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【採点】 2019/20 セリエA第28節 ユベントス対レッチェ

 2019/20 セリエA第28節レッチェ戦はディバラ選手のゴールを皮切りに4得点をあげたユベントスが 4-0 で勝利しました。

画像:先制点を決めたディバラ

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2019/20 セリエA第28節 ユベントス対レッチェ
表1:先発メンバー(2019/20 セリエA第28節 レッチェ戦)
  Juventus
[4-3-3]
US Lecce
[5-3-2]
GK 1: シュチェスニー 21: ガブリエウ
DF 16: クアドラード
4: デ・リフト
19: ボヌッチ 画像:キャプテン
14: マテュイディ
29: リスポーリ
7: ドナーティ
5: ルチョーニ
6: パス
3: ベラ
MF 30: ベンタンクール
5: ピアニッチ
25: ラビオ
4: ペトリッツィオーネ
77: タフツィディス
11: シャコフ
FW 33: ベルナルデスキ
10: ディバラ
7: ロナウド
10: ファルコ
8: マンコース
画像:キャプテン

 ユベントスのサッリ監督は 4-3-3 を選択。左 SB にはマテュイディ選手が入り、前線の3トップはベルナルデスキ、ディバラ、ロナウドの3選手が組む布陣で試合に臨みます。

 対するレッチェのリベラーニ監督は 3-5-2 を選択。2トップにはファルコ選手とマンコース選手を起用し、必要によっては 5-4-1 の籠城戦も可能な陣容で試合を迎えます。

 

 試合はピッチ幅を上手く使う準備をしたレッチェが良い入りを見せる。まずは4分にロングフィードの落としを走り込んだリスポーリが狙うも枠は捉えず。16分にはバックパスを奪ってからマンコースがシュートを放つも、これはシュチェスニーがキャッチ。

 一方のユベントスは20分にラビオの強烈なミドルシュートが枠を捉えると、ここから徐々にペースを掴み始める。

 すると、レッチェにアクシデント。31分にタフツィディスからのバックパスの処理を誤ったルチョーニがベンタンクールにボール奪取を許し、思わず手を使って止めてしまう。このプレーで主審のピッチニーニは退場を宣告。レッチェは10人になってしまう。

 劣勢になったレッチェは10人で籠城戦を敢行。ユベントスは41分に左 CK からロナウド、43分にはクロスにベルナルデスキが飛び込んだが、いずれのシュートも枠を捉えずに前半は 0-0 で折り返すこととなる。

 後半の立ち上がりは何とか耐えていたレッチェだったが、53分にビルドアップの落としがロナウドに渡り、ロナウドからのラストパスを受けたディバラが狙い澄ましたコントロールシュートを突き刺してユベントスが先制に成功する。

 これで勢いに乗ったユベントスは61分にクアドラードのクロスに合わせようとボックス内に侵入したロナウドが倒されて PK を獲得。この PK をロナウド自らが真正面に蹴り込み、ユベントスのリードは2点に広がる。

 その後もユベントスは69分にロナウドのヘディングシュート、71分にデ・リフトのロングシュートが枠を捉えるが、GK ガブリエウが CK に逃れる。それでも83分にロナウドのカットインから落としたボールをイグアインが左足で決め、チーム3点目を奪取。

 86分には右 CK をショートコーナーで再開するとD・コスタの入れたクロスにデ・リフトが合わせて4点目。試合はアディショナルタイムが取られることなく90分で終了し、ユベントスは 4-0 で勝点3を手にした。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
 立ち上がりは脅かされる場面はあったものの、横っ飛びセーブが要求されるまでには至らず。落ち着いた対応で危なげなくクリーンシートを達成した。

DF: クアドラード 6.0
 サイドライン際で攻撃時に幅を取り、クロスや DF ライン裏への抜け出した味方へのパス出しで貢献。守備は序盤に危ない場面があったが、その後は安定した内容を見せた。

