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ユベントス、3週間のオフ期間中に最優先で指名を試みるのは SD ではなく TD?

 『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、SD (Sport Director) と TD (Technical Director) が現在空席となっているユベントスが TD の指名を優先する模様であるとのことです。

 「現有戦力の見極め」の方が「新戦力の獲得交渉」よりも優先度が高い場合、この動きは妥当なものと言えるでしょう。

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 SD と TD 探しを行っているユベントスですが、その理由は「1ヵ月前に就任したコモリ GM が(自身の)権限をディレクターに移譲することに熱心だから」でしょう。

表: ユベントス新経営陣の役割分担
  想定される役割
スカナヴィーノ
【CEO】
クラブ経営における最終責任者。中期目標である「2026/26 シーズンでの収益およびキャッシュフロー黒字化」を達成するため、チーム成績と会計面を監視
コモリ
【GM】
“クラブが求めるシーズン目標を予算内で達成するトップチーム” の編成責任を負う立場。『ジュントリ案件』の並行処分も求められる
【1st Team SD】 『GM の最終判断を仰ぐための状況整理』が主たる業務。「新加入選手の獲得条件」や「所属選手の契約延長条件」の交渉が腕の見せ所
【1st Team TD】 『技術的側面からのパフォーマンス評価』が本業。マネーボールで “がらくた” と表現されている『スタッツ詐欺』を見抜く上で欠かせない
キエッリーニ
【戦略ディレクター】
ユベントスの文化やプレースタイルを言語化してコモリ GM に報告する役割を担う。シーズン戦略や試合戦術など報告対象は多岐に渡る

 ユベントスの組織体制は「 GM による独裁が可能」な問題が横たわったまま。

 コモリ GM は「ディレクター職を置かずに独断専行すること」も「ディレクターを “旧知のイエスマン” で固めること」も可能だからです。

 その中で就任会見時に「複数のディレクター職の設置」と「各ディレクター職の役割」を取材陣に明言していることは評価されるべきでしょう。方針は間違っていないですし、独断で方針転換を図った場合はコモリ GM に批判が向くからです。

 

 現在のユベントスは『 TD の指名』を優先させているとのこと。これは「 “チームには不要と見なされてユベントスから放出された選手” が新天地で大きく飛躍した事例を避けるため」でしょう。

 「ユベントスでのチーム内競争で敗れた場合」や「新天地でコンバートされたことで才能が開花した場合」は別。その選手を放出する決断を下したフロント陣を責めるのは結果論です。

 しかし、1年前にジュントリ FD やチアゴ・モッタ監督が下した決断は「目利きに失敗しただけ」と言わざるを得ない結果が突き付けられました。

 “下振れ状態の選手” を「実力不足」と見誤った判断を下して放出してしまうと大きな代償を支払うことになるため、『 TD の指名』が優先されることはチーム事情的に妥当と思われます。

 

 トゥドール監督が 2024/25 シーズン最終節を前に「2~3選手の獲得でチームは強化される」と発言していましたし、獲得交渉の案件数が限られている場合は SD が不在でも乗り切ることは可能です。

 その一方で “2026年夏で現行契約が満了する選手” への査定は「待ったなし」の状況。今夏のプレシーズンが正式にスタートする7月下旬までに TD を指名することができるのかに注目です。