イタリアの日刊紙『イル・メッサジェーロ』が「ユベントスがボナベントゥーラ獲得に興味を示している」と報じ、『メディアセット』などが引用する形での報道が出ています。可能性としてはあり得る話と言えるでしょう。
現在、ミランに所属するボナベントゥーラ選手は1989年8月生まれの28歳。ユベントス加入の噂が出る背景には次のような理由があることが考えられます。
- マルキージオ選手が今夏で退団する可能性が高い
- アッレグリ監督が希望する『10番』としてのプレーが可能
- 契約は2020年まで
- 年俸は推定200万ユーロ(ガゼッタ紙)
- 代理人はミノ・ライオラ
マルキージオ選手に対するアッレグリ監督の冷遇を見ると、今夏での退団は既定路線である可能性が高いと思われます。
テベス選手は「1月の時点でチームに退団の意向は告げていた」と後に語りましたが、これと同様のことが水面下で起きていたとしても不思議ではありません。
そのため、中盤 MF の獲得に乗り出したとしても不自然ではないと言えるでしょう。
ボナベントゥーラ選手はミランではウィングやインサイドハーフとしてプレーしています。ドリブルでの突破力がある選手ですから、アッレグリ監督がスリーセンターを採用した際の『10番』としての能力を満たしていると考えられます。
また、ミランが大型補強をする前に契約を結んだ関係で年俸がチーム内では相対的に低く、経営難に陥る懸念が示されているチームが昇給をオファーする見込みは少ないと言えるでしょう。
したがって、ボナベントゥーラ選手の代理人を務めるミノ・ライオラ氏が「ユベントスへの移籍」を画策する動機は存在することになります。
マテュイディ、モイゼ・ケーン(ベローナにローン中)、レアンドロ・フェルナンデス(プリマベーラ)とライオラ氏の顧客が3選手も在籍している訳ですから、可能性は否定できない状況です。
『クラブ育成選手』の少なさが UEFA の大会で痛手となっているユベントスがどのような補強方針を今夏に採用するのかが大きな注目点と言えるでしょう。ボナベントゥーラ選手の獲得に本腰を入れることになるのかに注目です。