延期となっていた 2020/21 セリエA第3節ナポリ戦はロナウド選手とディバラ選手のゴールでユベントスが 2-1 の逃げ切り勝利に成功しました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

Juventus [4-4-2] |
SSC Napoli [4-2-3-1] |
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GK | 77: ブッフォン | 1: メレト |
DF | 13: ダニーロ 4: デ・リフト 3: キエッリーニ ![]() 12: A・サンドロ |
22: ディ・ロレンツォ 33: ラフマニ 26: クリバリ 23: ヒサイ |
MF | 16: クアドラード 30: ベンタンクール 25: ラビオ 22: キエーザ |
4: デンメ 8: F・ルイス 11: ロサーノ 20: ジエリンスキ 24: インシーニェ ![]() |
FW | 9: モラタ 7: ロナウド |
14: メルテンス |
ユベントスのピルロ監督は 4-4-2 を選択。GK にはブッフォン選手が先発。ディバラ選手などの復帰組はベンチスタートとなったため、クアドラード選手が右 MF で起用される布陣で試合に臨みます。
対するナポリのガットゥーゾ監督は 4-2-3-1 を選択。GK はメレト選手が先発し、フィールドメンバーは予想された10選手が並ぶ陣容で試合を迎えます。
試合は2分にダニーロのクロスにフリーのロナウドが頭で狙うも上手くミートせず枠の右。直後の3分にはロサーノの折り返しをジエリンスキが右足で合わせるがシュートは枠の上に飛ぶ展開で始まる。
試合が動いたのは13分。序盤から攻勢を続けていたユベントスは右サイドに回ったキエーザが仕掛けてクロスを入れると、中央でフリーになっていたロナウドが右足で難なく合わせて1点を先制する。
その後は中盤での攻防が続き、シュートで相手 GK を脅かす回数は少なくなる。
ユベントスは35分にダニーロのパスを折り返したキエーザがロサーノのタックルで倒されるも PK の笛は鳴らず。一方もナポリも45分にジエリンスキがA・サンドロに足払いをされるも PK は得られず。前半はロナウドのゴールでユベントスが1点リードで折り返す。
ハーフタイム後に先にチャンスを得たのはナポリ。48分にインシーニェからのパスを受けたディ・ロレンツォが強烈なシュートを放つもブッフォンがブロック。
ユベントスはカウンターから50分にキエーザ、53分にはクアドラードが狙うもシュートは枠を捕らえない。
対するナポリは56分に途中出場のオシムヘンがキエッリーニのマークを受けながら反転シュートを放つが、シュートはA・サンドロが身体でブロック。59分にはインシーニェ、71分にはF・ルイスの強烈なシュートはいずれもブッフォンに阻まれてしまう。
すると73分にユベントスはクリアボールを回収したベンタンクールからの縦パスを受けたディバラが左足シュートをゴール左下に決め、リードを2点に広げることに成功する。
ナポリは88分にF・ルイスからのパスを受けたオシムヘンが倒されて獲得した PK をインシーニェが決めて1点を返すも、同点に追い付くまでには至らず。試合は 2-1 で終了し、ユベントスが勝点3を獲得した。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.5
インシーニェやF・ルイスなどの強烈な枠内シュートに落ち着いて対処。守護神として期待されるセービングを披露した。
DF: ダニーロ 6.0
最終ラインで堅実なプレーを見せるとともにタイミングの良い攻撃参加で厚みをもたらすなど攻守において貢献していた。上々のプレーと言えるだろう。
DF: デ・リフト 6.5
メルテンスが行方不明状態だったこともあり中央で安定した守備を披露。インシーニェには手玉に取られたが、後半アディショナルタイムのオシムヘンのシュートもブロックに成功して面目躍如となった。
DF: キエッリーニ 5.5
オシムヘンのプレーを制限していたのは評価できるが、PK を与えたプレーは明らかに雑だった。勝利が良薬となるだろう。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
ロサーノやポリターノへの対応に奔走。後手に回ることが多くプラス評価にはならないが、最後の最後で踏み止まれたことは評価に値する。クロスの供給やドリブルでの持ち上がりでサポート役に回れていた。
MF: クアドラード 6.0
ナポリの強みである左サイドからの攻めを制限するために守備で献身的に働き、ゴール前にも顔を出す運動量でもチームのために汗をかき続けていた。
MF: ベンタンクール 6.5
中央で攻守のバランスを取り、素早く周囲にボールを展開するなどレジスタ起用された際の理想形を披露した。2点目のアシストなど攻撃面での貢献も光った。
MF: ラビオ 6.0
ベンタンクールと上手く役割分担をしつつ、持ち前の推進力でナポリ守備陣を悩ませる存在となっていた。
MF: キエーザ 7.0
スプリント力でナポリの両 SB を悩ませていた。先制点をお膳立てし、前がかりになったナポリ守備陣の裏のスペースを突くプレーは非常に効果的だった。
FW: モラタ 5.5
中盤の近くまで下がってボールを引き出すなどポストプレーと守備で献身的な働きを継続。ただ、決定機に顔を出した回数が少なかったことが CF としては寂しい。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.0
オープニングシュートは明らかなミスだったが、次に訪れた決定機では確実に決めてチームに落ち着きを与える。守備にも積極的で攻守で存在感を発揮していた。
【交代選手など】
MF: マッケニー 6.0
69分にクアドラードとの交代で出場。ボールを追い回し、ナポリの中盤や左サイドの選手に時間的な余裕を与えないように献身的な動きを続けていた。
FW: ディバラ 6.5
モラタとの交代で69分から出場する。ボールロストはあったものの、ベンタンクールの縦パスを無駄のない動きで反転シュートを決め切ったことがハイライト。復調の狼煙となるかが注目点だ。
MF: アルトゥール ー
キエーザに代わって80分から出場機会を得る。強みであるテクニックでナポリのプレスを簡単に剥がしてボールを持ち上がるなど持ち味をアピールした。シーズン最終盤での稼働率が評価の重要項目となるだろう。
ピルロ監督 6.5
試合の入りを間違えず、オープンな展開の中から先行できたことは大きい。ナポリの戦術・采配ミスに助けられた部分はあるが、結果を残せたことは自信になるだろう。週末のジェノア戦でも継続できるかが注目点だ。
マリアーニ主審 5.5
バトルを容認したのは良いが、両チームが前半にそれぞれ1回ずつ PK を得ているべきだった。この部分において良いレフリングをしたとは言えない現実がある。