アリアンツ・スタジアムで行われた 2017/18 セリエA第10節 SPAL 戦は前線4選手が得点をあげたユベントスが 4-1 で勝利しました。
試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-2-3-1] |
SPAL 2013 [3-5-2] |
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GK | 23: シュチェスニー | 1: ゴミス |
DF | 26: リヒトシュタイナー 24: ルガーニ 15: バルザーリ 12: アレックス・サンドロ |
2: オイコノム 21: サラモン 27: フェリペ |
MF | 30: ベタンクール 6: ケディラ 33: ベルナルデスキ 10: ディバラ 11: ドウグラス・コスタ |
29: ラッツァーリ 18: スキアヴォン 77: ビビアーニ 11: リッツォ 14: マッティエッロ |
FW | 9: イグアイン | 43: パロスキ 22: ボリエッロ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。前節を10人で戦うことを余儀なくされたこともあり、5選手をターンオーバーして試合に臨みます。
対する SPAL のセンプリチ監督は 3-5-2 を選択。こちらは前節から6選手を入れ替え、CF にボリエッロ選手とパロスキ選手を起用する布陣で試合を迎えます。
試合はユベントスが圧倒的に押し込む展開でスタートする。
14分にイグアインがプレスをかけて、ディバラがボールを奪い、右足でクロス。中央でドウグラス・コスタが落としたところをベルナルデスキがトラップからボレーシュート。これがファーサイドのネットを揺らし、ユベントスが先制する。
ユベントスは22分にゴール正面で得た FK をディバラが右上に決め、リードを2点に広げる。
対する SPAL は33分にベタンクールのパスミスからボリエッロが持ち上がり、左 CK を獲得する。ショートコーナーからマッティエッロがダイレクトシュートを放ち、これをパロスキが右足で合わせて SPAL が1点を返すことに成功する。
息を吹き返した SPAL は良い形で後半に入る。52分にパロスキが突破に成功し、絶好の得点機を迎えたが、シュートはバルザーリのスライディングタックルで防がれていまう。
それでも、そこで獲得した右 CK から混戦を作り出し、ゴールに押し込むが判定はオフサイド。VAR でもオフサイドが確認され、同点に追いつくことはできない。
すると、逆にユベントスが65分に左 CK から生じた混戦でイグアインが SPAL 守備陣の隙間を通すシュートを決め、3-1 とリードを広げる。70分にはディバラが左サイドのドウグラス・コスタに展開し、そこからの高精度クロスをフリーのクアドラードが頭で押し込んで4点目。
85分にはマルキージオのスルーパスに反応したイグアインがネットを揺らしたが、これは VAR の結果、オフサイドと判定され、得点は取り消されてしまう。
結局、試合はこのまま終了。ユベントスが 4-1 で勝利し、勝点3を積み重ね、上位陣を追走することに成功した。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
失点シーンは GK の力で防ぐことは難しいだろう。その他のシュートには正面で対処するなど、安定したプレー内容だった。
DF: リヒトシュタイナー 5.5
ショートコーナーでラインを上げることより、パロスキのマークを優先したことで失点を招く結果となった。相手の攻めを止め切れなかった点もマイナスである。
DF: ルガーニ 6.0
ボリエッロの老獪な巧さに少し手を焼いた。ビルドアップ時の判断力を高め、状況を整理することでさらに良いプレーを示せるだろう。
DF: バルザーリ 7.0
ピンチの芽を摘むなど最終ラインでの奮闘が光った。ルガーニからポジションを奪える力があることを見せつけたと言えるだろう。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
1列前のドウグラス・コスタが格の違いを見せつけていたこともあり、守備やサポートの方にやや比重を起き、メリハリを付けていた。良いお膳立てをしていた。
MF: ベタンクール 5.5
細かいミスがあり、パスミスからピンチを招くなど不完全燃焼だった。先発出場で気負いすぎ、空回りになってしまった感が否めない。
MF: ケディラ 6.0
中盤で落ち着きを与え、堅実なプレーに終始。前節ほど目立つことはなかったが、チームの屋台骨を支えた。
MF: ベルナルデスキ 6.5
先制点でシュート精度の高さを見せつけた。しかし、マッティエッロの守備を全く攻略できず。また、守備での貢献にも課題を残してしまった。
MF: ディバラ 6.5
FK で久しぶりの得点。呪縛を払拭したと言えるだろう。視野の広さも見せており、重要な試合での躍動が期待される。
MF: ドウグラス・コスタ 7.0
格の違いを見せつけ、左サイドで圧倒的な存在感を発揮した。かなりチームへの適応が進んできたと言えるだろう。次節以降のプレーが楽しみな選手だ。
FW: イグアイン 7.0
動きに鋭さが戻り、先制点のきっかけとなるプレスを行った。VAR で2点目は取り消されたが、内容は素晴らしいものがあり、いよいよお目覚めと言えるだろう。
【交代選手など】
MF: クアドラード 6.5
56分にベルナルデスキとの交代でプレーする。押し込まれていた右サイドを修復し、70分にはゴールを決めるなど結果で実力を示した。
MF: ピアニッチ 6.0
ベタンクールに代わり、59分から出場する。中盤でボールを預かり、味方に展開することでリズムと落ち着きを与え、試合を決定づける働きを行った。
MF: マルキージオ 6.0
ケディラとの交代で75分から出場する。中盤からイグアインへの絶好スルーパスを通すなど能力の片鱗を見せ、ポジション争いに加わったことをアピールした。
アッレグリ監督 6.5
ターンオーバーを行い、チャンスを与えるべき選手にはチャンスを与えた。我慢して起用を引っ張った部分と見切りを付ける部分のメリハリがはっきりしており、その判断が的確だったことは評価されるべきものである。
パスクア主審 6.0
初のユベントス戦を無難に裁いた。ただ、ケディラが度々削られており、これらのプレーに対してはカードを提示しても良かったと言えるだろう。