アリアンツ・スタジアムで行われた 2017/18 コッパ・イタリア5回戦ジェノア戦はディバラ選手とイグアイン選手のゴールでユベントスが 2-0 で勝利し、準々決勝に駒を進めました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは下表のとおりです。
Juventus [4-3-3] |
Genoa CFC [3-5-1-1] |
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GK | 23: シュチェスニー | 23: ラマンナ |
DF | 26: リヒトシュタイナー 24: ルガーニ 15: バルザーリ 22: アサモア |
14: ビラスキ 13: ロッセッティーニ 3: ヘンティレッティ |
MF | 8: マルキージオ 30: ベタンクール 27: ストゥラーロ |
22: ラゾビッチ 40: オメオンガ 4: コフィー 21: ブルレク 93: ラクサール |
FW | 33: ベルナルデスキ 10: ディバラ 11: ドウグラス・コスタ |
9: セントゥリオン 16: ガラビノフ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。注目された攻撃陣はディバラ選手を偽9番に置き、ベルナルデスキ選手とD・コスタ選手で3トップを形成して試合に臨みます。
対するジェノアのバッラルディーニ監督は 3-5-2 を選択。中盤より後ろを分厚くし、堅守速攻の姿勢を鮮明にすることで一発勝負の試合を迎えます。
試合は前線の選手が流動的に入れ替わるユベントスがジェノア・ゴールに迫る。24分に3トップのカウンターからD・コスタがシュート。しかし、GK ラマンナの良い反応で防がれていまう。
34分にはマルキージオがエリア内に走り込み、D・コスタのクロスをトラップしてからシュートを打つも枠の上へと外していまう。41分にはベルナルデスキの FK が枠内に飛んだが、これもラマンナがセーブし、ユベントスは均衡を破ることができない。
すると、直後の42分に試合が動く。右サイドのマルキージオが中央にパスを入れると、走り込んだリヒトシュタイナーがスルー。ポストプレーの体制で待っていたディバラが反転して持ち出し、エリア外から左足のシュートを突き刺してユベントスが先制に成功する。
後半に入ると、ユベントスのプレスがやや弱まったことでジェノアにもチャンスが訪れる。
52分にバルザーリのエリア内での横パスが弱かったところをセントゥリオンが狙ったが、足元に収めることはできず、ユベントスは難を逃れる。60分と64分にはガラビノフ選手に得点機が訪れたものの、シュートの正確性を欠いたことで同点に追いつくことはできない。
一方のユベントスは76分に DF と MF の間でボールを受けたディバラがドリブルで持ち上がり、ラストパスを供給。これを受けたイグアインが DF をかわしてシュートを決め、リードを2点に広げる。
意地を見せたいジェノアは82分にオメオンガがアサモアにプレスをかけ、ボールを突き出すことに成功。こぼれ球をエリア内でキープしたペッレグリがアサモアに倒されて PK を獲得する。しかし、VAR が適用され、PK の判定が取り消される。
結局、試合はこのまま 2-0 で終了。得点源として期待される2選手が結果を残したユベントスがトリノの待つ準々決勝へと駒を進めた。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.5
最後尾からブッフォンと同様の落ち着きを与えていた。いずれのシュートにも良い反応を見せており、好調さを維持している。
DF: リヒトシュタイナー 6.5
復帰初戦で上々のパフォーマンスを示した。右サイドで前線の選手とのコンビネーションも良く、選手層に厚みをもたらす内容だった。
DF: ルガーニ 6.0
久しぶりの出場だったが、集中したプレーで合格点に値する内容だった。ポジション争いのライバルが良いプレーを見せる中で堅実さを継続することが今後の鍵となるだろう。
DF: バルザーリ 5.5
期待されたプレーを見せることはできず、中央を任せるには不安がつきまとった試合だった。クリーンシートで終えた結果が評価できるポイントである。
DF: アサモア 6.0
終盤にひやっとさせるシーンもあったが、攻守両面で貢献。D・コスタとの連携から左サイドからの崩しでチャンスメイクを担った。
MF: マルキージオ 6.5
先制点ときっかけとなるパスを供給し、エリア内に侵入するダイナミックさを見せつけるなど持ち味を発揮した試合だった。
MF: ベタンクール 6.5
中盤の底をベースに落ち着いた内容のプレーを披露。ピアニッチの代役を務めることができる能力があることを示した。
MF: ストゥラーロ 6.0
中盤でボールを追いかけ回し、存在をアピールした。前半終了間際のこぼれ球を押し込むことができていれば、大きなアピールとなっていただろう。持ち味を見せることはできていた。
FW: ベルナルデスキ 7.0
攻撃面でのドリブルやパスで大きなアクセントを加えることができていた。ストゥラーロへのパスや FK などはチームへの適応が進んでいることを証明していると言えるだろう。
FW: ディバラ 7.5
1ゴール1アシストと期待された攻撃で結果を残した。これで雑音も少しは収まることだろう。週末の大一番でのプレー内容に期待だ。
FW: ドウグラス・コスタ 6.5
突破力は健在で、攻撃の威力を高めていた。それだけに24分の得点機を決め切れなかったことが悔やまれる。
【交代選手など】
FW: イグアイン 7.0
61分にドウグラス・コスタとの交代で出場。ややオープンな展開となる中、76分に試合の行方を決める2点目を奪取。起用に結果で応えた。
DF: キエッリーニ 6.0
リヒトシュタイナーとの交代で73分からプレー。CB としてジェノアの反撃を防ぎ、クリーンシート達成に貢献した。
MF: マテュイディ ー
86分にベルナルデスキに代わって出場。持ち前の走力で広範囲をカバーし、コッパ・イタリア準々決勝進出のために最後の締めを行った。
アッレグリ監督 7.0
主力と見られる選手を休ませる中、攻守の主導権を保った上で結果を残したことは評価されるべきだ。イグアインの投入も、試合展開を踏まえると理想的なものだった。結果と内容を伴った状態で週末の大一番を迎えられることは良い流れと言えるだろう。
マレスカ主審 6.0
VAR で PK を取り消すことになった最初の判定は良いものではなかった。それ以外は一定の基準で無難に裁いていただけに少し後味の悪い印象を残す結果となってしまった。