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ユベントス、ソシオズ・ドットコムと公式ファン・トークン契約の締結を発表

 ユベントスは公式サイト上でソシオズ・ドットコム(socios.com)と公式ファン・トークン契約を締結したと発表いたしました。公式仮想通貨が誕生したことになるという点が最大の特筆事項と言えるでしょう。

画像:Juventus x socios.com
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 『ソシオズ(socios.com)』はマルタに拠点を置く仮想通貨『Chiliz(チリーズ、通貨コード:CHZ)』を運営するアレクサンドレ・ドレフュス(Alexandre Dreyfus)氏が立ち上げたブロックチェーン・プラットフォームです。

 『チリーズ』の技術をベースに『ソシオズ』が立ち上げられたのですから、ほぼ同一のものと見て問題ないでしょう。

 『チリーズ』は eスポーツのファンをメインターゲットに据えたビジネスモデルで、「トークン化された投票プラットフォームを提供することで、ファンが意思決定イベントに参加すること」を “売り” にしています。

 ざっくり言うと、「株主総会にオンライン機能を持たせること」になります。そのため、クラブが「ファンとの距離が一層近くなる」との発表をしているのです。

 

株式会社 『ソシオズ』
経営参加資格 株式の保有 トークンの保有
意思決定の場 株主総会 イベント

 ユベントスは『株式会社』であり、「ユベントスの株式」を持っていることがユベントスのクラブ経営に関与する唯一の手段です。

 一方、『ソシオズ』は「トークン(= クラブが発行する仮想通貨)」を持つ人物に「投票権」が付与されることで、(クラブの)意思決定に参加することを可能にするプラットフォームです。

 おそらく、“ファン投票” を積極的に行うことで、クラブを身近に感じてもらうことが狙いでしょう。それによるファンの拡大を狙っていると考えられるからです。

 

 とは言うものの、本当の狙いは「イニシャル・コイン・オファリング(ICO)による資金調達」と言えるでしょう。

画像:日経新聞による ICO の説明

 ユベントスの “オフィシャル・ファン・トークン” はファン・トークン・オファリング(FTO)を通して購入機会を得ることになり、2019年第1四半期からソシオズ・ドットコム(socios.com)上でのみ、取扱いが行われる予定であると発表されています。

 また、「ファン・トークンは $CHZ と交換可能」とのことですので、まさに ICO を使った資金調達を行う予定と見て問題はないと思われます。

 

 ちなみに、PSG もソシオズ・ドットコム(socios.com)と公式ファン・トークン契約の締結を発表しています。『仮想通貨』と組むことで、投資資金ではなく投機資金が流れる込むことも念頭に置いておかなければなりません。

 ユベントスの思惑に沿った形で上手く『仮想通貨の技術』を活用することができるのかに注目です。