『トゥット・スポルト』によりますと、1月の移籍市場でユベントスと PSG が「エムレ・ジャン選手とレアンドロ・パレデス選手の交換トレード」を考えているとのことです。両チームのニーズに合致しているため、実現する可能性はあると言えるでしょう。
トレードの噂が現実味を帯びる理由はユベントスと PSG が以下のような事情を抱えているからです。
- ユベントス
- ピアニッチを休ませてもクオリティーを維持したい
- 「DF ラインの前でボールを左右に “素早く” 散らし、機を見て縦パスを前線に付ける能力を持った MF」が必要
- エムレ・ジャンが構想外
- PSG
- マルキーニョスを(本職の) CB で起用したい
- 「DF ラインの盾として計算ができ、シンプルに攻撃陣にボールを預けられる MF」が必要
- レアンドロ・パレデスが構想外
両チームともに「中盤の底を担当する MF が補強ポイント」になっていることに加え、「相手チームで余剰戦力となっている選手で埋め合わせが可能と見込める状況」にあるのです。だから、トレードの話に現実味が感じることになるのです。
ユベントスはパレデス選手がローマに在籍した時から獲得が噂されていました。これはジャンパオロ監督がエンポリを指揮していた際にパレデス選手がレジスタで輝きを放っていたことが理由の1つとなっており、評価は高いままと言えるでしょう。
そのパレデス選手が PSG で構想外の状況になっている理由は「守備力の低さ」にあります。
PSG はムバッペ、ネイマール、イカルディ(またはカバーニ)の前線3トップが強烈であることに加え、中盤にはベッラッティ選手もいるため、中盤の底でプレーする選手にまず要求されるのは「守備力」です。だから、パレデス選手ではなく、(CB が本職の)マルキーニョス選手が重宝されているのでしょう。
したがって、PSG がエムレ・ジャン選手に興味を示すのは合理的なのです。
また、両チームは「等価トレード」を実行することで帳簿に大きなプラスをもたらすことが可能になります。クラブ経営上のメリットもある訳ですから、交渉は具体的なレベルにまで進むと予想されます。
エムレ・ジャン選手の去就がどのような形で決着することになるのかに注目です。