アメリカジョージア州アトランタで行われた MLS オールスター戦 2018 は 1対1 で90分を終えた PK 戦の末、5人とも成功させたユベントスが勝利しました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

MLS All-Stars [4-2-3-1] |
Juventus [4-4-2] |
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GK | 1: クザン | 1: シュチェスニー |
DF | 62: ムリージョ 23: シマン 33: ロング 5: カルボ |
20: カンセロ 24: ルガーニ 15: バルザーリ (C) 12: アレックス・サンドロ |
MF | 2: アダムス 14: リング 11: ベラ (C) 10: アルミロン 21: ピアッティ |
6: ケディラ 5: ピアニッチ 23: エムレ・ジャン 40: マテウス・ペレイラ |
FW | 17: マルティネス | 33: ベルナルデスキ 42: ファビッリ |
MLS オールスターズを率いるタタ・マルティーノ監督は 4-2-3-1 を選択。地元アトランタ・ユナイテッドのマルティネス選手とアルミロン選手を縦に並べ、カルロス・ベラ選手がサイドからサポートする布陣を採用します。
対するアッレグリ監督は 4-4-2 を選択。こちらはベルナルデスキ選手の立ち位置次第で 4-3-3 に容易にシフトできる可変式システムで試合に臨みます。
ド派手な光の演出で始まったオールスター戦は地元選手を有する MLS 選抜が良い入りを見せる。まずは5分に左サイドの崩しから最後はムリージョが頭で合わせようとしたが、わずかに合わず。シュートにまでは持ち込めない。
対するユベントスはベルナルデスキが攻撃を牽引。10分に右サイドから崩して左足でシュート、12分には正面やや距離のある位置からシュートを放ち、GK クザンにセーブを強いる。
すると、良い流れを掴んだユベントスが21分に試合を動かす。左サイドのマテウス・ペレイラが入れたクロスに走り込んだファビッリが頭で合わせたシュートが決まり、ユベントスが1点を先制する。
ビハインドを背負った MLS 選抜もすぐに反撃。26分、左サイドからのクロスにマルティネスが強引な体勢からのヘディングで中央に折り返すと、これをベラがダイレクトシュート。シュートはシュチェスニーに弾かれたが、最後はマルティネスが頭で押し込んで同点に追いつく。
後半開始と同時にユベントスは選手交代を実施。デ・シリオを右サイドで起用し、カンセロを左サイドに回す布陣をテストする。
ユベントスはクレメンツァが攻撃にアクセントを加えるものの、追加点を奪うまでには至らず。MLS 選抜も80分過ぎに2度の決定機を迎えたが、どちらもベナティアの身体を張ったディフェンスで防がれ、逆転することができない。
結局、後半はどちらのチームとも得点を決めることはできず。試合の行方は PK 戦に委ねられる。
両チーム3人ともが成功して迎えた4人目。先攻のユベントスはレアンドロ・フェルナンドがゴール左下に決めたことに対し、MLS 選抜はライト=フィリップスが枠の左に外してしまう。ユベントスは5人目のデ・シリオが確実に決め、3-5 で勝利。
MLS オールスター戦 2018 の熱戦に終止符を打った。
チーム全体として状態が上がっていることを確認できる試合内容だったことが大きな収穫です。失点シーンは「混戦が生み出された状況に陥ったこと」が反省点であり、ここは開幕までに修正することは十分に可能と言えるでしょう。
ベンフィカ戦での内容が物足りなかったベナティア選手のパフォーマンスが向上していたこともプラス材料です。
システム的には左サイドバックでデ・シリオ選手をテストするのではなく、カンセロ選手がテストされました。ベンフィカ戦では左ウィングとして違いを見せていただけに、「左サイドバックとして(現状で)どれだけ計算できるのか」を確認したかったのだと考えられます。
残り1試合となったプレシーズンマッチでユベントスがどのようなプレー内容を見せるのかに注目です。