土曜日のナイトマッチとして行われたセリエA第6節トリノ戦はディバラ選手の2ゴールなどでユベントス 4-0 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-2-3-1] |
Torino FC [4-2-3-1] |
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GK | 1: ブッフォン | 39: シリグ |
DF | 26: リヒトシュタイナー 4: ベナティア 3: キエッリーニ 12: アレックス・サンドロ |
29: デ・シルベストリ 33: ヌクル 97: リャンコ 15: アンサルディ |
MF | 5: ピアニッチ 14: マテュイディ 7: クアドラード 10: ディバラ 11: ドウグラス・コスタ |
88: リンコン 8: バゼッリ 14: イアゴ・ファルケ 10: リャイッチ 11: ニアン |
FW | 17: マンジュキッチ | 9: ベロッティ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。DF 陣を前節から総入れ替えし、マンジュキッチ選手を CF、左サイドにドウグラス・コスタ選手を起用する布陣で試合に臨みます。
一方、トリノのミハイロビッチ監督も 4-2-3-1 を選択。こちらは右 SB にデ・シルベストリ選手が起用された他は前節と同じ10選手が先発に名を連ね、試合を迎えます。
試合は両チームとも相手ゴールに押し込む展開で始まる。ユベントスはクアドラードが6分に右サイドから切れ込んでシュート、11分にはピアニッチの FK に反応と攻撃にアクセントを加える。対するトリノも9分と12分にシュートシーンを作るなど攻守交代が速い試合となる。
スコアが動いたのは16分。マテュイディとピアニッチが相手ボランチからボールを奪うと、ディバラが預けられたボールを持ち込み、シュートを決めることに成功。ユベントスが先制する。
反撃に出たいトリノだったが、24分にアクシデント。バゼッリがピアニッチにジャンピングタックルをしてしまい、この日2枚目のイエローを受け、残り60分以上を10人で戦うことを余儀なくされる。
前半の内に試合を決めたいユベントスがトリノゴールに迫るも、シリグの奮闘でスコアは動かない。それでも、40分に右サイドを突破したクアドラードからの折り返しをピアニッチがダイレクトでファーサイドに突き刺し、リードを2点に広げて前半を終えることに成功する。
ユベントスは57分に右 CK をニアで合わせたアレックス・サンドロが決定的な3点を奪い、勝敗の行方を確かなものにする。
集中力を落ちたトリノだったが、シリグだけは孤軍奮闘する。66分のベナティアのヘディング、68分のベルナルデスキのシュートからの混戦、77分のマンジュキッチのシュート、88分のドウグラス・コスタのボレーをストップし、意地を見せる。
しかし、91分にピアニッチの縦パスをイグアインが受け、裏に抜け出したところをディバラが先にボールを追いつき、シュートをトリノゴールへと流し込む。結局、試合はこのまま 4-0 で終了。ユベントスはリーグ戦開幕6連勝を達成した。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
FK などセットプレーでの対処を除けば、ほとんど出番はなかった。セーフティーリードを手にするまで最後尾で君臨していたことが最大の貢献。
DF: リヒトシュタイナー 6.5
フィジカルに自信を持つニアンに仕事をさせず、逆に攻撃の起点として機能するなど良い働きぶりを示した。
DF: ベナティア 6.0
ミスなく、冷静に守備陣の一角として機能した。突破力のあるトリノ攻撃陣にシュートらしいシュートを打たせなかったことは評価されるだろう。
DF: キエッリーニ 6.0
ベロッティを封じ、機を見て攻め上がるなど持ち味を見せていた。良いコンディションを保ち、どれだけ試合に出場できるかだけが焦点だ。
DF: アレックス・サンドロ 7.0
左サイドで攻守において圧倒した。今季初ゴールはご褒美のようなものだろう。レギュラー選手であることをプレーで証明した。
MF: ピアニッチ 7.5
キックの正確性でボールを動かし、自らのゴールやアシストという形で攻撃面にも大きく貢献した。持ち味が最大限発揮された試合と言えるだろう。
MF: マテュイディ 6.5
なぜ、獲得に乗り出す必要があったのかを示した。中盤でピアニッチをサポートし、プレスをかけて先制点のきっかけを作るなど存在感を発揮した。
MF: クアドラード 7.0
序盤から右サイドを突破し、攻撃の起点となっていた。トリノにプレゼントパスをしてしまっていたが、ご愛嬌と呼べるほどプレーの内容は良かった。
MF: ディバラ 8.0
格の違いを見せつける試合となった。先制点でチームを勢いに乗せ、攻撃的な試合を演出し、最後は自らのゴールで締める。最高のダービーになったと言えるだろう。
MF: ドウグラス・コスタ 6.5
前半は上手くリズムに乗れていなかったが、時間の経過とともに徐々に持ち味が発揮され始めた。シリグに防がれたが、シュートは決定機を演出するクロスなど良い面が存分に出ていた。
FW: マンジュキッチ 6.0
久しぶりに CF としてプレーし、攻撃とプレスの起点となった。前半はシュート機会に恵まれなかったが、チャンスメイクという形で貢献。後半に訪れた2つの決定機の内、どちらかは決めておきたかった。
【交代選手など】
MF: ベルナルデスキ 6.0
62分にクアドラードとの交代でプレー機会を得る。右サイドで柔らかいタッチと連携の良さでチャンスを作り、エリア内に出没してシュートを放つなど良いプレー内容を見せ、好印象を残した。
MF: ベタンクール 6.0
マテュイディに代わり、72分から出場する。ピアニッチと組み、ボールを散らすなど落ち着いたプレーを見せ、戦力になっていることを証明した。
FW: イグアイン ー
マンジュキッチとの交代で80分からプレーする。ディバラと息のあったプレーを見せ、4点目の足がかりを作った。
アッレグリ監督 7.0
トリノの持ち味を消し、自分たちの強みを活かすことができていた。マンジュキッチを中央に置き、プレスから先制した一連の流れに現れていたと言えるだろう。欲しい時間帯に追加点を奪い、交代枠を活用するなど理想的なダービーとなった。
ジャコメッリ主審 6.0
序盤に明らかなミスジャッジはあったが、バゼッリが受けた2枚のイエローはどちらもカードが出て当然のプレーであり、退場は妥当な判定だ。ダービーを上手く担当したと言えるだろう。