アリアンツ・スタジアムで行われた 2018/19 セリエA第7節ナポリ戦はマンジュキッチ選手の2ゴールで逆転に成功したユベントスが 3-1 で勝利し、リーグ戦の連勝を7に伸ばしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは下表のとおりです。
Juventus [4-3-3] |
SSC Napoli [4-4-2] |
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GK | 1: シュチェスニー | 25: オスピナ |
DF | 20: カンセロ 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ 12: アレックス・サンドロ |
23: ヒサイ 33: ラウル・アルビオル 26: クリバリ 6: マリオ・ルイ |
MF | 23: エムレ・ジャン 5: ピアニッチ 14: マテュイディ |
7: カジェホン 5: アラン 17: ハムシク 20: ジエリンスキ |
FW | 10: ディバラ 17: マンジュキッチ 7: ロナウド |
14: メルテンス 24: インシーニェ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。右ウィングには予想されたベルナルデスキ選手ではなく、ディバラ選手を先発に起用する布陣で試合に臨みます。
対するナポリのアンチェロッティ監督は 4-4-2 を選択。2トップにはメルテンス選手とインシーニェ選手を起用し、サッリ前監督の遺産を最大限活用できる陣容で試合を迎えます。
試合は6分にジエリンスキのシュートがポストを叩き、9分にはロナウドの強烈なシュートが枠を捉えるなど両チームが積極的な入りを見せる。
10分にユベントスはボヌッチのディバラを狙ったパスがミスとなり、アランに奪われてしまう。これをカジェホンに展開してからの折り返しをメルテンスが押し込み、アウェイのナポリが1点を先行する。
対するユベントスは14分にロナウドが個人技でシュートに持ち込むなど徐々にリズムを取り戻す。26分には左サイドでエムレ・ジャンからパスを呼び込んだロナウドがクロスを入れると、中央でマンジュキッチが合わせ、ユベントスが同点に追いつく。
29分にはロナウドが自ら獲得した FK が枠を捉え、ゴール前に混戦が生まれるも、ゴールとはならず。前半は 1-1 で折り返す。
後半の入りはナポリが良かったが、先にスコアを動かしたのはユベントス。49分にディバラのロングドリブルからボールを受け取ったロナウドが強烈なロングシュート。シュートはオスピナが触れたことでポストを直撃するも、跳ね返りをマンジュキッチが押し込み、ユベントスが逆転に成功する。
反撃に転じたいナポリだったが、マリオ・ルイがディバラの足を踏みつけ、58分に2枚目のイエローで退場となってしまう。それでも、ナポリは72分にワンタッチパスで中央を突破し、カジェホンが決定機を迎える。しかし、シュートはシュチェスニーがストップし、同点とはならず。
対するユベントスは76分に右 CK からロナウドが頭で合わせ、最後はボヌッチがスライディングで押し込み、3点目をあげる。ロナウドは83分にマンジュキッチのラストパスから決定機を迎えるも、力みからシュートは枠を捉えない。
それでも、試合はこのまま 3-1 で終了。リードを許すも、逆転勝ちしたユベントスがリーグ戦の連勝を7に伸ばした。
試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.5
失点は止めようがなかったが、72分に訪れたカジェホンの決定機をストップ。ナポリに流れを渡さなかった。
DF: カンセロ 6.0
守備を念頭に機を見てビルドアップや崩しにも参加し、攻守に良いアクセントを加えた。ハードワークも献身的に行っており、疲労を溜め込まないことが重要になるだろう。
DF: ボヌッチ 6.0
自らのミスからナポリに先制点を献上するも、試合を決定づける3点目をあげることで汚名返上に成功した。守備という本業でのパフォーマンスを上げることが必須と言えるだろう。
DF: キエッリーニ 7.0
最終ラインでナポリの守備を跳ね返し続ける。エリア内での強さを見せつけ、ゴール前に鍵をかけ続けた。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
普段のサイド攻撃は限定的だったものの、ナポリに上手くスペースを活用させず。攻撃のパターンを制限する役割を担い、チームの勝利に貢献した。
MF: エムレ・ジャン 6.0
ビッグマッチの雰囲気に飲まれ、序盤は持ち味を出し切れず。それでも、徐々に落ち着きを取り戻し、攻守においてチームのサポートする仕事を全うした。
MF: ピアニッチ 6.0
DF 前の的確なポジショニングで、ナポリの攻めを制限。攻撃においてもボールを動かす起点となり、チームに落ち着きを与え続けた。
MF: マテュイディ 6.5
広範囲をカバーする持ち前の走力を活かし、ナポリの中盤にプレッシャーをかけ続ける。対面のアランに十分な仕事をさせなかったことは大きい。
FW: ディバラ 6.0
右ウィングを主戦場に攻撃の場面でアクセントを加える。シュートや決定機の演出という点では目立たなかったが、ロングドリブルやサイドチェンジでまずますの仕事をする。上り調子になっているようだ。
FW: マンジュキッチ 7.5
同点ゴールと逆転ゴールを決め、勝負強さを見せつける。ロナウドとの2トップが結果を残せる形であることを大きくアピールする内容となった。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.0
チームの3得点すべてに関与し、攻撃の場面で決定的な違いを作れる選手であることを示した。ゴールに対する貪欲な姿勢は見せていたものの、決定機を決め切れず。この点だけが残念だった。
【交代選手など】
MF: ベンタンクール 6.0
61分にエムレ・ジャンとの交代で出場。上手く試合に入ることができず、落ち着いたプレーをすることに少し苦労した。ただ、献身的にプレスをかけるなど、汗かき役としてチームに貢献した。
FW: ベルナルデスキ 6.0
ディバラとの交代で64分からプレーする。持ち前のキープ力で攻撃の際に時間を与える。また、守備ではスペースを消す仕事を着実に行い、欠かせない選手であることを示した。
FW: クアドラード ー
マンジュキッチに代わり、84分から出場機会を得る。久しぶりに攻撃的なポジションで起用されたが、試合終盤ということもあり、攻撃での見せ場は訪れなかった。
アッレグリ監督 6.5
ミスから失点し、リードを許す立ち上がりになったが、上手く修正して逆転に成功。ナポリが1人少なくなってから両チームともにミスが目立ったものの、この対処も的確に行った采配は評価されるべきだろう。
バンティ主審 6.0
セットプレー時にキエッリーニがR・アルビオルに倒されたシーンで PK を宣告しなかったことには疑問が残ったが、それ以外のジャッジは妥当なものだった。マリオ・ルイは文句を言っていたが、2枚のカードはどちらも妥当。ビッグマッチを毅然と裁いていたと言えるだろう。