スタディオ・パオロ・マッツァで行われた 2017/18 セリエA第29節 SPAL 戦は両チームともに得点ができず、0-0 の引き分けで終わりました。

試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

SPAL [3-5-2] |
Juventus [4-2-3-1] |
|
---|---|---|
GK | 97: メレト | 1: ブッフォン ![]() |
DF | 4: チョネク 23: ヴィカーリ 27: フェリペ |
2: デ・シリオ 24: ルガーニ 3: キエッリーニ 22: アサモア |
MF | 29: ラッザーリ 88: グラッシ 28: スキアッタレッタ 19: クルティッチ 33: フィリッポ・コスタ |
5: ピアニッチ 14: マテュイディ 11: ドウグラス・コスタ 10: ディバラ 12: アレックス・サンドロ |
FW | 43: パロスキ 7: アンテヌッチ ![]() |
9: イグアイン |
SPAL のセンプリーチ監督は 3-5-2 を選択。パロスキ選手とアンテヌッチ選手の2トップにクルティッチ選手や両 WB が攻撃をサポートする陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。ベナティア選手の代わりにルガーニ選手を起用し、左ワイドにはA・サンドロ選手を入れる布陣で試合に臨みます。
試合は手堅く入ろうとしたユベントスを尻目に、観客の声援を受けたホームの SPAL が積極的な姿勢を見せる。
それでも、ユベントスは11分にD・コスタの高速ドリブルからのスルーパスにA・サンドロが抜け出してシュート。しかし、これはF・コスタがブロックし、先制の機会は阻止される。
その後は中2日での試合が2試合目となったユベントスの運動量が落ち、自陣右サイドのスペースをF・コスタに好きなように走られ、ゴール前にクロスが何度も供給される展開が続く。
45分にはゴール正面やや右でディバラが FK を獲得し、自ら狙ったものの、シュートはクロスバーのわずかに上を通過。前半は両チームともにチャンスを作れず、0-0 で終了する。
ハーフタイムでギアを入れ替えたユベントスは50分にD・コスタが強烈な枠内シュートを放つも、これは GK メレトが良いセービングで防ぐ。ユベントスは SPAL 守備陣を自陣ペナルティーエリア近辺に釘付けにするほどボールを支配するが、効果的なシュートを放つことはできずに時間だけが経過する。
81分には右サイドを突破したD・コスタのクロスにマンジュキッチが飛び込んだが、シュートは枠の左。その後も攻め立てるものの、相手 GK メレトを脅かす場面は作れずに試合終了のホイッスル。
試合は 0-0 で終了し、ユベントスは勝点2を取りこぼす結果となった。
試合に出場したユベントスの選手・監督などに対する採点は次のとおりです。
GK: ブッフォン 6.0
枠内シュートによるセービングを強いられる場面はなく、CK をパンチングで弾き出すことが唯一の仕事だった。
DF: デ・シリオ 5.5
落ち着いたプレーに見せていたが、F・コスタを自由にさせすぎた。攻撃参加も限定的でチームへの貢献度は限られていた。
DF: ルガーニ 6.5
味方のパスミスから始まったカウンターを防ぎ、ゴール前で身体を張って守備で貢献。良い仕事ぶりを見せた。
DF: キエッリーニ 6.0
後半にドリブル突破でディバラのシュートをお膳立てするなど、期待された仕事を果たした。しかし、連戦での無理な起用で負傷交代。状態が非常に懸念される。
DF: アサモア 5.5
さすがに疲労の色を隠しきれなかったが、カウンターはスライディングで止めるなどチームのために働いた。攻撃面でのサポートがもう少し欲しかったところだ。
MF: ピアニッチ 5.5
攻撃のスイッチを入れる縦パスや前方へのフィードはほとんどなく、横パスやバックパスが目立った。危険なエリアではファールをしない SPAL の守備陣の前に持ち味を完全に消されていた。
MF: マテュイディ 5.0
出場していたことを忘れるぐらい試合から消えていた。左サイドを担当した選手の動きが総じて重く、攻守の停滞を引き起こす原因になっていた。
MF: ドウグラス・コスタ 6.5
高速ドリブルからスルーパスなど持ち味は発揮。SPAL が複数でマークするようになると威力は低減したが、それでも違いを見せる動きを最後まで続けた。
MF: ディバラ 5.5
相手 DF と MF の間でボールを引き出し、違いを作り出すことが期待されたが、スペースを消されて仕事はできず。運動量も少なく、違いを生むことはできなかった。
MF: アレックス・サンドロ 5.5
前半はスペースへの走り込みなどがあったが、疲労蓄積で前節の先発から外れたことは否定できず。最後は足が止まっていた。テクニック勝負に持ち込めなかったことがマイナス点と言えるだろう。
FW: イグアイン 5.5
ポストプレーで攻撃陣を牽引しようとするなど、CF としての役割を果たそうとした。だが、細かいトラップミスを始め、微妙なズレを最後まで修正できず。シュートはゼロに抑えられしまった。
【交代選手など】
MF: マンジュキッチ 5.5
64分にアサモアとの交代で出場。左ウィングのポジションからゴールを狙ったが、人数をかけてゴール前を封鎖され、決定的な仕事はできなかった。
DF: バルザーリ ー
キエッリーニとの交代で80分から急遽出場する。守備のタスクは完璧に引き継いだものの、攻撃では貢献できなかった。
MF: ベタンクール ー
マテュイディとの交代で84分から出場する。ゴールにつながる仕事が期待されたが、カウンターをスライディングタックルで防いだシーンがハイライト。
アッレグリ監督 5.0
なぜ(SPAL と同じ 3-5-2 を採用する)ウディネーゼ戦のメンバーを基準にした選手構成にしなかったのかという点に尽きる。中5日のマルキージオとストゥラーロより、中2日のピアニッチとマテュイディを選択してトラブルに陥ったのだ。「試合への意識」や「相手の戦い方」の前に動けなければ話にならない。
マッサ主審 5.5
プロビンチャのチームが期待する笛を吹いた。エリア周辺のフィジカルコンタクトは甘く、中央付近ではファールを取り、カードでラフプレーをなだめることもなかった。ユベントスにとってはストレスを溜め込むジャッジだった。