019/20 コッパ・イタリア準々決勝 ローマ戦)
  Juventus
[4-3-3]
AS Roma
[4-2-3-1]
GK 77: ブッフォン 13: パウ・ロペス
DF 13: ダニーロ
24: ルガーニ
19: ボヌッチ 画像:キャプテン
12: アレックス・サンドロ
24: フロレンツィ 画像:キャプテン
23: マンチーニ
6: スモーリング
11: コラロフ
MF 30: ベンタンクール
5: ピアニッチ
25: ラビオ
42: ディアワラ
4: クリスタンテ
17: ウンデル
7: ペッレグリーニ
99: クライファート
FW 11: ドウグラス・コスタ
21: イグアイン
7: ロナウド
19: カリニッチ

 ユベントスのサッリ監督は 4-3-3 を選択。A・サンドロ選手が左 SB に入り、前線はD・コスタ選手を右ウィングに起用する3トップで試合に臨みます。

 対するローマのフォンセカ監督は 4-2-3-1 を選択。カリニッチ選手が CF を務め、2列目にはウンデル、ペッレグリーニ、クライファートの3選手を配置する陣容で試合を迎えます。

 

 試合は中盤でのプレス合戦で始まり、違いに決定機を作り出せない展開で始まる。その中でローマは20分にフロレンツィのクロスにクライファートがボレーで合わせるも、シュートは枠を捉えず。

 対するユベントスは26分にイグアインからのパスを受けたロナウドが左サイドを加速。ペナルティーエリア内に侵入して左足で放ったシュートがファーサイドのネットを揺らし、ユベントスが1点を先制する。

 ユベントスは38分に中盤でボールを得たベンタンクールが右サイドのD・コスタに展開し、ロングカウンターを発動。D・コスタからの折り返しを受けたベンタンクールが押し込み、リードを2点に広げる。

 だが、41分にアクシデント。ダニーロが右ももを痛めてプレーの続行が不可能となり、クアドラードとの交代を強いられることとなる。

 それでもユベントスは前半アディショナルタイムの47分に右 CK をショートコーナーで再開。D・コスタの入れたクロスをボヌッチが頭で合わせ、前半を 3-0 と十分なリードを手にして折り返すことに成功する。

 後半は両チームが相手ゴールを脅かす展開で始まる。まずはローマのペッレグリーニが左足ミドル。これはブッフォンが何とか弾くも、こぼれ球をカリニッチが詰める。しかし、ニアポストに阻まれてゴールとはならず。ユベントスは直後にイグアインのヘディングシュートがポストの角に嫌われる。

 試合が動いたのは50分。ローマは右サイドからウンデルがカットインし、中央から左足でシュート。これがクロスバーを直撃し、跳ね返ったボールがブッフォンに当たってゴールに吸い込まれ、1点を返すことに成功する。

 息を吹き返したローマは56分にマンチーニからのスルーパスをクアドラードの背後で受けたフロレンツィが決定機を手にする。だが、シュートはブッフォンが足でストップ。2点目とはならない。

 守備に回る時間が増えていたユベントスは63分にクアドラードのクロスにイグアインが合わせるも、これはパウ・ロペスが好セーブでストップ。その後はローマがサイドからの攻撃で押し込むもファイナルサードでの精度を欠いたため、スコアは動かず。

 結局、試合は 3-1 で終了。前半の3得点を守り切ったユベントスが準決勝へと駒を進めた。

 

 試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ブッフォン 6.5
 後半に訪れたローマの決定機を複数回に渡って阻止しており、上々のパフォーマンスを見せた。失点はウンデルのシュートコースが良く、止めることは難しかったと言えるだろう。

DF: ダニーロ 6.0
 右サイドで守備も意識した手堅いプレーを継続。ただ、前半の途中に右足を痛めて途中交代を強いられ、継続性の点で懸念を残すこととなった。

DF: ルガーニ 6.5
 広範囲をカバーし、スピード系のクライファートと CF 系のカリニッチの両 FW を抑え込んだ。ゴール前で身体を張った守備を見せており、良いパフォーマンスだった。

DF: ボヌッチ 6.0
 前半に自らの縦パスを2度カットされてピンチを招くなど不安定なプレーが多かった。ただ、3点目を決めたことで守備面の危うさをカバーに成功した試合と言えるだろう。

DF: アレックス・サンドロ 6.0
 先発フル出場し、コンディションに対する不安を払拭。積極的なオーバーラップは自重し、ロナウドやラビオのサポート役として堅実にプレーした。

MF: ベンタンクール 7.0
 ボールを呼び込む中継点として右サイドの攻撃を活性化させ、自らもボックス内に侵入してチーム2点目を奪取。攻守両面において存在感を発揮しており、中盤 MF でのポジション争いを活性化させたことは大きい。

MF: ピアニッチ 6.0
 レジスタとしてパスワークを機能させ、チーム全体を押し上げる仕事を果たす。試合終盤も DF ライン全体を高く保ち続けるためのポゼッションができており、地味ながらも評価されるべき点と言えるだろう。

MF: ラビオ 6.5
 希望する左インサイドハーフで直近の試合で見せていたプレー内容を披露。ベンタンクールやピアニッチとのトリオを継続する価値のある内容を示した。

FW: ドウグラス・コスタ 6.5
 2点目と3点目を右サイドからアシスト。39分には自らのボール奪取から強烈な枠内シュートを放つなど、攻撃面で大きな存在感を発揮した。守備では1列下がったポジションでブロックの構築に参加しており、良いアピールができていた。

FW: イグアイン 6.0
 動き出しや1点目のアシストと上々な働きがあった反面、ポストプレーからのパス精度は低かった。先制点も63分の自らの決定機も、サイドに開いた選手が個の能力がカバーしており、称賛できるプレー精度ではなかった。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.0
 左サイドを駆け上がり個人技で先制点を奪取。一発勝負のカップ戦でチームに精神的な余裕を与える。その後はチャンスメイクで多く携わるなど献身的な働きを継続した。

 

【交代選手など】

DF: クアドラード 6.0
 41分に負傷したダニーロとの交代で出場。右サイドを持ち前のスピードで突破する崩しの役割を担い、守備面ではクロスに身体を当てて競り合うなど精力的に貢献し続けていた。

MF: ラムジー 6.0
 D・コスタに代わって67分から出場する。中央を主戦場に右サイドにも展開し、手堅いプレーで試合を締める役目を果たした。

MF: マテュイディ ー
 ラビオとの交代で76分から出場。守備固めとして入り、期待された仕事を遂行する。ラビオとはポジションが重複するため、どちらの選手により多くの出場時間が与えられるかが注目点だ。

 

サッリ監督 6.5
 ロナウドのゴールは個人技の要素が強かったが、他の2得点は崩した中での得点であり評価されるべきだろう。ローマの控え選手のクオリティーによって失点のリスクが下がっていたことは否定できないものの、チームに微調整を加えて結果を残したことで良い手腕を示した。

ロッキ主審 6.0
 試合が荒れる判定もなく、展開としてもワンサイドゲームだったため、可もなく不可もなくという状況だった。ユベントスの3点目は複数の選手がオフサイドの位置にいたことは事実だが、ゴールを決めたボヌッチがオンサイドの位置から侵入してシュートを放っており、ピッチ上の審判団が下した最初の判定は適切なものだった。