2018/19 セリエA第26節ナポリ戦はピアニッチ選手とエムレ・ジャン選手のゴールでユベントスが 1-2 で勝利しました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

SSC Napoli [4-4-2] |
Juventus [4-3-3] |
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GK | 1: メレト | 1: シュチェスニー |
DF | 2: マルキュイ 19: マクシモビッチ 26: クリバリ 23: ヒサイ |
20: カンセロ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ ![]() 12: アレックス・サンドロ |
MF | 7: カジェホン 5: アラン 8: ファビアン・ルイス 20: ジエリンスキ |
23: エムレ・ジャン 5: ピアニッチ 14: マテュイディ |
FW | 99: ミリク 24: インシーニェ ![]() |
33: ベルナルデスキ 17: マンジュキッチ 7: ロナウド |
ナポリのアンチェロッティ監督は 4-4-2 を選択。マルキュイ選手とヒサイ選手が両 SB を担当し、前線のミリク選手とインシーニェ選手の2トップが攻撃を牽引する陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。右サイドにベルナルデスキ選手とエムレ・ジャン選手を起用した他は予想された9選手が先発する布陣で試合に臨みます。
最初に決定機を手にしたのはナポリ。11分にジエリンスキがドリブルで持ち上がり、インシーニェに展開。インシーニェのクロスをボヌッチがカットするも、これがジエリンスキへの絶好の落としとなる。これをジエリンスキが狙ったがシュートは枠の右へと外れる。
対するユベントスは右サイドに選手を集中させてナポリのプレスに対抗していたが、25分に試合が大きく動く。
GK メレトからのパスを受けたマルキュイがリターンパスを選択するが、これをロナウドがカット。エリア外まで飛び出したメレトがロナウドを倒して一発退場となってしまう。ユベントスはこのプレーで得た FK をピアニッチが直接決め、10人のナポリを相手に1点を先制する。
ナポリは29分にF・ルイスの縦パスに反応して抜け出したジエリンスキがシュートを放つも、これは右ポストに嫌われてしまう。
一方のユベントスは39分に右 CK をショートコーナーで再開し、ベルナルデスキが入れたクロスをエムレ・ジャンが頭で合わせてリードを2点に広げて前半を終えることに成功する。
良い形で前半を終えたユベントスだったが、47分にピアニッチがアランの縦パスを手でブロックしたことで2枚目のイエローを受けて退場。両チームともに残り時間を10人で戦うことを強いられる。
すると、1人少なくなったことでスペースを得たナポリの攻撃が活性化。61分には左サイドのインシーニェからのクロスにカジェホンが合わせる得意の形で1点を返して勢いに乗る。
81分には右 CK からファーサイドでF・ルイスが折り返すと、このボールがA・サンドロの腕に当たっていたと VAR で判断され、ナポリが PK を獲得する。しかし、インシーニェのキックはシュチェスニーが方向を読み切っていたことでポストを直撃。ナポリは絶好の機会を逸してしまう。
結局、その後は両チームともにスコアを動かすことはできず。試合は 1-2 でユベントスが逃げ切り、ナポリとの勝点差を広げることに成功した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 7.0
インシーニェの PK を読み切り、良い反応を見せた。失点は GK が止めれるものではなく、責任はないと言えるだろう。他のシュートに対する反応も良いものばかりだった。
DF: カンセロ 5.5
ひざの手術を終えて復帰してからの内容が芳しくない。守備面での集中力が欠いたプレーが散見されており、この試合でも問題点が露呈していた。
DF: ボヌッチ 6.5
エリア内で身体を張った守備を続け、中盤や前線にも守備での貢献を要求する。だが、守備ラインを上げることができず、FW 陣がストレスを溜め込む原因になった。
DF: キエッリーニ 6.0
ナポリの攻撃を跳ね返し続けていたが、失点時に背後にいたカジェホンを見失ってしまった。それ以外では安定した守備を見せていた。
DF: アレックス・サンドロ 5.5
マルキュイとのデュエルで劣勢となり、サイドで主導権を握れず。1人少ない有利な状況でもチャンスを作ることができなかった。
MF: エムレ・ジャン 6.5
フィジカルと機動力を活かし、中盤で存在感を発揮する。エリア内でも決定力を示してチームの力になれることを証明した。
MF: ピアニッチ 6.0
持ち前のキック精度で今季チーム初の FK ゴールを決める。だが、前半にカジェホンを引っ掛けて1枚目、後半開始直後にハンドで2枚のイエローで退場となる。結果的にチームを苦境に立たせてしまった。
MF: マテュイディ 6.0
中盤でバランスを取っていたが、推進役としてまで機能することはできず。ただ、アランの前に立ちふさがり、ナポリの推進力を弱める働きはできていた。
FW: ベルナルデスキ 6.0
右サイドを中心にプレーし、トップ下など2列目の様々なポジションで攻撃を牽引しようとした。しかし、CF との距離があり、効果的な攻めを見せるまでには至らなかった。
FW: マンジュキッチ 5.5
前線での身体を張ったポストプレーでチームに貢献しようとしたが、機能することはできず。不完全燃焼となった。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 5.5
メレトを退場に追い込み、先制点に直結する FK を獲得する。しかし、ベルナルデスキへのラストパスよりも無理なシュートを選択するなど、冷静さに欠いたプレーが散見された試合でもあった。
【交代選手など】
DF: デ・シリオ 6.0
61分にカンセロとの交代で出場。右 SB として守備に重きを置きたプレーを試みる。カンセロよりは安定していたが、守備に力強さを与えるまでには達することはできなかった。
MF: ベンタンクール 5.5
マンジュキッチに代わり、74分からプレーする。中盤に安定感をもたらすことが期待されるも、ナポリの攻めを抑え切れず、対応が後手に回ることになった。
FW: ディバラ ー
85分からベルナルデスキに代わって出場機会を得る。逃げ切りを狙ったチームの方針もあり、攻撃で存在感を発揮することはできず。短い出場時間ではインパクトを残せなかった。
アッレグリ監督 6.0
拮抗した内容の前半で2得点を決めた一方、ハーフタイム後の内容は散々だった。「1人少ない相手に徹底してボールを動かす」といった戦術やテクニックで相手を圧倒することはできず、試合全体を通した内容に不安が残るものとなった。
ロッキ主審 6.0
両チームに退場者を出す荒れた展開となり、カードも乱発された。VAR によるA・サンドロのハンドは PK の判断で問題ないだろう。だが、ディバラを蹴ったクリバリにカードが出なかったことはミスジャッジと言わざるを得ない。判定基準は安定していたが、審判団としては疑問が残った。