スタディオ・オリンピコで行われた 2017/18 セリエA第25節トリノ対ユベントスはA・サンドロ選手のゴールを守りきったユベントスが 0-1 で勝利しました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

Torino FC [4-1-4-1] |
Juventus [4-3-3] |
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GK | 39: シリグ | 23: シュチェスニー |
DF | 29: デ・シルベストリ 33: ヌクル 13: ブルディッソ 3: モリナーロ |
2: デ・シリオ 24: ルガーニ 3: キエッリーニ ![]() 22: アサモア |
MF | 88: リンコン 14: イアゴ・ファルケ 8: バゼッリ 22: オビ 15: アンサルディ |
27: ストゥラーロ 5: ピアニッチ 6: ケディラ |
FW | 9: ベロッティ ![]() |
11: D・コスタ 9: イグアイン 12: A・サンドロ |
トリノのマッツァーリ監督は 4-1-4-1 を選択。左ウィングの位置に DF を本職とするアンサルディ選手を起用する陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。A・サンドロ選手を1列あげ、ルガーニ選手とアサモア選手を DF ラインで起用。ストゥラーロ選手を中盤に置く布陣で試合に臨みます。
試合はアクシデントがユベントスを襲う。3分にピアニッチの浮き球に反応したイグアインが GK シリグとの接触で左足首を痛めてしまう。
浮き足立つユベントスを尻目にトリノはカウンターでオビが持ち上がり、ベロッティにパスを出す。ところが、ベロッティはルガーニのプレッシャーに焦ってトラップミス。絶好の先制機を活かすことができない。
イグアインの回復を待っていたユベントスだったが、15分に諦め、ベルナルデスキを急遽投入する。D・コスタを偽9番に置き、バランスを取り戻したユベントスが33分に試合を動かす。
右サイドに開いたベルナルデスキの突破からクロスを中央にあげると、A・サンドロが合わせ、ユベントスが先制。リードを得たユベントスは守備に重きを置き、前半を1点のリードで折り返す。
追いつきたいトリノだったが、ハーフタイムで微調整を加えたユベントスの守備陣を崩すまでには至らない。上手く時計を進めたユベントスは66分にディバラを投入。
ディバラは67分と69分にシュートチャンスを手にするも、前者はシリグの飛び出し、後者はシュートミスで復活ゴールとはならず。
トリノは79分にエリア外からイアゴ・ファルケが左足で狙ったが、シュートはシュチェスニーがキャッチ。後半はバトルの様相が色濃く出たものの、ユベントスはトリノをエリア内にほとんど侵入させずに90分を迎える。
結局、試合はこのまま 0-1 で終了。前半にA・サンドロがあげたゴールを守りきったユベントスがダービー戦の勝利を手にした。
出場したユベントスの選手・監督への採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
セーブを強いられることはほとんどなく、シュートは確実にキャッチと安定感を披露した。
DF: デ・シリオ 6.0
右サイドで落ち着いた守備を見せ、アンサルディとニアンをストップ。期待されたパフォーマンスを継続した。
DF: ルガーニ 6.5
ベロッティを抑え、先発起用に結果で応えた。ポゼッションでも落ち着きを見せており、再びチャンスを与えられるべき内容だった。
DF: キエッリーニ 6.0
ベロッティにポストプレーをさせず、中央でクロスをはじき返し続けた上、ドリブルで持ち上がってパスを通すなど存在感を発揮した。
DF: アサモア 6.5
イアゴ・ファルケを抑え、トリノのサイド攻撃を制限した。A・サンドロとのコンビで左サイドからの崩しも効果を見せており、良いパフォーマンスと言えるだろう。
MF: ストゥラーロ 6.0
戦うことを期待され、中盤でボールを追いかけ続けた。最後まで張り続けており、存在感を残すことに成功した。
MF: ピアニッチ 7.0
トリノのプレスを技術でかわし、ボールを動かし続けた。広い視野に基づき、試合を支配したことは高く評価される点である。
MF: ケディラ 5.5
トッテナム戦に比べるとパフォーマンスは改善していたが、他の2選手と比較すると貢献度が低い試合となってしまった。コンディションを上げることが求められていると言えるだろう。
FW: ドウグラス・コスタ 6.0
急加速のドリブルでトリノ守備陣を翻弄。偽9番としても献身的に働いた。中央でどれだけ存在感を発揮できるかが今後の注目点である。
FW: イグアイン ー
ファーストプレーで負傷。ピッチに立ち続けるも全くプレーできない状態だった。負傷の程度が気になるところだ。
FW: アレックス・サンドロ 7.0
相手 DF を背負った状態でのプレーを強いられるなど普段とは違う役割が与えられたが、ゴールという最高の形で結果を残すことに成功した。値千金の活躍を見せたと言えるだろう。
【交代選手など】
FW: ベルナルデスキ 6.5
15分にイグアインとの交代で出場。33分に右サイドを突破し、A・サンドロのゴールをお膳立て。その後は守備にも奔走し、チームの勝利を大きく手繰り寄せた。
FW: ディバラ 6.0
D・コスタに代わり、66分から出場する。細かいボールタッチでズレが生じていたが、ゴール前での嗅覚は鈍っていないことは証明した。トッテナムとの大一番までにどれだけ復調できるかがポイントだろう。
DF: リヒトシュタイナー ー
92分にベルナルデスキとの交代で出場機会を得る。守備固めとしてプレーし、時計を進め、チームが勝点3を獲得することに貢献した。
アッレグリ監督 6.0
マンジュキッチとイグアインをアクシデントで起用できない状況に追い込まれたが、勝点3を獲得しなければならないというノルマは達成した。肉弾戦になることを見込したストゥラーロの起用が当たったことは大きい。アタランタ2連戦とラツィオ戦で結果を残し、トッテナム戦を迎えられるかが注目点だ。
オルサート主審 6.0
フィジカルコンタクトを容認したことで接触が激しい試合となった。ピアニッチに対するアンサルディのファールにカードを出さなかったジャッジを除けば、公平な判断基準に基づいていたと言えるだろう。