ユベントスは公式サイト上で 2018/19 シーズンの決算を発表いたしました。当期の売上高は約6億2000万ユーロ、損益は約4000万ユーロの赤字となっています。
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年度 | 変化量 | |||
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項目 | 2018/19 | 2017/18 | 数値 | % |
売上高 | 621.5 | 504.7 | 116.8 | +23.1% |
事業費 | 458.5 | 383.3 | 75.2 | +19.6% |
償却費 | 178.3 | 122.8 | 55.5 | +45.2% |
事業収支 | (15.8) | (1.4) | -13.9 | n.s. |
税引き前損益 | (26.9) | (10.0) | -16.9 | -169% |
当期損益 | (39.9) | (19.2) | -20.7 | -107.8% |
『売上高』は過去最高の6億2000万ユーロに達しています。
その一方で選手への年俸などが含まれる『事業費』と移籍金が関係する『償却費』も大きく伸長。コストの伸びが売上高の伸び分を上回ったことで前年度よりも赤字額が大きくなりました。
ロナウド選手の加入による影響が『当期損益』に現れた結果だと言うことができるでしょう。
なお、2期連続で赤字を計上したユベントスですが、「2019/20 シーズンも現時点では赤字で終える見込み」と発表されています。ただ、「チャンピオンズリーグの結果次第」との “但し書” がある状況です。
これは「チャンピオンズリーグ制覇(か準ずる成績)なら、黒字で終えることは可能」というレベルでしょう。
したがって、3期連続で赤字で終える可能性が高いと思われます。そのため、運転資金を手にする目的で最大3億ユーロの増資を10月10日に行われる株主総会で承認を得る予定とのこと。
ユベントスの親会社 EXOR が新規株式発行分の 63.77% を引き受けると言及されており、今後も拡大路線を突き進むことになると予想されます。
今期はイグアイン選手のような “高給取り” が増えたのですから、『事業費』が前年同期比を上回ることは確実です。資金繰りに四苦八苦する状況を改善することができるのかに注目です。