ユベントスが公式サイト上で 2017/18 シーズンの決算草案が取締役会で承認されたと発表いたしました。当期は1920万ユーロの損失を記録しています。
2017/18 シーズンの決算報告は下表のとおりです。
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年度 | 変化量 | |||
---|---|---|---|---|
項目 | 2017/18 | 2016/17 | 数値 | % |
売上高 | 504.7 | 562.7 | (58.0) | -10.3% |
事業費 | 383.3 | 400.7 | (17.4) | -4.3% |
償却費 | 122.8 | 95.0 | 27.8 | 29.3% |
事業収支 | (1.4) | 67.4 | (68.8) | -102.1% |
税引き前損益 | (10.0) | 58.4 | (68.4) | -117.1% |
当期損益 | (19.2) | 42.6 | (61.8) | -145.1% |
2016/17 シーズンは選手登録権益で大きなプラスを記録したこともあり、売上高が5億ユーロを突破していました。当期は特殊事情がない状況でしたが、5億ユーロ台の売上高を記録したことはプラスとして評価できるでしょう。
ただ、償却費の伸びを上回るだけの売上高を確保することはできず。最終的に1920万ユーロの損失を計上しています。
なお、過去3シーズンにおける売上高と事業費・償却費の推移は以下のとおりです。
大幅な損失を計上していませんが、「収支はトントン」という決算が一般的です。そのため、「大きな余裕がある」とは言えない状況です。
ちなみに、2018/19 シーズンの損益予想は現時点では「損失で終わる」となっています。「特に、UEFA チャンピオンズリーグの成績に大きく影響を受ける」との “ただし書き” がありますので、ベスト4以上に進出できるかが損益分岐点になっているものと思われます。
ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の強化に向けた動きが出ている中、赤字決算を続けるところは避けたいところです。
意図せぬ選手放出を避けるだけの収益を確保し続けることができるのか。ピッチ上での成績が大きな影響を与えるだけに、選手たちが試合で残す結果に注目です。