DF: デ・リフト 6.5
 リスク管理を適切に行い、機を見たロングシュートを枠内に飛ばす。決定的な4点目を奪うなど攻撃力を見せ付けた。

DF: ボヌッチ 6.0
 レッチェが11人で上手く幅を使った攻撃をしていた時はゴール前まで押し込まれる苦しい対応が続いたものの、10人になってからはピンチとピンチはほぼ訪れずに乗り切ることに成功した。

DF: マテュイディ 6.0
 クロスの精度という点では雑な場面もあったが、急造の左 SB として上々の出来だった。ビルドアップやバランスを取るなど MF と同じ仕事はスムーズに遂行できていた。

MF: ベンタンクール 7.0
 デ・リフトが釣り出されて生じたスペースをカバーし、ボール奪取など様々なサポートを行うなど高い貢献度を見せた。絶好調と言える状態であり、どれだけ維持できるかが注目点だ。

MF: ピアニッチ 6.0
 ボールを動かしてチームの攻撃にリズムを作る。カウンター対策への意識もあり、まずまずのパフォーマンスだった。序盤から主導権を握れていれば、さらに良かった。

MF: ラビオ 6.0
 レッチェが積極的なプレスをかける時間が少なかったため、生じた時間とスペースを上手く活用できた。ピアニッチのサポートや強烈なシュートと状態が上り調子であることを感じさせる内容だった。

FW: ベルナルデスキ 5.5
 引いたレッチェの守備陣を相手に決定的な仕事ができず、不完全燃焼となった試合だった。ゴール前に詰めた43分の場面ではシュートを枠に飛ばしたかった。インサイドハーフでの貢献はプラス評価。

FW: ディバラ 7.0
 3トップの中でポジションを入れ替えて攻撃を演出。53分にはコントロールショットで先制点をチームにもたらし、勝点3の獲得に大きな貢献をした。攻撃の主軸として頼もしい存在。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.0
 前半は41分の決定機を逸するなど出来は今一つだった。しかし、先制点のアシストと自らの PK でのゴールの後はエンジンがかかり、83分にはイグアインのゴールを演出。1ゴール2アシストと強烈な存在感を放つ活躍を見せた。

 

【交代選手など】

FW: ドウグラス・コスタ 6.5
 ラビオとの交代で52分から出場。右 WG を主戦場にドリブルによる仕掛けからチャンスメイクを行い、存在感を大きくアピール。デ・リフトのゴールをアシストするなど結果を残した。

MF: ラムジー 6.0
 68分にベンタンクールとの交代で右インサイドハーフを務める。右サイドからの崩しに加わり、75分にはD・コスタからのパスを受けて反転シュートを狙うなど連携面の良さを披露。戦力として計算できることを示した。

FW: イグアイン 6.5
 ディバラに代わって77分から出場機会を得る。ゴールに対する貪欲な姿勢を見せ、83分にロナウドのヒールパスで得た自身2度目の決定機でチーム3点目を奪取し、パーティーに参加することに成功した。

MF: ムラトーレ ー
 ベルナルデスキとの交代でイグアインと同じ77分から出場する。軽くセリエAの洗礼を受ける場面もあったが、極度の緊張状態に陥ることなく持ち味を発揮してチームに入ることができていた。

 

サッリ監督 6.5
 4-0 の結果は称えられるべきだろう。だが、その一方で11人だった時のレッチェはピッチ幅を攻守の場面によって上手く使い分けており、苦労したことも事実である。守備時に中央を固めると割り切った相手から得点を奪い取ることができるかが宿題として残ったため、次戦でのアップデートが期待されるところだ。

ピッチニーニ主審 6.5
 31分のレッドカードはゴールまでの距離はあったが、ボールを奪ったベンタンクールが GK との1対1だったから妥当な判定だろう。PK に関してもチャージが来ることを見越した動きをしたロナウドが1枚上手だった。審判団としても試合を上手く裁いていた。