2017/18 シーズンにユベントスなどとセリエAの覇権を争うことが予想されるライバルチームの分析。第2回目は昨シーズンのセリエAを3位で終えたナポリです。
1:予想システム(4-3-3)
サッリ監督の下で成長を続けているナポリは今季も 4-3-3 を主体に戦うことになるでしょう。4-2-3-1 へのシフトも噂されましたが、昨季と同様のシステムに落ち着いています。
【予想スタメン:4-3-3】
GK: レイナ
DF: ヒサイ、R・アルビオル、クリバリ、グラム
MF: アラン(ジエリンスキ)、ジョルジーニョ(ディアワラ)、ハムシク
FW: カジェホン、メルテンス、インシーニェ
スタメンが予想される選手は昨シーズンとほぼ同じです。この点がナポリの強みでもあり、弱みにもなる点だと言えるでしょう。
2:ナポリの強みと課題点
ナポリの強みは「一貫性」です。サッリ監督の下で結果を出した主力選手がそのままチームに残っており、チーム力をさらに向上させることができる土台がすでに存在することが最大のアドバンテージと言えるでしょう。
一方の課題点となるのが「ターンオーバー」です。タイトな日程となるビッグクラブでは選手層を厚くすることが不可欠であり、昨季のナポリは年明けの過密スケジュールの期間中で落とした勝点で優勝戦線から離脱することとなりました。
運動量が要求されるサッカーをする上で仕方のない点ですが、疲労の蓄積を防ぎつつ、控え選手にチャンスを与える中で取りこぼしを減らすことがスクデット獲得に向けた課題になります。
3:駆け込み補強をする可能性のあるポジション
ナポリが駆け込み補強をするのであれば、ウィンガーです。
カジェホン、メルテンス、インシーニェの3トップが抜群のコンビネーションを発揮する一方で、控えにはパボレッティ、サパタ、ミリクと「大型 CF」が目立つ状態です。ボルドーからウナス選手を獲得していますが、「ウィング型の選手」を獲得できるなら1選手は加えたいところです。
メルテンス選手をサイドに戻すという選択肢もありますが、得点王争いをした選手をコンバートすることには大きな困難が伴います。現在は控えに甘んじている CF の中から「交代出場した試合で毎試合ゴールを決める」ぐらいの活躍がなければ、難しいと言えるでしょう。
筋肉系の負傷が極端に少ないチームであり、現有戦力でシーズンを乗り切れる可能性は十分にあります。接触プレーなどで予期せぬ負傷離脱に見舞われなければ、スクデット戦線に最後まで残っているチームになるはずです。